パーソナルカラー、迷走するわたし。
(※この記事は2018年5月に前のブログで書いていたものを、さらに2019年7月にものすっごく加筆修正しました)
昨今えらいブームですよね、パーソナルカラー。自分にピッタリな色を使ったメイクやコーディネートで、ワンランク素敵な自分に仕上げましょうっていう、コスメ売り場や雑誌なんかで一度は目にしたことがあるはずのアレです。
美容界の新常識、といってももはや過言ではない「パーソナルカラー」。しかし、美容専門学校などでは前々から教科書的に取り扱われてきたテーマだそうで、実は思うほどそう新しくはない概念らしく。おしゃれの感度の高い方々の中では密かに、当たり前に使われてきた、というイメージの方もきっと少なくないはずです。
が、いやはや。メディアや雑誌でもどんどん取り上げられるようになって、関連書籍もカラーコーディネーターさんもたくさんお見かけるするようになりました。
パーソナルカラーの診断方法には、肌色をイエロー/ブルーで分ける2ベース、加えて髪や瞳の色で区分する4シーズンを基本として、近年ではこれらをさらに細分化した10タイプや16シーズンなども登場しています。
私は中学生の頃から自分のブスさに辟易しながら生きてきたんですけど、ブスは残念ながら整形じゃないとどうにもならないとして、せめて「赤ら顔」と「童顔」だけは金のない自分でも出来る範囲でなんとかならないものかと、ネットで調べまくっていた時期がありました。
そこで、2011年?くらいにパーソナルカラーを発見しました。
それからサイトで診断しまくったり、美容系の友人やご専門の方に聞いてみたり、自分でも髪色やメイクを試行錯誤しまくりの日々だったわけですが、なかなかに自分にピッタリ合うものが無い。ピンとくるものもない。
ド迷走の日々が始まりました。
しかしこの挫折だらけの迷路の中で、意外にこの「自分にピッタリ合うパーソナルカラーがわからない」というお悩み、わたしだけじゃないのかも??少数勢だからこそ悩みが深いかも??
と思って素人の横好きあっぱらぱー記事を何本か書いてみたところ、なんだか予想に反してかなり多くの人目に触れているようなので、急遽加筆修正を繰り返している今この瞬間です笑。
これからも加筆修正誤字脱字アップデートオンパレードでございますが、長年足掻き続けた研究(???)結果、私の考えるパーソナルカラーについてまずはいっちょ書き殴らせて頂きます。
(サクッと研究結果(ほぼ血液型占い)が知りたい方はコチラ)
スプリングカラーとわたし
では、最初に迷走の歴史を少々。
初めての診断結果は「スプリングタイプ」でした。目や髪は光を通すと薄茶になるし、肌色はナチュラルベージュでファンデーションは大体基本色。垢ぬけないってことは童顔だし、赤ら顔なのも肌が白くないせいで余計目立つのかも。日に焼けやすいし、肌色が濃くなりやすい。
なんともベーシックなスプリングタイプです。
なのでビタミンカラーや緑を多用したフレッシュな色ですべて統一しました。小物もゴールド系にして、メイクはジューシーなコーラルを基調にする。うん。童顔を生かした元気で爽やかな感じになりそうです。
結果、垢ぬけなくてモサッとしたまま。
たしかに明るいイエローブラウンの髪色とビタミンカラーは良かったと思います。けれど、スプリングタイプといえばポップでヘルシーなイメージに仕上がるはず。フレッシュな印象になるはずがなぜモサいまま……。
もちろん鮮やかなグリーンもオレンジも着れはしますが、なぜかアイシャドウに持ってくると死です。グリーンは目の周りにカビが生えるし、オレンジゴールドなんてただのものもらい。けれどコーラルピンクのリップはとても馴染みが良いので、今もよく使ってます。
似合ってはいるし、変ではない。でもなんだか難しい。
結局、「童顔」「赤ら顔」という一番の悩みは解消されないまま。ただ、ノーメイク時の第一印象ではまずスプリングカラーを勧められることが多いので、肌色的には一番当てはまるタイプなんじゃないかなと思います。
オータムカラーとわたし
大人っぽくなりたい。それを叶える色味は当然に濃い色。純色はおもちゃの色でスプリングカラー、パステルは赤ちゃんのお洋服の色でサマーカラー。となれば残りはオータムかウィンター。
スキンベースは変わらないらしいのでイエベは確定として、実はオータムタイプなんじゃない?!!ということで、ブラウンゴールドのメイクにアースカラーの服装にシフトチェンジ。
結果、とても地味な人になる。
