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イメージ分類、タイプ診断。②肌質は「ライト」/「マット」?

前記事もどうぞ。ざっくり説明してあるのはこちらの後半。

「美人」とは何か。


平成の初め頃、あややは言いました。

「セクシーなの、キュートなの、どっちが好きなのぉ~」

いや、もうホントこれ、女性の史上最大の命題と言っても過言でない。と思ってます。

大前提として、海外の方と比べると日本人はキュートな顔立ちです。あやや繋がりで、はるな愛さんがニューハーフ界のミスコンでグランプリを受賞されたとき、その受賞理由が、

「男性が女装すると、クールな、大人びた顔立ちになるのは珍しいことではない。でも今回の方はキュートな、“かわいい”印象に仕上がっており、それは実は、すごく難しいことなんだ」

という趣旨のことを審査員の方が仰ってたのがね、なぜか記憶にめっちゃ残ってて。

これは前回の「男顔」「女顔」の話とも通じるところがあるのですが、私がメイクやコーデをする際に意外と難しいな~と思うイメージの一つに「中性的」というのがあります。

女装でも化粧でも、「女に近づけること」って意外と簡単なんです。ポイントをしっかり押さえていればOK。ごく簡単に言えば、「男らしさを消したら女らしく見える」ので影を消してフラットな顔立ちにすると上手くいくと思います。

それでも「完全に女に見せる」というのはここから何段階もハードルが上がります。メイクしてないかわいい男性より、メイクしている私の方が男に見える…なぜなんだ…。どゆことよ笑。

また、「女性的雰囲気を残しつつ、マニッシュに見せる」のも意外と骨が折れます。男装喫茶とか面白いですね。大体、完全に男の子になってる人か、女の子が男装してますって人に分かれてますから。

それと同じように「男性的雰囲気を残しつつ、エレガントに見せる」のも難しい。男性を女装させると、完全に失敗か、完全に成功か、完全に二丁目かのどれかになります。

「完全に中性的」という人はなかなかいません。

それでも一定数いるんですが、「完全に中性的」というのは実は「性別の印象がちょうど真ん中で保たれている、かつ、年齢の印象もある程度の年齢で保たれている状態」のことを指す、と思っていまして、こういう人は女優さんやモデルさんに多いのです。

言いたいこと分かりますね。笑


美人というのは、「特徴の無い顔」のことを指します。


だから何を着せても似合うのです。何をやっても似合うのです。顔の特徴を考慮して服を選ばなくてもいいし、メイクで補正しなくても良いから。

しかも日本人(東アジア系)は特に特徴の無い顔立ちをしています。例えるなら、海外の人は近代造形アート作品なのに対し、日本人は山水画って感じ。平面的で、白と黒の濃淡だけ。実に中立的な顔立ちです。

だから、毎年毎年トレンドカラーやアイテムが変わってもついていけるし、上手にトレンドを消化しつつ着こなせることが出来るんだと思います。

服装を変えること・メイクを変えることに、これほど耐久力がある顔立ちは他になかなかありません。往年の海外ドラマ見て下さい。十年以上ずっと同じ服、同じ髪型です。う~ん……これはわざとかもしれないですけど。

前置きが長くなって申し訳ないのですが、つまり何が言いたいのかと言いますと、

「男性的=ハード/女性的=ソフトな印象はメイクでは変えにくい」

ということと、

「若い=ライト/大人っぽい=マットな印象はメイクで意外に変えられる」

ということを言いたかったのです。


「若々しい」/「大人っぽい」の重要性


産まれたばかりの赤ちゃんを見て、「しわくちゃでおじいちゃんみたいだな」と思ったことがあるのは、私だけではないはず。

「しわ」や「たるみ」という要素は、立体感にも肌質にも影響してくるため、その人のお顔の中でも重要な印象として食い込んでくるからです。

でも、赤ちゃんを見て「なんて小さなおじいちゃんなんだ」とも思わないし、若いけどほうれい線が結構目立つ人を見て「なんておばあちゃんなんだ」とも思いませんよね。「ほうれい線が目立つな~」くらいだと思います。

ということは、「立体感」という要素は実は、「年齢」というイメージにさして影響を与えていないのではないか?と言えるのではないでしょうか。

追記:今思いついたんですけど、漫画読んでると「あ~、この人老人書くの慣れてないなぁ~」って思ってしまう瞬間、ありませんか?皺ちゃんと書いてるのに若く見えちゃうっていうか。だったら「皺」というのはやはり「イメージ」であって「年齢」にそこまで影響を与えるものではないのかもしれませんね…。要研究ですな。

