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医者は自分の子どもに医者になってほしいか

見ていただきありがとうございます。鉄学です。
友人からしばしば聞かれる質問なので、ここで考えをまとめてみます。

結論:医者になる必要はない

(個人的意見)内科医の仕事はワクワクすることが少ない

私が内科医をしていて感じることですが、仕事でワクワクすることがあまりありません。危ない状態の患者さんを、頑張って、工夫して、何とか後遺症なく救命できた時に「やった!」と思うことはありますが、どちらかと言うと、ホッと安心することの方が多いと思います。
普段の診療はむしろ極めて冷静で、会話や診察所見、検査結果の中に問題点が隠れていないかを探したり、もっといい処方ができないかを考えたりすることにエネルギーを使っています。
時間が無限にあるなら、お年寄りの方の近況報告もゆっくり聞けますが、患者さんの待ち時間はできるだけ短くしたいと思っているので、いつも「長いな~~」と思ってしまっています。


前提条件

  • 子どもには医者になれる学力があると仮定します。

  • 私(親)は子どもの進路を誘導したくはないと考えています。

(私の生い立ちなどは自己紹介記事にまとめております) 


子ども自身がワクワクすることを仕事にしてほしい

ここからが本題ですが、これまでの話と前提条件を踏まえると、子どもには自分がワクワクすることを学んで、その学んだことを活かしながら楽しく仕事をしてほしいなと思ってしまうのです。
確かに医者をしていると、食いっぱぐれるリスクはかなり低いですし、給料も他の仕事をしている同年代よりも高いことが多いです。社会からの評価も比較的高い職業だと思います。
しかし、お金があっても、社会からの評価が高くても、自分が好きなことでなければワクワクは生まれてきません。私の子どもは車のおもちゃで遊ぶのが好きですが、これからもずっと車に興味を持ち続けるなら、車に関連する理論や技術をしっかり学んで、それをもとにいい仕事をして、成果に応じたいい給料をもらってほしいなと考えています。
もちろん、興味の対象は変わっていくと思いますので、学ぶことも、仕事の内容も次々と変化したっていいと思います。

自分が好きなことに熱中できていれば, きっと素晴らしい人生になる

この記事で伝えたかったことは、自分の子どもには「理由」(お金, 地位, 親からの評価, 社会的評価)で仕事を選ぶのでなく、「好き」で仕事を選んでほしいということです。もちろん、医学に本当に興味があるなら医者になることを否定はしませんが。
私の役割は、子どもが自分の好きなことを見つけられる様に様々な機会を提供することだと考えています。その結果、子どもが自分の好きなことに熱中し、それを仕事でも活かすことができれば、きっと素晴らしい人生になると思います。そんな人生になってくれれば、私(親)もとても幸せでしょう。

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