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オークル系の分類と、ポイント。

前回の記事も参照までに。

前回は極東アジア系がもつオークル肌について考察を述べましたが、我々日本人はよく「特徴が無い」って言われるけど、それって逆に色んなものを邪魔しにくいんじゃない?似合う色が多いってことなんじゃない?ってことについて語りました。

で、無い特徴をムリクリ書き出したのがコレ。

①制服・スーツ・喪服などのモノトーンでも大丈夫。
②オレンジ系・ピンク系、どちらのメイクも似合う。
③シルバー・ゴールドのアクセサリー、どちらも似合う。
④試着室では納得するのに、いざ着ようとする全然決まらない。

じゃあ、みんなほぼ同じベースを持ってるのに似合ったり似合わないがあるのはなんで??という本題について今回は突っ込んでいきます。

私みたいなコーデ難民の方はおそらく前半部からお読み頂くと面白いかと思いますが、4シーズンで分類できる&コーデにはあんま悩まない貴族の方々は3項めスタートをおすすめします。

似合う服ばかりなのに、なぜか「着る服がない」


前回の記事で説明した通り、グレーを着こなすオークル系は何色でも似合うおしゃれな人が多いです。もちろんそこのあなたもですよ。

でも何色でも似合うはずのに、なぜかコーデに時間がかかる……。

試着室で「お!似合う!わたしこういう色も着れる!」と嬉しい気持ちで買ったはずなのに、いざ本日コーディネイトしようとすると

「アレ?思ってたんと違う………どうしよ………。あ~~~時間がない!もういいや、この前と同じ服にしよ!!」

ってなりませんか??わたしはめっちゃなってましたよ。

たとえば、薄いアイスグレーのトップスと深いボルドーのパンツ。配色はそれなりですよね。サイズもちゃんと試着して買ったのでスマートに見えます。なのになんでか「ぼんやりしてみえる……てゆうか……顔が茶色く見える……??」というね。

ほかには、トロピカルなイエローのショート丈ブルゾンと濃青のワイドデニム。このブルゾンめっちゃお気に入りなんです!!配色良いですよね!!肩幅をごまかすIラインシルエット、良い感じ!!なのになんでか「あれ?なんか違う……そこまで似合ってないだと……?」と首を捻ること数えきれません。

着替える時間もないので、慌てて白のシャツと黒のデニムを履いて出かける日々です。今ちゃんと分析すると、それが功を奏していたのだと思いますが。


オークル系は色への柔軟性が高い、というのは前回からお話してきましたが、外見にはっきりとした特徴が無い分、着ている服の色や雰囲気だけが勝手に飛んでいってしまう傾向にあります。

「量産系」、ご存知ですよね。彼らの中にもよくよく見ると似合わない人が交じっているのに、周りと同じような格好をすればどんなに顔と似合ってなくてもそれなりに見えてしまいます。

このように服や色のイメージと自分をうまく馴染ませることが出来るタイプはお悩みが少なめなのですが、逆に外見的差異に乏しい分、自分の元々持っている雰囲気が強く伝わりやすいタイプも生息しています。

外見的特徴を生かした方が良いのか、はたまた自分の持つ雰囲気を優先させた方が良いのか。それは本当に個人の好みなので、ぜひ自由におしゃれを楽しんで頂きたいのですが、こと私のような「色への柔軟性はあるけど、耐久性はかなり乏しいタイプ」は、悲しいかな若干の制限を受けながら生きていかなくてはなりません。

「何色でも似合うのに、色合わせ(コーディネイト)の段階になった途端難民になる」

試着室では顔映りが良く、クローゼットの中もちゃんと試着して顔周りに合わせて買ったものばかり。なのに、いざコーディネートの段階になると何かが違和感。サイズOK、色OK、トレンドOK、着心地OK。なのに微妙。

