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随想(エッセイ)

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その時、浮かんだことを書いたもの
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#エッセイ

『空気を読むのが大切』は、日本独自のものか?

私の応えは、大きい声で『NO』『いいえ』となります。 日本とアメリカしか知らないので、アメリカのことだけになりますが、ここでも、空気を読むのは大切な、世渡りテクで、ある意味、日本より大切だと思います。 ただ、日本とは、『空気』の内容、コンテンツとプログラム言語が違っていますので、日本で空気を読むのが上手くても、アメリカでも世渡り上手になれるかは、わかりません。もしかしたら、基本的なことは、同じなので、スキルは、共通のもので行けるかもしれません。 一つ、アメリカが、日本と

追い詰められたと思った時、私が考えること

『追い詰められた』と感じるかどうかは、結局のところ、自分次第です。たとえば、お金が一円もなくても、追い詰めれれたと感じるかどうかは、人によるでしょう。 それで、私はどうかというと。私、今まで、『追い詰められた』と感じたことが、何回も、何百回もあります。これは、根っこに、子供の頃の経験があるわけなのですが、それは良いとして、私が、『もう、だめ〜』と思った時に、どう考えるかを、書きたいと思います。これは、かなり前、若い時に、聞いたことを参考にしています。 『もう、だめ〜』『死

アメリカンコーヒーのなぞ

はじめてアルバイトをしたのは、確か、1987年で、京都のある喫茶店だった。 何十年もたっても、しっかり覚えていることがいくつかあって、これは、その一つ。数人の若い男性が座っているテーブルで、オーダーとっていたとき、一人が、「俺、アメリカン。」と言って、アメリカンコーヒーを注文した。 そして、次に、パンチパーマの男性が、「俺、インディアン。」と。 今思うと、おもしろいシャレなんだけど、その時、わたしは固まってしまい、男性が、少し恥ずかしそうに、照れていたこと。 さて、ア

矛盾する健康情報のなぞ

私は、長く、いろいろな健康情報を読んだり、実践してきました。サプリメントなども、飲んだことはありますが、特に、食事法については、試したものが多いです。 一時期は、乳製品や、卵をほとんど食べなかったり、ベジタリアンに近かった時もあります。玄米食べたことも、グルテンフリーも、コーヒー断ちもしました。 色々、調べていて、困るのが、ある一つのことが正しいという説があると、しばらくすると、それは間違っているという説に出くわすことです。 例えば、納豆。納豆について、体に良いという話

近況報告:苦手な外に出て働くということをしている

さて、最近、note投稿の間隔が開いてきている。 私にしては珍しく、久しぶりに、外に出て、働いてるからだ。毎日、定時に起きて、同じ場所に行くとか、同じ人たちと顔を週5日合わせて、8時間過ごすのが苦手な私だし、美術創作が好きなので、そっちと、好きな文章でも書いて暮らしたい。けれど、それでは、金銭的に詰まる。結果、『もう、なんでも良いから仕事行くー』となった次第である。 頑張って、仕事探したけれど、安定したものは、今のところ見つからず、とりあえずと言おうか、知人が教えてくれた

今年のアメリカ:新『南北せんそー』の話など

日本のSNSなど見ていると、ドルが崩壊するのを楽しみ待ってるポストなどがよくあって、なんだかなと、ずっと思ってる私ですが、先日、新『南北せんそー』になるのでは、と英語のSNSで、話題になっていました。1日だけの話で、みんな、別の話題に移ってしまいましたけれど。 20世紀にソ連という国があって、分割、分裂して、ロシアなどができたように、アメリカがなるのではという話、ここ10年以上ずっとありますよね。アメリカ、合衆国なので、詳しい手続きなどは分かりませんが、州は、連邦からの分離

自分でするようになって見えたもの

さて、ここアメリカ、インフレも落ち着いたと聞くけど、私の住んでる街では、商品の価格、すでに庶民に、手に出ないものばかりになった。そのあたりは、前も書いたので、もう言わずにおく。 あと、物価と反比例なのか、商品の質も、体感として、悪化していると思う。例えば、コーヒー。1杯4ドル以上して、まずいところばっか。コロナ前は、もうちょっとマシだったと記憶してるけど。一口以上飲めない場合も頻出で、私など、「どうなってる。」と、心の中で叫ぶ感じである。 コーヒーは、家で入れるのが一番。