テラコッタやカーキなどのアースカラーとても好きなんです。使い勝手が良いので。ベーシックアイテムよりも、アウターやワンピースなど面積の大きいものに持ってきても、ほどよくバランスを取ってくれるので便利。
でも、これで全部そろえるとなんか地味。
オータムカラーはエキゾチックでナチュラルな色味なので、周りからは「オシャレだね」「落ち着いたね」と褒められはしますが、「………う~ん……なんか物足りないね!!もっと目立てるよ笑」とか言われる始末。
落ち着いた印象はクリアしたけど、何かがもの足りなくなってしまったらしい……。
ここでもう一度スプリングに戻してみるも、やはり悩みは解消されず。これはベースから見直す必要があるのでは??と思いつつ、一旦パーソナルカラーから離れて髪色・髪形強化年間へと突入します。
ウインターカラーとわたし
将来ハゲるかも……という懸念を全力で振り切り、今まで挑戦したヘアカラーをご紹介。
トーンにピンクを入れて全体的に赤っぽくすることで顔の赤みを目立たなくするベリーココアは柔らかくかわいい印象に。しかし「酔っ払ってる?」の一言にショックを受けチェンジ。
美容師さんの意見を素直に聞いて顔の赤みを相殺するオリーブブラックはとても大人っぽく仕上がりました。ただ日が当たってるとこで自分見るとひぃぃぃぃってなるのと、写真見返しても全然かわいくないので結局チェンジ。
ブリーチでかなり髪色抜いて金髪に近い茶髪にしたのは結構好評でしたね。自分では気に入ってたんですが、日が当たるとかなり金髪に見えたらしく会う人会う人「不良!!」と言われたのは良い思い出です。
アッシュは仕上がりがホント良かったんだけど、色がすぐ抜けちゃって残念でした。前髪のべたつきも超気になる人間なので(本当に良い所が一つも無い)、こういう場合はちょっとだけ色抜くと多少ベタベタが抑えられるんですが、髪色と髪の痛みが目立ちにくいギリギリを叶えてくれる……アッシュよ……おまえ……よくやってくれた………。(←誰?)
と、ピックアップしてみるとこんな感じですが、不思議と「やっぱこの髪色ひとつも似合わないからいますぐ戻そう」って思ったことはなかったです。
その代わり、「あ、なんかいい感じ」と「あれ、今日変な感じ」が積み重なって、今のヘアカラーより絶対似合う色があるはずでは……と夕方トイレで鏡を見るたび小さくしょげていました。
似合わないことはない。
でも、「これだ!」って髪色にも出会えない。
髪がゴム化して万策尽きたのでパーソナルカラーへと舞い戻ることを決心して、再度別サイトで診断したところなんと結果は「ウインタータイプ」。
結論から言うと、わたしは4シーズンではウインターカラーが一番似合います。
喪服、スーツ、制服とかモノトーンでかっちりした服着ると「え?やせたね?!」「お姉さんになったね!」って言われるタイプで、濃くて鮮やかなカラーでも全然平気だし「よくそんな色とか柄が着れるよねw」って褒められ………………褒められます???
しかし、完璧にウインタータイプの友人と比べると「雪のように白いマットな肌」と「真っ黒な瞳と髪」という日本人に多いウインタータイプの最低条件に全然合っていません。ちなみに地黒でもないです。しかもネオンカラーが似合わないし、ネイルが特に不得意。
またこれもとても面白いんですが、自分にとってウインターカラーは「最初か、最後の色」です。
先ほども言った通り最初の段階ではスプリングの見立てが多いので、最後の最後で「え??意外に大人っぽい色が似合いますね?!これからはクールな印象でいきましょう!!」とアドバイスを受けることが多いです。
一方、それなりに化粧をしてカチッとした格好の場合には最初からウインターと診断されますが、コミュニケーションを取るにつれなんとなくスプリングもおすすめされて「似合う………けど………………う~ん??」と首を捻られてしまいます。
特に服。服はよく「…………あー、似合うけど、あー、なんでしょうね………なにが変なのかな??サイズ??…………あーうーん??」ってまるでなんかの儀式みたいに体の周りをぐるぐるされて、裾とかウエストとか前髪とかをちょっとずつつままれます。
う~ん。時間のある場合はウインターの方向で髪やコスメを選んでもらえるのですが、特に結婚式や記念写真などその場でセットをお願いする時間の無い場合は、そのままスプリングで仕上げて爆死します笑。
だからほんと人に外見をいじられるのが嫌で嫌でしょうがなくて。プロの人を困らせるとか救いようが無さすぎて、しかも自分で仕上げた方が良かったときも結構あって、もう意味が分かりません。
