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随想(エッセイ)

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その時、浮かんだことを書いたもの
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記事一覧

『仕事での困った要求に対応する』の巻

前の投稿で書いたように、ニューヨーク市で、派遣代理教師を始めた私。1ヶ月がたった。 一つ発見したのは、こちらの学校、日本より自由なのかと思っていたのが、私の見ている範囲では、そうでもない。 ただ、アメリカといっても広いし、ニューヨーク市内をとっても色々なので、私の派遣されている地域についての話だけれど。 まず、予想通り、日本より自由なのは、髪型。小学生でも、幼稚園でも、みんな自由にしている。今働いている学校は、南米からの移民の子供がほとんどなので、こういう感じで、アフリ

近況報告:苦手な外に出て働くということをしている

さて、最近、note投稿の間隔が開いてきている。 私にしては珍しく、久しぶりに、外に出て、働いてるからだ。毎日、定時に起きて、同じ場所に行くとか、同じ人たちと顔を週5日合わせて、8時間過ごすのが苦手な私だし、美術創作が好きなので、そっちと、好きな文章でも書いて暮らしたい。けれど、それでは、金銭的に詰まる。結果、『もう、なんでも良いから仕事行くー』となった次第である。 頑張って、仕事探したけれど、安定したものは、今のところ見つからず、とりあえずと言おうか、知人が教えてくれた

外国語についてー最近、すこし考えが変わったこと

私の英語との付き合いは、長い。生まれて割とすぐに、日本からテキサスに引っ越して、数年住んでいた。赤ちゃんの頃のことは、記憶にないけれど、家族は日本人でも、外にいれば、ずっと英語が聞こえていたはずだ。覚えてはいないけれど、近所の子と遊んだりしていたというので、多少は、話していたようだ。 帰国後、ずっと大人になるまで日本で過ごしたけれど、常に、本や、習い事、中学校からは授業を通して、英語に触れていた。私は、言語が好きで、英語や、古語、漢文といった、普段使わない文字列を見ると、嬉

私の好きな 石垣りんの詩

『私の前にある鍋とお釜と燃える火と』 久しぶりに読んでみた。 いつも、少し泣きたくなる。 家事が女性だけの仕事だった頃。 毎日、愛情だけでもなかっただろう。好きで家事したり、子供の世話をしていたばかりじゃないだろう。男の我儘に、腹が立ったこともたくさんあるだろう。そんな、私の前にいた女性たち、母や祖母たち。 石垣りん、それを言わずに、読者に想像させる。 最後に、女の涙や悔しさまで、ぜんぶ、ひきつれて、肯定してくるので、かなわない。 この詩は、お説教だと思う人がい

今年のアメリカ:新『南北せんそー』の話など

日本のSNSなど見ていると、ドルが崩壊するのを楽しみ待ってるポストなどがよくあって、なんだかなと、ずっと思ってる私ですが、先日、新『南北せんそー』になるのでは、と英語のSNSで、話題になっていました。1日だけの話で、みんな、別の話題に移ってしまいましたけれど。 20世紀にソ連という国があって、分割、分裂して、ロシアなどができたように、アメリカがなるのではという話、ここ10年以上ずっとありますよね。アメリカ、合衆国なので、詳しい手続きなどは分かりませんが、州は、連邦からの分離

自分でするようになって見えたもの

さて、ここアメリカ、インフレも落ち着いたと聞くけど、私の住んでる街では、商品の価格、すでに庶民に、手に出ないものばかりになった。そのあたりは、前も書いたので、もう言わずにおく。 あと、物価と反比例なのか、商品の質も、体感として、悪化していると思う。例えば、コーヒー。1杯4ドル以上して、まずいところばっか。コロナ前は、もうちょっとマシだったと記憶してるけど。一口以上飲めない場合も頻出で、私など、「どうなってる。」と、心の中で叫ぶ感じである。 コーヒーは、家で入れるのが一番。

引き続き、オンライン情報について、考えたんだけど、新しいものの見方や、意見を投げたり、吸収したりするには良い道具だけど、事実関係の確認には、あまり向いてないのかなと思いました。特にSNSは。 https://note.com/irohanitomoko/n/n0fd68b6596f5