なので、一番我々が受け取りやすいイメージ=「年齢的なイメージ」を決定付けるのは、もう一つのポイントである「肌質」にあるのではないかと考えられそうです。

例えば、赤ちゃんがなんで赤ちゃんに見えるかといえば、「血色の良さ」は元より、肌の水分量が多いので「肌がツヤっとしている」からです。

大人びた顔立ちの中学生がなんで大人に見えないか、それは「肌の表面に水分・油分が浮きやすくて、ツヤっとしている」からです。

20才超えると急に大人っぽく見えるのはなぜか、それは「水分・油分が少し減って、マット肌になる」からです。

大人になってくると肌の水分・油分量が減り、段々と肌が「マット」な質感になってきます。お年寄りの中でも「若く見えますねぇ~!!」って人は、皺の多さよりも「肌ツヤがある人」の方が多い気がします。

ここを留意して頂きたいのですが、「肌がマットだから老けて見える」「肌がツヤ感があるから若く見える」という話がしたいのではありません。後述しますが、肌質というのは実はメイクで操作可能な領域だからです。

「年齢的なイメージ」は「色」、特に「彩度」に最も影響を及ぼします。

子供のおもちゃはビビットカラー、お洋服はパステルカラーですよね。お年を召した方でもビビットなお洋服の方はそれだけで若く見えます。

色が与えるイメージがあります。「赤」なら「情熱的」「バイタリティがある」「攻撃的」。でもトーンを落として「ボルドーレッド」にしてみましょう。「情熱的」はあるかもしれませんが、「セクシー」「落ち着いている」という印象を持ちませんか?

逆に言うと、あずき色のユニフォームを着ているサッカーチームより、赤のチームの方がめっちゃ動きそうな気がします。七五三のときに「カシスレッド」の口紅をつけてる子供さんがいたら、「めっちゃ似合わない…」と思うか「めっちゃ大人びてる…」と思うかどちらかでしょう。

「彩度」と「印象」の一致


七五三の子供には、カシスレッドよりもやっぱり朱赤の口紅。「彩度」と「印象」が一致すれば、逆にこういうことが起こります。

例えば、私の4タイプ分類で彩度耐性が高いのは「ソフト×ツヤ=クリアタイプ」と「ハード×マット=ビビッドタイプ」です。この二つは「色×色コーデが得意」で「全体的のコントラストを付けすぎない」と上手くいく彩度調整グループ=カジュアルグループです。

なぜ反対のタイプが共通点を持つのか、まだちょっと謎なんですが、この逆のグループである明度調整グループ=フォーマルグループは「ハード×ツヤ=グリッタータイプ」は男性的なイメージを、「ソフト×マット=クラシックタイプ」は女性的なイメージを強調すると見映えが格段に良くなるグループでして、「色の耐久力が弱い」けど「服/肌でコントラストを付ける」ことが重要になってきます。

なんのはなし?って感じですよね笑。

まとめると、「年齢的なイメージ」は「トーンを意識した方が良いのか、それともコントラストを意識した方が良いのか」という大事な指標になるのです。

イオンとかショッピングモールの婦人服売り場に行ってみて下さい。パッと見て、どこに何の服があるか分かると思います。彩度の高い色、色んな色味が置いてあるのが「レディース向け」、全体的に落ち着いた色で統一されていて色のトーンが同じなのは「ミセス向け」ですよね。

このように、我々は無意識のうちに「色」と「年齢域」をくっつけて考えてしまうのです。

去年流行ったカシスレッドリップ、ちふれの「おふぇろリップ」なんかはその最たるもの。「大人っぽく、上品にみえる」からめっちゃ売れたんですよね?

ちなみに、女性というか誰しもは年齢を重ねるごとに「クラシックタイプ」に徐々に変化してゆきます。

なので「年取ったら着れる服がなくなった」とお困りの方は、やはり一度ワードロープを見直してみるのをオススメします。そしてクラシック=ババくさいではありません。クラシック=シックなイメージを優先すると上手くいくタイプです。

自分が提案するのは「いかにラクしてコーデ・メイクを楽しむか」なので、似合うからといって無理して周囲から浮く服や格好をしようというものではなく、その人の「世代的・顔立ちが持つイメージに合うもの」を提案していけたらいいなと思ってます。

「オシャレと家事に休みなし」

なら、できるだけ楽で、簡単で、取り入れやすい方法が良いかなって思うのです。

「年齢的なイメージ」を分類する


これは簡単ですね。

「子供っぽい?大人っぽい?」と周りの人に聞いてください。もしくは「よく年下/年上と言われる」のが良い判断基準かな。

また、肌質に「ツヤ感・透明感」がある人は「若々しい」「マット感」がある人は「大人っぽい」に分類できます。自分の肌質が「クッションファンデっぽい質感」なのか「固形ファンデっぽい質感」なのか、試してみると良いかもしれません。