似合う。だけど、理論と合ってないみたい。
私は人間ではない……??という可能性も存在しますが、見た目はギリギリ人間ですので、こりゃどういうことなのよ?ともう一度パーソナルカラーが再燃しました。
サマーカラーとわたし
青みピンクやくすみ色が一気に流行ったとき、例に漏れずピンクメイクやくすみコーデ、私もしてみましたよ。実はサマーカラーには一番抵抗あって、イメージも全然違うし、お上品なお嬢様って感じじゃないしで、一番似合わない色なんじゃないかと敬遠していました。
が、意外や意外。思ったより似合う。
色々調べまくってみると「日本人に一番多いタイプはサマー」だなんていうし、新たに見つけたサイトではサマータイプだと診断されちゃったりなんかしてついにコンプ完成。
謎が極まりました。
くすみ色も青みピンクもびっくりするくらい「赤ら顔」と「童顔」を改善してくれて、がらりとイメージを変えてくれる素敵な色味です。
思えば、数は少ないですがプレゼントで頂くリップメイクは、いつもくすみ色のローズピンクでした。
それと、もう6年前になるかな……資生堂のAIかなんかが写真で判断する的なやつ(うろおぼえ)も、マキュアージュのグロスの中で一番発色の柔らかなピンクをオススメしてくれました(そして買って帰った)。
しかし、メイクは理想通りなのにコーデが難しすぎるのが難点。
メイクと服がちぐはぐだと死ぬし、全部サマーカラーで揃えるとそのまま死にます。薄い色が本当に似合いません。顔という一番重要なパーツに乗っけてみるととても素晴らしいのに、服だと突然裏切ってきます。ツンデレなのかい??
ファッション方面に特化したパーソナルカラーの書籍を読むと、よくこのようなことが書いてあります。
「得意じゃない色でどうしても使いたい色があれば、顔から離して使えば大丈夫」
「似合う色でもそんなに好きじゃない色なら、顔周りにアクセントとして、ちょっともってくるだけで十分」
とにかくベースカラーに近いもの、つまり自分の肌と顔の雰囲気に親和性の高い色を顔周りに置いて、苦手な色は離して使うとどの色も上手に使いこなせる………という風に理解していたのですが、アッレ???
やはり「人間ではない」というのが一番正しい診断結果のような気がしてきましたね。書いてる自分もそう思います。
あと、結構決定的なポイントもありまして、グレージュが死ぬほど死ぬんですよね!!サマータイプってまずグレージュをアウターにオススメされると思うんですが、もうなんかね、大人っぽい……や、老けて見えるんす爆。
サマーカラーは私が着るとどうにもやる気を無くすみたいで、入院患者が外泊してますね??って雰囲気にしてくれますね~~。このやろ~~。
画像診断のイメージと、自分のもつイメージが合ってないみたい。
う~ん、謎が止まらない。もうちょい語らせてください。
10タイプ/16シーズン無限にある色
4シーズンでしっくりこない人はさらに細分化してタイプを絞る方法がありますが、これがなんとも微妙で。自分にも似合う似合わないは確かにあるのに、何一つ定義に当てはまらないなんてそんなわけある??と。
なのに、目に映る人々は何を着ても、どんな色でも似合っていて。
だから、もう何やってもムダなんじゃないかと、あのときの自分は心がパキッと折れていました。
前を歩く友人たち。隣を通り過ぎる街行く人。見上げればアパレルブランドの広告。仕事をする人。休みの人。スカート。観光客。スーツ。学生さん。子供。パステル。赤ちゃん。ヒール。お母さん。おばあちゃん。スカーフ。女性。ファッション。メイク。
この全てが、わたしには全然当てはまらない。
途方もないような、それでいてどうだっていいような。綺麗になれない自分と垢ぬけない自分。こんなわたしとは対照的にいつも素敵な友人たち。
今日着ていたこの服も、ギリギリまで悩んで決めた服。
「欲しい」と思って買ったはずの服と「次こそは」と思って買った服を詰め込んで、満杯になった小さなクローゼットから引っ張り出した服。
一応それなりに考えて、一応頑張って選んだ服。
「似合う色は、体系をカバーしてくれるらしい」
「似合う色は、一瞬で自分をキレイにしてくれるらしい」
いつか全てを叶えてくれる魔法に出会うまで、買っては手放し、買っては手放しを繰り返し、いつからか隙間の空くようになったハンガーとハンガーの間。
吊り下げられた服たちは、まるで足場を無くした死体のようにぷらりと垂れ下がって、私はそのままクローゼットの扉をそっと閉じました。
