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視点を変えて表現することの重要性

以前知り合いの映画監督の方からのご依頼で、学生を対象とした映像制作のワークショップの講師のお手伝いをさせていただいたことがありました。

学生の数は10人弱。監督志望の方もいれば、俳優や技術スタッフを志している方もいて、なかなか興味深い学生陣でした。私がうかがった時は、学生が監督やカメラマン、役者などを役割分担をして「場所は学校。時は昼休み。男子学生が友達の女子学生の悩みを聞いてあげる」という内容の短編映像作品を作ってみようという課題に取り組んでいました。

伺った頃にはすでに撮影が終了しており、10カットほどのシーンを撮影し終えていました。学生たちはそれをパソコンに取り込んで、課題である「場所は学校。時は昼休み。男子学生が友達の女子学生の悩みを聞いてあげる」という1つの短編作品を、10人がかりで作っていました。視聴させてはいただいたけれど、う~ん…単純におもしろくない…。

やはり学生たちは自分たちで撮影したこともあって、1カットごとに思い入れが強くなりすぎてしまって、すべてのカットがテンポ悪くダラダラと時系列に繋がっているだけになってしまっていたんです。気持ちはすごく理解できるのですが、これではとても作品とは呼べません。

そこで知り合いの映画監督さんが、「ちょっとプロの業を魅せてやってくれ」と。

私は15分ほど時間をいただいて、撮影された10カットの順番を変えたり、テンポを変えたりして、5つの作品に仕上げました。私が編集した作品は、

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鉄の扉を開けてみた

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