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駄作だと思ってごめんな!映画「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」

謝罪

前章観るまで完全に駄作だと思っていました。
本当に申し訳ございません。
前章鑑賞前は「いうて前章観て終わりだろうな」と考えていたので、鑑賞後に「後章早く観させろよ!」と心の中で叫ぶことになるとは思いませんでした。
パンフも両方とも買いました。

はじめに

ネタバレは無しのつもりです。
気づかずしていたらすみません。

駄作だと思っていた理由

主人公二人に声優を使わない

声優って偉大なんすよ。
誇張無しに。

誰かの個人名を挙げるわけでもないし、連想してほしいわけでもないのですが、演技うまい俳優がアニメで声を当てた時になぜか浮く時ってあるんすよ。
その違和感は視聴する側からすると非常に大きく、話が入ってこない時があります。これって物凄くもったいないことだと思うので、なるべく違和感のない演技ができる人に声優は頼んでほしいと本気で思っています。
(俳優さんも変な評価をされる可能性があり、lose-loseの関係になっているというのも残念です)

だからこそ主人公にはちゃんと声優使ってほしいと心から願っています。

原作12巻を4時間でまとめたこと

漫画12巻を4時間にまとめ上げるなんて無理です。
漫画原作のアニメで考えたら容易に想像がつきます。

フリーレンはアニメ28話で原作7巻の途中まで進みました。
1話20分とすると28話あるので560分。
時間に直すと9時間ちょい。

推しの子は11話で原作4巻。
こちらも時間に直すと220分で4時間いかないぐらい。

漫画によって1巻分の話の量は違えど、漫画原作アニメの進み具合を考えると12巻ある話を4時間にまとめ上げるのがどれだけ大変か。

脚本は吉田玲子先生というヴァイオレット・エヴァーガーデンやすみっコぐらしの脚本描いているすごい方なんですがさすがに無理。
無理やり4時間にまとめた結果、あれもこれも回収されずに視聴者側は「???」となってENDみたいなことになるのでは…そんな不安。

宣伝に力を入れる

これは完全に偏見です。
宣伝に力を入れる作品は本当に面白いか、駄作かの二極に分かれると思っています。
内容がそんなだから、宣伝に力を入れて1周目でなんとか人を集めて利益確保をしようという大人の思惑を勝手に想像してしまいます。

鑑賞理由

2024/03/27の佐久間宣行ANN0内でおすすめのエンタメに上げていたため
この人が「面白い」というならまあみるかといった感じです。
ちょうど次観る映画探していたころだったという個人的なタイミングもあり鑑賞を決めました。

信頼している人が進めていたら自分の中の下馬評は無視して観てしまう本当ちょろい人間です。

https://open.spotify.com/episode/6qfUWiXZsD13d31HtG6gqg?si=bd5314189d8c4ac3

鑑賞後

まーーーーーーーーーーーーーーじで観て良かった。
鑑賞後興奮しっぱなしで1時間ぐらい歩きながら映画の良かったところ思い出しては止まってメモしての繰り返しを行ってました。
久しぶりにすごく満足度高い映画体験したなと。
そして、前章・後章の2部構成だからこそ味わえる前章鑑賞後の「ここで終わるんかい!!続きはよ!!」という感じが本当にたまらん。
とんでもないところで前章は終わって頭「???」状態になるすよ。
そこで続きは1か月以上先だよなんて言われたらもうしんどい。

そんな体験を前章で食らったのだから後章も観ました。
こっちも最高でした。
不安要素に上げた話のまとまりも重要な部分はしっかりまとまっていて、無事完結しました。
前章で「???」だった部分も解消されたしでまぁ良かった。
満足。

笑えるシーンあり、興奮するシーンは興奮しっぱなし。
展開に衝撃を受け、空いた口がふさがらず。
前章の謎が回収され腑に落ちる。
感情の揺れ動きを2時間という時間で味わえるのが後章の一番の魅力でした
それでいて話としてはここで終わりだなと納得するところまで描かれている
最高かよ!

