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140字小説

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削って削って、磨いて磨いて仕上げた140字小説です。
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#にゃこぱんさん

140字小説【調べてはならない歴史】

私はマッチングアプリで知り合った男と会う約束をした。歴史を調べるのが趣味らしい。「私の好…

こし・いたお
1か月前
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140字小説【スポットライトが眩しくて】

国語の授業で自由に詩を書いた。終業のベルが迫る頃、みんなの詩を読み終えた先生。先生は最後…

こし・いたお
1か月前
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140字小説【君も凄いね…】

発掘調査員の僕は助手である妻と共に高度な古代文明の痕跡を追っていた。そんなある日、ヒマラ…

こし・いたお
2か月前
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140字小説【同時に喋ってはダメ】

上司と帰りが一緒になった。「糸電話か!懐かしい」公園で糸電話を使い遊ぶ子供たちを見て上司…

こし・いたお
4か月前
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140字小説【普通って何?】

「あなたの普通と私の普通は違うの!あなたの普通を押しつけないで!」隣家から聞こえてきた夫…

こし・いたお
5か月前
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140字小説【猫がいない】

「※□◇#△!」私は近所で困り顔のオジサンに声を掛けられた。見た目は日本人だが言葉は通じ…

こし・いたお
7か月前
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140字小説【正直な売り子】

過去に何度も大当たりが出た宝くじ売り場。僕はそこの常連だ。「夢を買っている」が僕の口癖。愛想のいい売り子のおばちゃんとは顔馴染みになった。ある日、僕はいつまで経ってもお金持ちになれない理由をおばちゃんに聞いてみた。するとおばちゃんは真顔でこう言った。「運任せにしているからよ!!」

140字小説【買い物しにきただけなのに】

今日はショッピングモール内の広場が騒がしい。サンバの催し物だ。躍動感のある激しい打楽器の…

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140字小説【決死の脱獄】

脱獄成功者は誰もいない監獄。ぼくは足音を殺しながら看守の死角から死角へ素早く移動し、脱獄…

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140字小説【合言葉】

「ぼくたちはこれでお別れだけど、いつかどこかで再会した時のために合言葉を決めないか?その…

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140字小説【遅刻】

「ガタンガタン」橋上を始発電車が走る音で目が覚めたぼく。昨日まではあの電車に乗っていた。…

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