それからしばらくたったある日、青みピンクブームがちょっと落ち着いてマットリップやラメリップが展開し始めたころですかね。何を血迷ったかレブロンのベルベッドマットリップを買ったんです。一番真っ赤なやつ。
K-POPが大好きなので赤リップへの憧れはありましたが、顔が薄いし唇が浮くんじゃないかと敬遠していて、ほんと、何を思ったんですかね。色んなものに疲れ果てていたのは確かだったように思います。
レブロンのリップは落ちにくいから一本持っといても良いかなって買って帰って、面白半分に家族に見せて笑ってもらえばいいやと、アイブロウ・アイラインのみチークなしで塗ってみたんですね。
すごく、似合いました。
塗った瞬間に顔がパッと華やかになって、なのに不思議と落ち着いた心持ちで「なんだ、こういうことか」と思ったのを覚えています。
ちょうど年末だったので、色んな人に会いまくって色んな服に合わせてみましたが、どの人に会っても好評だったし、不思議とどのシーンにも浮くことなく、最後まできちんと寄り添ってくれました。
赤リップを塗る、たったそれだけ。
あのとき、わたしは生まれて初めて「服を着た」のだろうと思います。
"グリッタータイプ"
今では赤リップを基準に、色んなテイストのカラー・ファッションを楽しめるようになりました。リップの色もピンク系からオレンジ系までいっぱい持ってますし、髪色だけじゃなくヘアスタイルや小物にもこだわれるようになりました。
こういうタイプはウインター/スプリング両方の特徴を併せ持つ「ビビッドタイプ」とも分類されるんですが、私の経験上「彩度の高いビビッドカラーを優先させる」というよりも、
「色味があまり必要でなく、全体のコントラストを重視するタイプ」
だと思うのです。
モノトーンコーデにゴールドやシルバーのアクセサリーをつけて、真っ赤なリップを塗れば十分なタイプ。
そして、ジュエリーや金属系のアクセサリーがなんでも似合う、重ね付けしても重くならない、ラメやビジューやベルベッドが得意なのも特徴として挙げられます。
光沢感・ツヤ感が必須で、逆にアクセサリーがないと地味・もの足りない印象に。また、くすんだアンティーク調のアクセサリーだとだらしない印象になってしまいます。
ウインタータイプとの大きな違いは、ゴールドが使える・アクセサリーの重ね付けができること。
ゴールドとシルバーのミックスもできるのが特徴で、逆にウインターが得意な「色×色」や「柄×柄」の、個性のぶつかり合いみたいな配色は顔が負けてしまいがちです。色味をポイントに抑えて使うと強い味方です。
スプリングとの違いは、ポップなキャラクター柄やコミック柄、ビタミンカラーを使った元気な色×色コーデやベージュコーデが似合わないこと。
これももちろんポイント使いならOK。ベージュが特に難しくて、チャコールグレーで彩度を落とした方がベーシックアイテムとして使いやすくなりますね。きれいなベージュなら明暗問いませんが、オーガニックなどムラのある生地だと「なんでそんなに似合わないの?」とか言われます。
加えて、両タイプが得意な派手なカラーリングやカラコンの普段使いができません。そして一番の特徴はリップカラーで印象が変わることですかね。
ヘアカラーにこだわるより髪型や髪質に気を付ける。
テイストカラーはベーシックなものを選ぶ。
小物や靴に気を遣う。
つまり、カラーよりも立体感。服よりもメイクやアクセサリーに力を入れた方が良いタイプ、とも言えそうです。
モノトーン、彩られるわたし
これと同じ特徴をお持ちの人、それなりの数いらしゃると思います。
白・黒・赤って巫女さんや白無垢といった日本の伝統的な色合わせと同じですが、色を次々に足すとかえって散らかって服が選べなくなる人、実はこういうとこに問題が潜んでいそうです。
自分が今からぼちぼちと時間をかけてゆっくりしていくお話は、もうすでにご承知でしょうが、超眉唾物です。だってどこにも答えもないし、同じことを言ってる人もいないし、完全に謎のものです。
じゃあなんで、そんなことをわざわざ書くのか。
一つは、以前のブログで激熱なコメントを頂いていたこと。あのとき私の中で「自分とおんなじ人がいるんだ」と、驚きや嬉しさよりも、中途半端な使命感が芽吹いてしまったからです。
実は前のブログでも急激にアクセス数が伸びて、「こりゃいかん、もっと僻地に行ってだらだらせねば」(←引きこもり)と逃げるようにしてこの『note』にたどり着きました。