この映画の凄さをネタバレ無しで言語化してみる

映画は謎の巨大円盤が東京の空に現れた世界が舞台です。
そんな異常な世界普通の日々を過ごす高校3年生2人が主人公です。
でこの世界の異常さと普通の日々の対比がまあすごい。
教室から普通に円盤が見える世界で自分が学生時代に受けたような普通の授業が行われるし、恋愛シーンはあるわ、下ネタ言うわ、ゲームもする、ふざけあっているシーンあるで、日常が普通に繰り広げらている。
それも絶対楽しい日常。
巨大円盤があること以外は現実の自分達と何一つ変わらない普通の日々を本当に過ごしているんですよ。
そこに懐かしさだったり、笑えるシーンがあったりして、最高。

もちろん物語があるので世界の異常さに変化はあるのですが、
そうであっても普通の日々が過ぎていく。
ここがすごく魅力的でした。

主人公二人のハマり具合がすごい

普通の日々を描くうえで重要なのは現実に生きている感だと思います。
それがしっかり出ていたと思います。
あの二人絶対この世界のどこかにいるだろ。
観ていて「ん?」となるシーンはなかったです。

もう幾田りらとあの以外は考えられない。
むしろ、現実でもこの二人はすげー仲良くてそれを知っているから作品にしたのでは?と思うぐらいハマっている。
この二人が演じるからこそ出てた青春感が「この二人の関係性ずっと続いてくれ!」という思えました。
しかもそれが映画のストーリーに納得感を生み出している。
最高かよ。

音楽のかかるタイミング・主題歌の世界観の拾上げ方

この作品を語るうえで外せない存在として音楽があります。
主題歌2曲はYoutubeに上がっているので聴きやすいです。
楽曲単体としても良いので是非聞いてほしい。

もちろん楽曲単体でもよいですが、映画内のかかるタイミングが本当に神
前章は「えっ!?」となるタイミング。
後章は「最高かよ!!」となるタイミング。

それでいて両方とも世界観本当に拾え上げててたまらん。
楽曲聴くだけで映画の内容思い出せるのすごいよな。
今年だとYOASOBIの勇者の歌詞にはアニメ最新回観るたびに「この歌詞はこのシーンのことだったのか!!」と気づくたびに興奮しっぱなしでしたが、それに近い体験。

まとめ

マジでお勧めできる1作です。
前章・後章ある作品なので観るのに時間が必要だけど、とりあえず前章観てほしい。
前章気に要ったらそのままの勢いで後章を観る。
ただ後章はショッキングな映像あるのでグロ系が苦手な人はダメかも。。。

この映画で描かれた異常な日常は今の自分たちにも当てはまるかと思います。
3.11は日本に大きな被害を与えた「異常」とも言える出来事だったと思います。
さらに直近で言えば世界全体に大きな被害を与えたコロナウイルス。
遠い地では戦争もあります。
これで世界が大きく変わった人もいます。

日常を根本から変える出来事があってもいつしかそれが「日常」になります。
さらに世界に「異常性」を感じつつも行動を起こさずに今までと変わらぬ「日常」を過ごすこともあります。

ただ、それは悪いことではなく、そりゃ誰だって名前の知らない遠い地の誰かより自分のほうが大切だし、世界が異常だと分かっていても自分に悪影響がなければ気にならないものです。

むしろ異常な世界となってもそれを日常に変えていくのが人間の強さではないのかなと。
これから何が起きても生きてりゃなんとかなると強く肯定してもらえた気がしてちょっと前向きになりました。

こんなメッセージを勝手に受け取った気になっていますが、
別にこんなの関係なくSF青春劇としてくそヤバイ映画でした。

SF特有の頭混乱する感じを味わえたし、青春劇の「自分もこんな青春過ごしてみたかった!!」と思えるシーンもある。

本当に映画館で観ることをお勧めする作品です。
特に円盤の不気味さは映画館のスクリーンだと際立つと思うし、あのシーンは映画館の音響で観てほしい。
コミカルなシーンも多いので、どこからが笑い声が漏れて見知らぬ誰かと感情を共有する体験もできるかと思います。

ここまでこのnote読んでいただきありがとうございます。
読みにくい文章もあったかと思いますが、ここまで楽しんで読んでいただけていたら嬉しいです。

まだ映画観ていなくてここまで読んだけど観るか悩んでいる人は予告観て決めていただければと思います。
予告観ても悩む人は悩むならとりあえず観てから後悔しても悪くないかと。
(個人的には情報を一切入れずに観たほうが楽しめる作品だとは思います)

マジの私事

Zoffのぼざろコラボでどれ買うか悩んだ結果4本買った今の自分にお金はないので今すぐ原作を買うことはできないですが、今年の年末までには原作買います。
それで今年の年越しの相棒になるのでは?と思っています。
そのころにはサブスクとかなどで自宅でも観れる環境にはなると思うので、
それも観ます。
見返したいシーンがたくさんあるんじゃ!!
あと前章・後章続けてみたい。

本当は映画館でもう1度前章・後章観たいがお金が…
ロッキンジャパン・CreepyNutsライブなど今後イベントがたくさん待っている自分にはちょっと余裕ないっす。
お金だけではなく時間的にも春アニメに観たい作品が多すぎる。
それなのに仕事が忙しくて観る時間を作れず全然観れていない。。。
マジで不労所得くれ。

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