その逆に「クッションファンデを使ったら肌ツヤが良くなった人」は、多分実際の肌質が「マット肌」です。同じように「固形ファンデだと大人っぽくなる人」は「ツヤ肌」だと思います。

あとはね~、「割と化粧くずれしやすい人はツヤ肌」ですね。肌の水分・油分量が余っちゃってるので、クッションファンデだとすぐに顔溶けちゃうって人が多いかも。私のことなんですけど。「化粧くずれしにくい人はマット肌」です。うらやましいな~。

それに、「メイクをしたうえで血色感が気になる」という方は「若い」です。前述したように「なぜ赤ちゃんが赤ちゃんなのか」といえば、「赤ちゃんは赤いから」です。70、80のお年寄りって、もう全然血色感がありません。血色感あると「顔色が良く見える」、それはつまり「元気で若く見える」からだと思います。

若い頃はノーチークで大丈夫だったけど、25過ぎたら突然チークの重要性が分かった人とかおられませんか?「血色感が減る」と、大人っぽく見えるようになるんです。


「肌質」は実は操作可能


そうなんですよね。ファンデーションで見た目年齢ってある程度操作できるんです。大人っぽいメイクにしたいと思えば固形ファンデを使えばいいし、ガーリーな服を着ようと思えばクッションファンデでツヤっとした質感を出せばいいんです。

マットで肌を均一に、滑らかな陶器肌にしてしまえば「大人っぽく上質な印象」に。ツヤ感を意識して光沢感・透明感のある肌にしてしまえば「元気で若々しい印象」になります。

あ、ちなみにこのことは、美容系YouTuberの元美容部員の和田さん。(大好き!!)も仰ってらしたので、あながち間違いではない!!と思いたい!!

肌、というのは顔立ちの上に乗っかってるものなので、一定の年齢域(40歳くらいかな…。人によるけど…。)までは割とどうにでもできるものなのです。

ただ、私は「化粧は崩れるもの」という確固たる信念(?)がありまして、「お化粧と元々の顔立ちが馴染んで出来た顔が、その人の顔を一番反映している」と考えています。

なので、多少崩れた上で出てくる「肌質」にもこだわるし、加えて「使える色の彩度と明度」を見るのに、やはり年齢的印象は重要なのかなと思う次第です。

こういう感じで、「肌質≒見た目の印象」を割り出していったら良いのでは?と思います。

ここでご紹介したのは、自分が見る場合に一番注目するポイントなのでちょっと分かりにくい…って方がおられるかもしれません。すみません。また研究が進めば色々書き足していきたいと思っております。

めっちゃ余談


さてさて、長くなったのでまたどこかでまとめ記事を出しておかなくてはなりません笑。まとめ記事のまとめがいるという…地獄!!!さらに長くなるのでもうここは読み飛ばして次の記事にどうぞどうぞ。もうこの時点で約5,000字あります。本当にお疲れ様です。

あのですね 、なぜ私がこのように「その人の印象」にこだわるか、ということをここらへんで一度ご説明しないといけないと思いまして。

そうですね、ありきたりです。

「自分の元々持っている印象を生かすのが、一番ラクだから」、です。

楽したいのです。私は。すごくめんどくさがりなのです。

一重も変えたくないし、メザイクは面倒だし、お化粧直しも出来るだけしたくない。そして出来るだけ効率よくきれいになりたい、しかもラクして自分を良く見せたい。

やー、書くと色々長いのでこのへんのことは面倒だし書きませんが爆、ただ単に、無いものを一から一生懸命作るよりも、あるものを土台にして作った方が早くてラクなのです。

キレイになる方法、いっぱいあります。
憧れの顔に近づく方法、山ほどあります。
メイクの力でどんな顔にだってなれます。

けど、そんな労力も時間も、 ないのです。

やりたいこと、やらないといけないことが、いつもの日常の中にいっぱいあるからね。

なので、やりたいことを楽しむために、やらないといけないことの負担にならないように、はしょれる所は思い切ってはしょってしまおう!!というなんともバイパス的な快速的なやり方なので、ホント。

ただ、尽きない悩みから生まれたのも、紛れもない事実でして。

もしかしたら、同じことでお悩みの方がたくさんいらっしゃるのではないか。そういう方たちにこそ届け!!って感じで書いていくので、なんかすごい劇的な変化というよりも、


「さっきよりもなんかステキ」
「ちょっとずつ自分のことが好きになれそう」


というささやかで、大切な変化を起こすために、色々な方法や提案をしていけたらいいな、と書きながら感じました。

せっかくたくさんの人の目に留めて頂いているようなので、一人でも多くの方の踏み台………いやいや、「キレイの近道」になれるように一生懸命書いていきたいと思います!!

それだけ!!笑

❤は…noteのアカ無くても押せるらしい…えへへ