オンライン情報について思うこと

テレビ、ラジオ、新聞から、情報を得ることを、ほとんどやめてしまって久しい。テレビは、たぶん、20年くらい前、日本にいた頃に捨てた。今の旦那と一緒に住むようになって、ボックス型の古いテレビは家にあったけど、ほとんど見ずにいて、数年前に捨てた。新聞をオンラインで読むのも、基本、日本語、英語ともやめてしまった。「それで大丈夫。」と聞かれることもあるけれど、全く、問題ない。むしろ、楽で良い。 ただ、そんな私も、オンラインの情報は見ている。特にSNSと、ブログ、あとビデオも。でも、テ

新しい年をむかえて

自分のことに、集中していきたい。もう、大人なんだけど、自分を育てていくのに興味があって、その方向で、創作も含めて、集中する。 更地に建てて行く年になりそう。特に経済的に。 アメリカは、選挙もあり、多分、外の世界は、色々騒がしくなるだろうけれど、私は、静かでいられるように。参加しなくても良いこと、したくないことには、参加しないで。 ここ数年、いろいろ落ち込んだ時もあったけど、そのおかげで、思ってもみなかった新しい考え方ができるようになったり、価値観、展望の変化などもりたく

色彩の効用: 癒しの色鉛筆

今年、友人のお子さんに影響されて、色鉛筆を使うようになった。人物画のスケッチも、色鉛筆ですることが多い。 24本セットが入っていた缶の中敷を取り除いて、30本くらいかな、持ち歩いている。色鉛筆といっても、会社によって、お値段も、硬さから、触感が、全然違う。定価一本5ドルのメーカーもあって、実は、お安くないけれど、長持ちするのは良い。 気がついたのだけれど、鉛筆で描いているより、色を使うせいか、癒し感がある。ストレスを感じた時などに、色鉛筆を取りし出して、なんでも良いから、

ニューヨークで見ていること (1) 2023.11.

以前の記事でも、書いたけれど、今住んでる地域では、若者男性の死亡が、ほんとうに頻繁だ。理由は何であれ、死亡した場合、弔いのShrineが、できる場合が多いので、どれくらいの割合で死亡しているかわかる。大体、毎週、歩いて数分のところに、1つは、キャンドルが灯されて、写真とメッセージが飾られた、新しいShrineが、歩道にできる。 数ヶ月前、8月だったか、日曜の夜8時ごろ、うちから2分のところで、若い男性が、撃たれて亡くなった。銃声などを聞いたわけではなく、後からShrineを

ニューヨークで見ていること (2) 2023.12初旬

私の住む地域では、若者の死亡が多いという記事を書いた。今日も、今日と て、家から駅に向かう間にあるビルの前、お葬式で使う大きな花の輪があるのが、少し先から見えた。 近寄ると、20代らしい、薄い髭の男性の写真数枚が貼ってあり、たくさんのキャンドル。『ママより』と、花の輪のリボンに印刷されていた。子供の写真がいくつかあるのは、この男性の子供か、彼が小さかった頃のものか、どちらかだろう。 数歩進んだ、同じビルの入り口の反対側に、なんと、もう一つ、Shrine(弔い場所)があった

絵を長年描いてる人の隣に座ったら、さっきより、絵が上手く描けた話

メトロノームを、たくさん置いて、時間差でスタートさせると、しばらく経ったら、みんな揃ってくるというビデオを見たことがある。世の物象は、人間を含み、どんなに細かく、ささやかでも、リズムをきざんでいると言える。それらは、比較的、短時間の間に、同調、同期する運命にあるのかもしれない。ただ、同じ振動で、振れている場合だけだろう、けれど。 なぜ、同期するのかについて、下記のサイトで、説明をしているのを見つけた。数式も、ちゃんとあって、驚きである https://note.com/m

十人十色の深み(その2)

先日の投稿で、『人はそれぞれ、同じ色を、違った風に見ているかもしれない』と、書いたところ、関西在住イラストレーターのmikaさんより、アフリカの人たちは、派手なピンクなどの服を着ていいるけれど、『果たしてアフリカの人に、その色はピンクに見えてるのか?』という、コメントをいただいた。 文章を書いたり、作品を人に見せたりして楽しいことは、思いもよらないコメントをいただいて、そこから、思考の地平線が移動したり、広がっていくことだ。この記事を書いたのは、個人的な違いのことを考えてい