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随想(エッセイ)

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その時、浮かんだことを書いたもの
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記事一覧

LaborDay スケッチ&水彩画&詩

アメリカは、今週の月曜日、Labor Dayでした。Labor Dayは、日本で言えば、勤労感謝の日という感じでしょうか。毎年、9月の第一月曜日になります。夏の終わりで、学校も、新学年が本格的に始まります。 わたしは、17年前のLabor Day直前に、アメリカに来たので、これで18年目に突入することに。最初は、半年くらいの感じできたのですが、結局、長く滞在することになりました。 いやー、17年のアメリカ暮らし、大変でした。けど、考えてみれば、ずっとアメリカに住んでみたい

その子、本当に、あなたの『ともだち』ですか。

(*こちらの記事は、数ヶ月前に下書きして、忘れていたもの。投稿します。) 今日、ニューヨーク市内の、中学校に行った。私は、最近、派遣代理教師の仕事を、している。派遣先は、アプリで選ぶのだけど、中学は、今まで、ほとんど選ばず、小学校と幼稚園で、仕事をしてきた。 派遣先で会う他の女性の先生も、中学には、行かないという人が結構いる。幼稚園や小学校でも、授業の課題を「やりたくない。」と拒否、歩き回る、走る、怒鳴る、椅子(机)を投げるという状況で、中学になると、意地悪な態度が悪化す

アメリカンコーヒーのなぞ

はじめてアルバイトをしたのは、確か、1987年で、京都のある喫茶店だった。 何十年もたっても、しっかり覚えていることがいくつかあって、これは、その一つ。数人の若い男性が座っているテーブルで、オーダーとっていたとき、一人が、「俺、アメリカン。」と言って、アメリカンコーヒーを注文した。 そして、次に、パンチパーマの男性が、「俺、インディアン。」と。 今思うと、おもしろいシャレなんだけど、その時、わたしは固まってしまい、男性が、少し恥ずかしそうに、照れていたこと。 さて、ア

グアテマラで発見した、インディオ女性の手織り布

2年まえ、グアテマラに、行く機会がありました。グアテマラは、古くはマヤ文明が栄えた場所です。その後、中南米は、ほとんどスペインに征服されたため、現在もスペイン語が公用語です。 他の中米の国は、行ったことがないので、どれくらいインディオの言葉が残っているのか、わかりませんが、グアテマラでは、多くのマヤの子孫が、自分たちの言葉や文化を残しつつ、スペインから入った、ヨーロッパ系とは、少し距離をとって暮らししている様子でした。 グアテマラや、メキシコで、原住民の血が多く入っている

矛盾する健康情報のなぞ

私は、長く、いろいろな健康情報を読んだり、実践してきました。サプリメントなども、飲んだことはありますが、特に、食事法については、試したものが多いです。 一時期は、乳製品や、卵をほとんど食べなかったり、ベジタリアンに近かった時もあります。玄米食べたことも、グルテンフリーも、コーヒー断ちもしました。 色々、調べていて、困るのが、ある一つのことが正しいという説があると、しばらくすると、それは間違っているという説に出くわすことです。 例えば、納豆。納豆について、体に良いという話

ヤンキー文化と尾崎豊

うちのダンナさんは、アメリカ在住が長いが、西アフリカ出身だ。音楽好きな人で、ラップ以外は色々聴く。日本の歌謡曲の中では、尾崎豊が好きで、15年以上前、友人がCDをプレゼントした頃から、ずっとプレイリストに入れている。特に、『シェリー』と『僕が僕であるために』がお気に入り。 彼は、日本語わからないので、歌詞の意味には興味がなく、メロディーが良いらしい。 私も、『僕が僕であるために』は、歌詞も含めて、本当に良い曲だと思う。『シェリー』も、良い曲だけど、悲しい内容なので、いつも

子供について、12のしつもん

子供は、親のいうことを聞かなければ、いけないと思いますか。 なぜ、でしょうか。 子供は、学校で、先生の言うことを、聞かなければ、いけないと思いますか。 なぜ、でしょうか 親や先生は、いつも正しいとおもいますか。 子供は、親や先生が間違っていると思ったら、どうすればよいでしょうか。 成績の良い子供は、良い子でしょうか。 子供が、遊んでばかりいては、いけないのでしょうか。 子供が、親や、先生の「しなさい。」に、「いやだ。」と言ったら、それは、わがままでしょうか。 子