難しいですね。ここらへんもう少し深く突っ込みたいのでまた書こうと思ってるんですが、やっぱね、人によって「服を買うためにチェックしなければならないハードル」というのは全然違うわけです。

これが少なければ少ないほどきっとおしゃれな人だし、気軽におしゃれを楽しめます。たとえおしゃれに気を遣ってなかったとしても「ま、あの人はああだからね」で許されてしまう場合が多い。

反対に私のようにチェックリスト……というかもはや『安全確認マニュアル』になる人ってどんなに格好に気を遣っていたとしても、このうち2、3個外してしまうと「う~ん……もうちょっとがんばれば?笑」って言われちゃうのよね~~世知辛いの世の中~~。書いてて心折れるわ。

でね、あんまいないと思いますが、これに共感してくれる極少数勢のみなさん。


これホントやりがちなんですが、ただ単に服の色味がありすぎなだけです。


コーデ難民なのは「色の影響を受けやすい」から


「似合うと思って買ったはずが、突如ぼんやりするテロ事件」を頻発させる人って、色の数を抑えた方が上手くいくタイプが多いです。後述しますが、色と色とのコントラストを十分に取ってあげると華やぐタイプです。

ちなみにですね、パーソナルカラーで診断できる人はいわゆる「色への耐久性が高い人」なので、さっきのアイスグレー×ボルドーならウインターの友人はキマってましたし、次のイエロー×デニムはスプリングの友人ならとても似合ってました。

今はLINEのアルバムがあるじゃないですか。家では「まぁこれでいいっしょ!」と出かけても、帰宅してアルバムみたら「めっちゃブスじゃん…」って毎回驚愕なんですがね笑。

割と上手くいったな~と思う時って、大体モノトーンか無彩色×有彩色を着ていたことに気付いたのです。


「服はいっぱいあるのに着る服がない…!!」とお悩みの方、その原因は色物ばかりお持ちではないですか??


オークル肌はこれまでにもご説明した通り、最初から持っている色味が多いのです。そして色は混じれば混じるほど黒くくすんでいきます。くすむほどぼんやりした印象・重くて野暮ったい印象を与えてしまいます。

でまぁ、ここで色々言っときますと、オークル系でも"影"が強調するタイプは先行してイメージが0.5トーン低いと仮定するので、色数を増やしても若干のくすみに耐えることが出来ます。また"透明感"が強調しやすいタイプもイメージにホワイトがかかっているので、色数を増やしてぼんやりさせても大丈夫な場合が多いです。

いつも上手く説明する言葉を持ち合わせてなくて気が狂いそうなのですが、、、カメラ持ってますよね?ホワイトバランスを低くすると逆に鮮やかさが強調されるのと、高くしてふんわりさせた方が色のバランスが整うと同じような感じです。

オークル系は色の影響を受けやすいため、お顔に服の色味がかなり反映されます。上記の色への強度が高い方はそれでも全然平気なのですが、逆に元々の雰囲気がコントラストの強いタイプ/均一なタイプは、おしゃれの重心=色のバランスを動かしにくい傾向にあります。

なので、色物コーデで色をどんどん増やした結果顔がくすんで見え、体全体がぼんやりとして見えてしまう同時多発テロ事件が頻発しまくります。しかも時間のないときに限ってな……くそ………。

試着室では「顔 対 服(色」」で見ていたから顔映りが良いと感じていたのですが、コーデの段階になると「顔 対 服(色)対 服(色)」になるので顔が負けるんですよね。

ここで、服のトーンをそろえてあげたり、色の数を絞ってあげたり、ヘアカラーで全体のトーンを整えてあげることで色への耐久性を調節すると、少し毎日の"苦痛"が減るんじゃないかなと思います。

具体的には後々詳しく書いていきますが、「ホワイトバランス(明暗)」と「コントラスト(強弱)」を軸に、色の数や質感によってメイクやファッションの基準点を割り出していこうってことをしていきます。


