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桜香る橘寺を訪ねて

2023年3月の最後の週に、奈良県明日香村にある聖徳太子の生誕の地「橘寺」を訪ねてみました。

「橘寺」とは、創建年代不詳の建造物で、聖徳太子誕生の地といわれ、太子建立の7カ寺の一つです。8世紀には66もの堂宇が立ち並ぶ大寺院で四天王寺式伽藍配置をとっていたそうですが、現在は本堂(太子殿)など、わずかな諸堂を残すのみとなっています。

奈良県高市郡明日香にあり、周りには古墳がたくさん点在しています。上記の写真の下部のキトラ古墳では最近また発見があったらしくニュースになっていましたし、右側の真ん中あたりにある石舞台古墳の巨石は、先日最終回を迎えた「相棒 season21」の20話と21話にも登場したので、ご存じの方も多いのではないでしょうか?

橘寺への道には、とてものどかで静かな時間が流れています。


境内に入ると、とても厳かな雰囲気に満ち溢れています。まだ人も少ない時間帯だったので、桜がサワサワとさわめく音と香り、鳥の鳴き声が響きます。

こちらは聖徳太子の愛馬「黒駒」。太子は598年に諸国から良馬を貢上させ、その数百匹の中から甲斐の烏駒(くろこま)が神馬であると見抜き飼養。のちに太子が試乗すると馬は天高く飛び上がり、東国へ赴き富士山を越えて信濃国まで至ると、3日を経て都へ帰還したという逸話が残っています。

蓮華塚は、聖徳太子が「勝鬘経」という経典について、その教えを講義した勝鬘経講讃(しょうまんぎょうこうさん)を行った時に降った、蓮の華を埋めたと伝えられる場所です。

この池は「阿字池」といって、聖徳太子が梵字の「あ」を模って作ったそうです。

日月星の3つの光をはなったという「三光石」です。

こちらは「二面石」。右側が善面、左側が悪面の人の心を現したものだそうです。

子供の頃はお寺なんて昔の人が作った建物だろう…くらいの認識しかなかったのですが、大人になって勉強してみると、歴史も実はノンフィクションな壮大なドキュメンタリーだし、ファンタジー要素も豊富だし、しかもただのファンタジーではなく、なにかしらの理由があってこその裏付けのあるファンタジーというか。こういうのをもっと子供たちに伝えてゆければ、勉強も楽しくなるのに…って思いました。

皆さんも足を運んでみてくださいね。やはり保存してゆくにもお金がかかりますから、足を運んで少しでも協力していただけたら、紹介した甲斐があったというもの。皆さま是非!

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