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気がつけば初夏:花のスケッチ

笑われない英語

ずいぶん前になるけれど、英語の発音を、ネイティブみたいにしたくて、発音矯正講座を受けたことがある。その時、先生が、「日本人の発音が、ネイティブには、可笑しくて仕方ないらしい。」と言っていた。また、『笑われない英語』『笑われる英語』みたいな本のタイトルも、けっこう見かける。 でも、よく考えてみれば、英語母国語の人たちが、日本人の発音を笑っているのが、本当だったとしても、こういうタイトルや、発言は、効果的なマーケティング、宣伝文句だと思う。 外国人が、一生懸命、自分の国の言葉

『仕事での困った要求に対応する』の巻

前の投稿で書いたように、ニューヨーク市で、派遣代理教師を始めた私。1ヶ月がたった。 一つ発見したのは、こちらの学校、日本より自由なのかと思っていたのが、私の見ている範囲では、そうでもない。 ただ、アメリカといっても広いし、ニューヨーク市内をとっても色々なので、私の派遣されている地域についての話だけれど。 まず、予想通り、日本より自由なのは、髪型。小学生でも、幼稚園でも、みんな自由にしている。今働いている学校は、南米からの移民の子供がほとんどなので、こういう感じで、アフリ

近況報告:苦手な外に出て働くということをしている

さて、最近、note投稿の間隔が開いてきている。 私にしては珍しく、久しぶりに、外に出て、働いてるからだ。毎日、定時に起きて、同じ場所に行くとか、同じ人たちと顔を週5日合わせて、8時間過ごすのが苦手な私だし、美術創作が好きなので、そっちと、好きな文章でも書いて暮らしたい。けれど、それでは、金銭的に詰まる。結果、『もう、なんでも良いから仕事行くー』となった次第である。 頑張って、仕事探したけれど、安定したものは、今のところ見つからず、とりあえずと言おうか、知人が教えてくれた

外国語についてー最近、すこし考えが変わったこと

私の英語との付き合いは、長い。生まれて割とすぐに、日本からテキサスに引っ越して、数年住んでいた。赤ちゃんの頃のことは、記憶にないけれど、家族は日本人でも、外にいれば、ずっと英語が聞こえていたはずだ。覚えてはいないけれど、近所の子と遊んだりしていたというので、多少は、話していたようだ。 帰国後、ずっと大人になるまで日本で過ごしたけれど、常に、本や、習い事、中学校からは授業を通して、英語に触れていた。私は、言語が好きで、英語や、古語、漢文といった、普段使わない文字列を見ると、嬉

私の好きな 石垣りんの詩

『私の前にある鍋とお釜と燃える火と』 久しぶりに読んでみた。 いつも、少し泣きたくなる。 家事が女性だけの仕事だった頃。 毎日、愛情だけでもなかっただろう。好きで家事したり、子供の世話をしていたばかりじゃないだろう。男の我儘に、腹が立ったこともたくさんあるだろう。そんな、私の前にいた女性たち、母や祖母たち。 石垣りん、それを言わずに、読者に想像させる。 最後に、女の涙や悔しさまで、ぜんぶ、ひきつれて、肯定してくるので、かなわない。 この詩は、お説教だと思う人がい

今年のアメリカ:新『南北せんそー』の話など

日本のSNSなど見ていると、ドルが崩壊するのを楽しみ待ってるポストなどがよくあって、なんだかなと、ずっと思ってる私ですが、先日、新『南北せんそー』になるのでは、と英語のSNSで、話題になっていました。1日だけの話で、みんな、別の話題に移ってしまいましたけれど。 20世紀にソ連という国があって、分割、分裂して、ロシアなどができたように、アメリカがなるのではという話、ここ10年以上ずっとありますよね。アメリカ、合衆国なので、詳しい手続きなどは分かりませんが、州は、連邦からの分離