キングダムの魅力①

今日はキングダムの魅力を淡々と書く自己満でしかない記事を書こうと思う。自分は1〜二年ほど前からキングダムという漫画にハマっている。最初は六年前くらいに親が会社の人に借りてきたといって家に持ってきて試し読みしたのが始まりでその時は戦争の漫画か。怖そうだなとしか思っていなかった。しかし、ネットフリックスを見るようになって再びアニメで見てみようと思い、最近またキングダムを見だした。キングダムという漫画は紀元前の時代の戦国七雄がいた頃の話を今風に漫画に落とし込んで描いた漫画である。戦国七雄の時代には、秦という国があり、その国がそのほかの6カ国に戦争で打ち勝ち7国を1国に統治するという作品である。これがおもしろい。まず、キャラクター一人一人の設定が個性を確立している。例えば、飛信隊の李信というキャラクターを挙げる。このキャラクターは主人公であり、この漫画のキーマンでも実在した人物である。この李信は自分の持っている信念である『天下の大将軍になる』という夢のためにいついかなる時も奮闘し、自分が信じる道を進むことのできる人物である。そしてそのキャラクター李信の面白いところが実際にはあり得ないだろうというほどの自分を信じる強さだ。今の時代では戦争はあまり主流ではないので自分達にとって戦争は怖い、危ないというイメージしかないが、生まれた瞬間から戦争が当たり前の環境に置かれていた人たちからしてみると、戦争をしているのが当たり前でそれに対して怖いや危ない、やめた方がいいという感情は今のわたしたちに比べて出にくいであろう。しかし、この李信は、戦争はしてはいけないものであり、人をとても傷つけてしまうものという事実を受け入れた上で、それでも天下の大将軍になるんだ。というちっちゃな頃からの夢をずっと忘れずに持ち続けそれを叶えようと奮闘している姿に面白みを感じた。確かに倫理的にはもちろん戦争なんてするべきではないし、してはいけないのだが、実際問題その倫理観なんて人間の綺麗な部分を集めただけであって人間いは当然汚い部分も存在する。その汚い部分も純粋に夢を追いかける少年というキャラクターの裏に隠しているこの残酷さというか、虚しさ、空虚さが人を魅了している一つの要因なのではなかろうか。戦争は人の命を奪ってしまうから絶対にやってはいけないのは言うまでもないが、だからといって戦争がない世界が人間の成長にとって絶対条件なのかどうかは正直わからないのではなかろうか。(戦争は絶対にするべき物ではないことはもちろん前提で。)

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