しかし、私は人に好かれない代わりにGoogleのbotには好かれるらしく、クッソ僻地で意味分からないことを言ってるだけなのに、思いもよらずたくさんの人の目に触れる機会を得ています。
なのでほんと勘違いしないで頂きたいのは、別にパーソナルカラーが好きじゃないとか、ましてや信じてないとかではなく。なんでもそうですが、当たり前に盲目的な絶対視はできないなってだけです。
パーソナルカラーや骨格診断、着痩せやデカ目メイク。ほかにも挙げたらキリがないほど世の中にはハウツーがたくさんありますが、ほんと、なんでですかね。そのまま自分が使えるものは、いつもごくわずかに限られます。
世の中の「きれい」と、きれいを作る「基準」のようなものから、ことごとく外れている。誰に聞いても、首を捻られてしまう。いつでも、誰が見ても、しっくりこない。
カラーコーディネーターさんでも、ヘアメイクさんでも、ブログやインタビューやご本を読めば、必ず出てくる一文があります。
「実際に会ってみて、色を合わせて決める」
そこではたと、迷走しまくっていた日々を思い出しました。
理論と実物が合ってないのはもちろん、その日その日によってイメージがころころと変わります。昔から私を知ってる人は「子供っぽい」と言うし、初めて会った人は「こわい」と言うし。ブスのままだと廊下で人はどけてくれないのに、メイクしてトイレを出れば人混みでも道があく。
服とお化粧だけで、いつもこんなに世界が違う。
私が常日頃から不思議だと思うのは、
「なんで日本人は、海外の人から見ればほぼ一緒の見た目をしてるのに、こんなに違っているのだろう。その違いってなんなのかな」
ということです。
そして、今のところその答えは、
"雰囲気"
というごく曖昧なものに集約されるのだろう、とも考えています。
この"雰囲気"の正体と具体的な研究結果は後々ゆっくりと書いていきますが、私と同じような場合は『グリッタータイプ』と呼ぶことにしました。どこか一部に強く光を反射させ、全体のコントラストをつけると上手く行くタイプです。
日本人(東アジア系)はみんな黒い瞳と髪に明るい肌色を持っていますから、元々のキャンバスがモノトーンで構成されていると仮定します。そのため、カラーパレットが豊かなのはごく当たり前です。
金髪・碧眼の欧米系なら初めからキャンバスに印象的な黄色とブルーがのっており、アフリカ系ならチョコレート色のキャンバスに絵を描いていくという感じでしょうか。絵の具を塗り重ねた油絵に対して、こちらは山水画やマンガのようにシンプルな画面構成になっています。
色の邪魔をしにくい東アジア系は、だからこそ基本的には何色でも似合うのだろうと思います。毎年のようにトレンドカラーが変化してもその都度着こなせる/マネできるのは、色への柔軟性が高い証拠だと思います。
描き込みやすくて、みな似たようなキャンバス。
なのに、みんな違う。
その秘密に少しでも近づけたらと、素人ながらできるだけ細かく分析したり観察したり、自分やたまに友人たち(実験台)で得られた研究データを書き残すべくこのマガジンにまとめていくことにしました。
日本人はみな似たようなキャンバスを持ち、しかも同じようなカラーパレットを持っています。
なのに「似合うけど似合わない」し、「あの人は似合うのに自分は似合わない」という根深い悩みが出てくるのだろうと思います。でも、だから余計に、「自分を一番美しく見せる魔法があるのではないか?」と懸命に模索し続けるのも事実で。
魔法はないけど、答えはきっとあります。
私と同じような悩みをお持ちの人、絶対いると信じてますので、まだまだ研究中の身でありますが、2ベースや4シーズンのこと、もうほぼ占いみたいな自作診断方法などを使って、メイクやコーディネイトのヒントを色々と共有していければと思います。
そして、長いけどもう一つ。
これは、あのときのわたしが「あったらいいな」と願ったものを形にした物でもあります。
今はもうネットの中に答えなんか転がってないと知っていますが、そこから少しでも早く抜け出すために、適当に「大丈夫だよ」と励ますのではなく、ある程度きちんと説明できるものでなければと強く思ったので、研究結果を書いたり消したりできて、今あるものを簡単に発信できるコンテンツを選びました。
チャートとか小難しい説明も結構多くて読みにくいところもありますが、う~ん、そうでなければきっと彼女は納得しないでしょうから。みなさん、しばしお付き合いのほどよろしくお願いいたします。
"あなた"のヒントになれば幸いです。