羽生九段の勝利数、単独首位持ち越し 将棋竜王戦敗退

https://www.chunichi.co.jp/article/igo-shogi/news/CK2019053102000257.html


は残念でしたね。羽生九段の序盤の作戦はびっくり。
しかし自然に悪くなっていってしまったとの感想で、結局は成功しなかったのでしょう。こういったチャレンジが長期的に観てプラスの資産になるというのが羽生九段の将棋観です。

盤外についていえば、最近の方が将棋の深さを感じることが多い、と良くコメントする羽生九段。それはやっぱりコンピューターだと思うんですよね。

CPUパワーに任せているだけで特段独創的なことをやっているわけではないという意見もありますけど、とりもなおさず「アルファゼロ(AlphaZero)」の誕生は将棋が全解析可能なゲームになったことを示していると思う。

私にしても、コンピューターの指し手を観て、将棋ってこういうゲームだったのかと感動することがあります。
人類が積み重ねてきた資産をもって、答え合わせをしているような状況なんですね。蓄積があるからこそ感動も大きい。

天文学者が本当の宇宙の構造をこうだと示されたら非常に感動すると思うんですよ。それがいま将棋界で起こっています。

そういう感動を味わえる世代は私たちの世代だけでしょう。ある種の特権的な楽しさでもあるのだと思います。


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