コレだ!!っていう強固な足場、割と大事だと思うんです。


ポイントは「肌質」と「顔立ち」

で、じゃあ何を基準に判断していくかというと「肌質」と「顔立ち」です。

4シーズンは髪や肌が持つ「色」に注目して鑑定しますが、そもそも色というのは光が混じってできたものなので、反射させたり、逆に吸収したりで様々に変化します。

例えば、ブラックという色は一色ですが、サテンやエナメルなど光沢感のある素材なら「真っ黒と真っ白」、逆にフェルトなど柔らかい素材なら「黒から灰色へのグラデーション」という明度の組み合わせになっています。

明度の組み合わせ、というのが意外に奥深いんじゃないかと睨んでいて、ごくごく簡単に言ってしまうと、これが「質感」や「イメージ」に大きく関わるのではないかと。

そうですね、カラコンの虹彩部分の色を変えると「わぁ~!ちょっとハーフっぽくてか~わ~い~!」ってなるほどイメージががらりと変わります。これが色の持つ力。

でも最近の流行りだと、虹彩は馴染みの良いブラウンブラック系ですが瞳の外輪を濃い色で締めたものが多いですよね。外輪と瞳部分のコントラストを大きくつけることでキリっとした印象に見せることができる。これが私の思う『色使いの力』です。

色と色との組み合わせももちろん大事ですが、色はメッセージ性が強いので気軽に使うにはどうしても難しい部分がありすぎる。特に細かな色味を反映させやすい「特徴の無い」人ほど顕著です。

ということは「特徴の無い」を逆手にとって、「色」よりも「質感」「色合わせ」「イメージ」といった『明度のバランス』に注目した方が早い気がしたのです。

なので「色」のことは一旦置いといて、っていうかもう好きな色着てもらっちゃって(好きな色着よう教なので)、「無彩色のバランスとそれに伴う色味の配分」に気を遣ってみる。つまり、

『好きな色を使うために「色の使い方」や「素材」を考えてみよう』


ということがしたいんです。ようやくここまで来て安心しました。

で、その「色の使い方」とか「素材」を選ぶ判断基準は人それぞれだけど、"雰囲気"である程度カテゴライズ出来るのでは?というのが本題でして、この分類方法で重要なのが「肌質」と「顔立ち」になってきます。

顔って基本立体なので、実は色んな方向から光や影の影響を受けます。そこで、肌色だけでは見つからなかった「顔の特徴」をつかむことが意外に大事なんじゃないかと思ったのです。

たとえば、肌質が良いツヤツヤしたお顔なら頬が天然のレフ板となって生き生きした印象に。パーツがハッキリしたお顔なら自然に生まれた影によって顔が立体的でしっかりした印象に。

"雰囲気"の力は案外と侮れなくて、特にパーソナルカラーでしっくりこなかった方、なんか違うと思って結局元に戻しちゃった方には何らかのヒントになるかもしれません。

その方法とはですね、まだわたしも探り探りなんでちょっとアレですが、


「肌質」×「顔立ち」の組み合わせによって4(+1)のグループに分ける


と上手くいきそうな感じがしています。


「肌質」×「立体感」で4タイプに分ける


では、まずは「肌質」から。「ツヤ感」「透明感」のある瑞々しい肌質なのか、「マット」「きめ細やか」な厚みを感じる肌質なのかを判断します。

「肌ツヤ」というのは見た目年齢にかなり影響していて、ツヤ感があれば若々しく、反対にマット肌なら大人っぽく見せることができます。肌質の判断が難しければ、「子供っぽい?/大人っぽい?」と周りの人に聞いてみると良いかもしれません。今までに言われた回数でも結構です。

「肌質」を見る理由は、自前のレフ板・ハイライトを持っているかのチェックと「見た目の年齢的イメージ」から使える色合いを割り出すということをやっています。

ただ、これは自分の"重心"を見つけるためのもので、いち指標に過ぎません。スーツを大人っぽく着こなしたいという若い男性に「カジュアルでいけ!」と言いたいわけではないのです。