オンライン情報について思うこと

テレビ、ラジオ、新聞から、情報を得ることを、ほとんどやめてしまって久しい。テレビは、たぶん、20年くらい前、日本にいた頃に捨てた。今の旦那と一緒に住むようになって、ボックス型の古いテレビは家にあったけど、ほとんど見ずにいて、数年前に捨てた。新聞をオンラインで読むのも、基本、日本語、英語ともやめてしまった。「それで大丈夫。」と聞かれることもあるけれど、全く、問題ない。むしろ、楽で良い。 ただ、そんな私も、オンラインの情報は見ている。特にSNSと、ブログ、あとビデオも。でも、テ

色彩の効用: 癒しの色鉛筆

今年、友人のお子さんに影響されて、色鉛筆を使うようになった。人物画のスケッチも、色鉛筆ですることが多い。 24本セットが入っていた缶の中敷を取り除いて、30本くらいかな、持ち歩いている。色鉛筆といっても、会社によって、お値段も、硬さから、触感が、全然違う。定価一本5ドルのメーカーもあって、実は、お安くないけれど、長持ちするのは良い。 気がついたのだけれど、鉛筆で描いているより、色を使うせいか、癒し感がある。ストレスを感じた時などに、色鉛筆を取りし出して、なんでも良いから、

ニューヨークで見ていること (1) 2023.11.

以前の記事でも、書いたけれど、今住んでる地域では、若者男性の死亡が、ほんとうに頻繁だ。理由は何であれ、死亡した場合、弔いのShrineが、できる場合が多いので、どれくらいの割合で死亡しているかわかる。大体、毎週、歩いて数分のところに、1つは、キャンドルが灯されて、写真とメッセージが飾られた、新しいShrineが、歩道にできる。 数ヶ月前、8月だったか、日曜の夜8時ごろ、うちから2分のところで、若い男性が、撃たれて亡くなった。銃声などを聞いたわけではなく、後からShrineを

ニューヨークで見ていること (2) 2023.12初旬

私の住む地域では、若者の死亡が多いという記事を書いた。今日も、今日と て、家から駅に向かう間にあるビルの前、お葬式で使う大きな花の輪があるのが、少し先から見えた。 近寄ると、20代らしい、薄い髭の男性の写真数枚が貼ってあり、たくさんのキャンドル。『ママより』と、花の輪のリボンに印刷されていた。子供の写真がいくつかあるのは、この男性の子供か、彼が小さかった頃のものか、どちらかだろう。 数歩進んだ、同じビルの入り口の反対側に、なんと、もう一つ、Shrine(弔い場所)があった

十人十色の深み(その2)

先日の投稿で、『人はそれぞれ、同じ色を、違った風に見ているかもしれない』と、書いたところ、関西在住イラストレーターのmikaさんより、アフリカの人たちは、派手なピンクなどの服を着ていいるけれど、『果たしてアフリカの人に、その色はピンクに見えてるのか?』という、コメントをいただいた。 文章を書いたり、作品を人に見せたりして楽しいことは、思いもよらないコメントをいただいて、そこから、思考の地平線が移動したり、広がっていくことだ。この記事を書いたのは、個人的な違いのことを考えてい

https://note.com/irohanitomoko/n/n0d14d3e98e7a 2021年や22年、コミュニティー作りの話が、色々あって、考えたこと。  今も、これは、変わらず考える。  編集しました。

『奴隷根性の唄』という詩

時に、思い返す、金子光晴の、『答辞に代えて、奴隷根性の唄』。 読んだことない方には、全文を、検索して読んで欲しいのだけれど、これは、最後の部分。 ここだけ、読めば、金子光晴は、どこか異国ににいる、鎖に繋がれた奴隷について、書いていると思う人がいるかもしれない。 私は、第2次世界大戦直後に発表されたこの詩は、わたしたち、にっぽん人の『奴隷根性』について、問おていると思っている。 鎖は、すでに切られているのに、自由に生きることを、ためらい、自らしない、できない。とくに、周