見出し画像

品性欠落な時代

YouTubeやtwitter、instagramにTikTokなど、自分の想いや主張を発信する媒体はずいぶん増えましたよね。私も発信する側の人間として、いろいろと傾向を把握しようと思ってよく徘徊するのですが、なんというか…釈然としない感情が渦巻いてばかりで、これだけ情報が溢れているのに、なぜこんなにも品の無い情報ばかりが求められているんだろう?と哀しくなることも。

今回この記事を書こうと思ったキッカケは、某雑誌の記者が書いた記事のタイトルで「バカな日本人」という表現があったからなんです。けっこう名の知れた雑誌だったのですが、この「バカ」という表現がなんとも安直というか陳腐というか、そんな表現しか出てこないのか?と思わせるほど残念なタイトルでした。その後記事も読みましたが、ただ批判を並べているだけの安っぽい記事でした。これはもう、記者が残念といよりは、その程度の記事しか書けない記者を雇って記事を書かせ掲載してしまった編集部に対して残念な気持ちというか。

YouTubeなどでもお金を稼いでいる方々が一方的にしゃべりたおす番組が流行っていますが、それらの内容もとにかく攻撃的で一方的な視点でしか発信されていません。稼ぐということに関しての実績のある方々なので、説得力はあるのですが、やはり内容としては薄っぺらいんですね。10秒で済むことをコンテンツへの滞在時間を稼ぐべく5分かけて長々と説明する…みたいな。これは視聴者が10代20代が多いので、その層に刺さりやすく心酔し疑われにくくなっている状態だからこそできる芸当で、 本来頭の良い方々のはずなのに、そんなことしかできないのかな?と残念な人にも見えてきたり。

あと嫌いなのは、お金を稼いでいる方々で、最終的に情報商材を売ろうとしている方々。情報商材を売るのはまぁ、好き嫌いはあるにせよお仕事なので文句は言いたくないですが、若者たちの気を引くためにやたらと札束を見せびらかすような演出をしていること。これがもうなんとも残念すぎるというか無様というか品が無さ過ぎて笑えてしまうとうか。この方々も稼ぐということに関しての実績のある方々のはずなのに、なんとも頭が悪そうに見えてしまう不思議。そういうのが好きな視聴者の皆さまには一つだけ教えておきますね。そんな動画を見たからと言って、あなたの元にお金が舞い込んでくることは絶対にありません。なぜか?そんなに稼いでいる方々ですよ?あなたを稼がせる義理がどこにありますか?ってことですよ。

でも現実的に世の中の多くの方々がそういう方々を欲しているという現実もあり、なんかこう寂しい気がしますね。上記に書いた方々はやはり稼ぐということに徹しているので、視聴者の方々に対して親身になることは無いですよね。これらは内容をよく分析すればわかることなんですが、たとえば視聴者の質問に対して答える場面があったとしましょう。質問には答えているのですが、視聴者の質問に対して一歩引いた立ち位置で答えるのが流行りのようです。「自分だったら●●するけど…」みたいな、「最終的には自己判断だからね」というニュアンスを必ず含めています。最近数人の方から耳にした「あなたが生きようが死のうが私には影響が無い」という意味合いの言葉。たしかにその通りではあるのですが、それをそう口に出してしまう品の無さ。稼いではいるのでしょうが、頭が良いとは到底思えないこの感じはいったいなんなんでしょう?

そろそろ合理的かつ効率的なことばかりを追い求めるのはやめませんか。そういうのを追い求めると最終的には機械に負けますよ。その先を求めたいなら手に入れるべきは「品性」ではないでしょうか。

お気に召しましたら下記よりサポートよろしくお願い致します。

この記事が参加している募集

#眠れない夜に

69,534件

読んでくださりありがとうございます。サポートいただいたものは映像動画コンテンツ制作費用として大事に使わせていただくと共に、昨年の心臓手術、今年の難病発覚と病院代もかさんでいるので、その足しにさせてください。