お年を召した方にこそ元気な色を着て頂きたいと思いますし、休日だけでなくオフィシャルな場でも「よし!ちょっといい感じ!」と思って頂けるようなアイディアを出していけたらなと思います。

・肌質についての詳細はコチラ。

次に「顔の立体感」

これは自分では少し判断が難しいのですが、「男顔=ハード」か「女顔=ソフト」で判断すると良いかもしれません。

ここでは便宜上「男顔」「女顔」と定義しておりますが、実際男っぽいか女っぽいかは全然関係がないことに注意して下さい。「顔に影と立体感を感じるハードなイメージ」を持っているのか、「顔に光を感じるあまり立体感のないソフトなイメージ」をお持ちなのかという区分です。

顔の立体感が強いほど自前のシェーディング効果で顔がぐっと圧力を増します。反対に顔の立体感が弱いほど影を感じないので柔らかな女性的な印象を受けます。

総じて、「鼻筋が通っており、口・唇の印象が強い人」は「ハード」、反対に「鼻筋が低く、口・唇の印象が薄い人」は「ソフト」です。

日本人ってだいたい童顔なので「キュートな子供っぽい顔立ち」って言われたときここらへんがテキトーに一括りにされてしまいがち。また瞳の印象も全然関与しませんのでご注意を。目は一番訴求力があるパーツではありますが、何分パーツとしての面積が少ないので色味にはさほど影響を受けないと考えております。

・顔立ちについてはコチラ。


先ほどの組み合わせを図にするとこんな感じ。

大事なのはその人がどういう印象を持っているかで、4シーズン分類の「肌色から似合う色を割り出す」方法の逆、「印象によって色や色使いを割り出す」方法をやっていきたいと思います。

まー、占いみたいなもんなので。私はマジでなんでもないので、通りすがりの占い師がなんか言ってたわーって感じで気軽に楽しんで下さい。

4タイプのざっくりとした説明しておきますね。

「ソフト」×「ライト」= クリアタイプ
 柔らかな印象と肌のツヤが「透明感」となって表れるタイプ。サマー×スプリングのカラ―パレットが最も得意だが、グロスを塗ったようなツヤ感・透け感が必要。かなりの童顔が多く、メイクで印象ががらりと変わる。ヘアカラーには強く髪色を選ばないが、マットな質感がやや苦手。ヘアカラーと服の色の「明るさ」をそろえると◎。
「ハード」×「ライト」= グリッタータイプ 
 強い印象とツヤ感が「コントラスト」を強調するタイプ。カラ―パレットを選ばないが、白or黒の割合が全体の半分を下回ると突然ぼやけた印象になる。リップメイクでかなりの印象が変わるので、チークやアイシャドウを入れすぎるとひどくくすむ。メイクもコーデも「シンプルさ」と「キラキラ感」を意識すると良い。
「ソフト」×「マット」= クラッシックタイプ
 柔らかな印象とマットな肌が「シック」な雰囲気を醸し出す、あまり色味を必要としないタイプ。深みのあるディープな色をリップや靴にさすと映える。全体的に暗くて地味な印象を与えがちなので、ヘアカラーのトーンを一気にあげるととたんに垢ぬける。肌質が良い人が多いので、素肌を生かしたヌーディーなコーデ・メイクがオススメ。
「ハード」×「マット」= ビビッドタイプ
意外に男顔の人で、肌質のマットさがシルクのような「なめらかさ」を強調するから立体感が目立たないのかな?髪のべたつき・重たさがそのまま第一印象に直結しやすいので、髪色を2トーン以上あげるorおでこを出すと、レディライクな印象に。チークやリップはヌーディーなもので良い。肌トラブルが目立ちがちなのでケアに注力すると無敵。

  

個別の解説はまた次回から。

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