その子、本当に、あなたの『ともだち』ですか。
(*こちらの記事は、数ヶ月前に下書きして、忘れていたもの。投稿します。)
今日、ニューヨーク市内の、中学校に行った。私は、最近、派遣代理教師の仕事を、している。派遣先は、アプリで選ぶのだけど、中学は、今まで、ほとんど選ばず、小学校と幼稚園で、仕事をしてきた。
派遣先で会う他の女性の先生も、中学には、行かないという人が結構いる。幼稚園や小学校でも、授業の課題を「やりたくない。」と拒否、歩き回る、走る、怒鳴る、椅子(机)を投げるという状況で、中学になると、意地悪な態度が悪化するのは、日本もアメリカも共通なので、何度か行って、懲りるというのが、定番かもしれない。
念のため、言っておくと、ニューヨーク、高額私立校やお上品な公立校も、もちろんある。ただ、私は、そちら系には、行ったことないので、どんな感じなのか、知らないだけだ。
さて、本日、他の仕事がなさそうだったので、中学に行くことにして、昨日の夜から、緊張していた。けれど、仕事を終えてみると、小学校、幼稚園と、大して変わらなかったかな、という印象。
生徒は、先生を、無視して、話す、遊ぶ、歩きまわっていたけれど、まぁ、それは、小学校でも幼稚園でも同じだ。思春期の意地悪な感じは、もちろんあった。でも、それも、小学生でも、大人でもあることなので、それほど、気にならなかった。
一つ、今日、よかったのは、私が教えていたわけではないけれど、7年生のクラスが、先生を無視して、グループに分かれて、雑談してる際に、やってきた、若い男性のお説教。私なりに編集を加えてるけれど、内容は、こんな感じ。
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君たち、めちゃくちゃうるさいぞ。どうなってる。
授業中、グループになって、話してるけど、ちょっと時間とって考えてみろ。
ちょっと、考えてみろ。自分の体から、魂が抜けて、少し離れたところから、この様子を眺めてるところ、想像してみろ。言ってる意味、わかるか。
(生徒:全然、わかんない。)
考えてみろ。体がそのままで、意識が離れて、この様子が見えるとしたら、何が見える。わかるか。
(生徒:わかんないよ。)
少し黙って、考えろ。君たち、友達とつるんで話してるけど、どう感じる。
気持ち良いか、多少、不安な感じがするとか。
あと、そのグループのリーダーは、誰だ。考えろ。
だいたい、君ら、『ともだち』って言葉が、大好きだけど、意味わかってるのか。今、ぺちゃくちゃ話してるクラスメートは、本当に、『ともだちか』。
君らが、勉強しようとしてる時に、邪魔しかしてないとしたら、それは、本当に『ともだち』か。
中には、他人の邪魔をするのが、生きがいで、そのためだけに、学校に来てる子もいるんだぞ。君らは、気づいてないかもしれないけど。
今、一緒にいるグループが、ほんとに『ともだち』か。その『ともだち』たちと、つるんでて、ほんとうに、良いのか。
少し、離れたところから、自分を見て、考えてみろ。
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中学時代の私を、考えると、この先生の言うように、もっと『ともだち』って、何か。考えるべきだったと思う。
そして、これ、大人になった今も、重要だ。
ただ、周りにいるからと言って、つるむ必要ない。誰かが、私と仲良くしたいとシグナルを出していても、相手の動機は、別のところにあるかもしれない。それは、付き合ってみて、そこで、判断する。
ともに、歩める人、良い気分で付き合える人を、『ともだち』にする。私も選ぶし、相手も私も選ぶ。それは、誰が自分の利益になるかという打算では、ない。
もちろん、打算で友人を選ぶ人も、いる。でも、それすら、私は、どうするか、選べるのだ。
長く付き合えば、いろんな側面があるけれど、相対的に、『好き』な人でなければ、と思う。
当然、選べば、友人の数は減る。ゼロになるかもしれない。
それでも、私たちは、自分をおく『環境』を選ぶことができるし、選ぶのが、自分のためだ。
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