マガジンのカバー画像

随想(エッセイ)

62
その時、浮かんだことを書いたもの
運営しているクリエイター

#アメリカ

『空気を読むのが大切』は、日本独自のものか?

私の応えは、大きい声で『NO』『いいえ』となります。 日本とアメリカしか知らないので、アメリカのことだけになりますが、ここでも、空気を読むのは大切な、世渡りテクで、ある意味、日本より大切だと思います。 ただ、日本とは、『空気』の内容、コンテンツとプログラム言語が違っていますので、日本で空気を読むのが上手くても、アメリカでも世渡り上手になれるかは、わかりません。もしかしたら、基本的なことは、同じなので、スキルは、共通のもので行けるかもしれません。 一つ、アメリカが、日本と

LaborDay スケッチ&水彩画&詩

アメリカは、今週の月曜日、Labor Dayでした。Labor Dayは、日本で言えば、勤労感謝の日という感じでしょうか。毎年、9月の第一月曜日になります。夏の終わりで、学校も、新学年が本格的に始まります。 わたしは、17年前のLabor Day直前に、アメリカに来たので、これで18年目に突入することに。最初は、半年くらいの感じできたのですが、結局、長く滞在することになりました。 いやー、17年のアメリカ暮らし、大変でした。けど、考えてみれば、ずっとアメリカに住んでみたい

アメリカンコーヒーのなぞ

はじめてアルバイトをしたのは、確か、1987年で、京都のある喫茶店だった。 何十年もたっても、しっかり覚えていることがいくつかあって、これは、その一つ。数人の若い男性が座っているテーブルで、オーダーとっていたとき、一人が、「俺、アメリカン。」と言って、アメリカンコーヒーを注文した。 そして、次に、パンチパーマの男性が、「俺、インディアン。」と。 今思うと、おもしろいシャレなんだけど、その時、わたしは固まってしまい、男性が、少し恥ずかしそうに、照れていたこと。 さて、ア

『仕事での困った要求に対応する』の巻

前の投稿で書いたように、ニューヨーク市で、派遣代理教師を始めた私。1ヶ月がたった。 一つ発見したのは、こちらの学校、日本より自由なのかと思っていたのが、私の見ている範囲では、そうでもない。 ただ、アメリカといっても広いし、ニューヨーク市内をとっても色々なので、私の派遣されている地域についての話だけれど。 まず、予想通り、日本より自由なのは、髪型。小学生でも、幼稚園でも、みんな自由にしている。今働いている学校は、南米からの移民の子供がほとんどなので、こういう感じで、アフリ

近況報告:苦手な外に出て働くということをしている

さて、最近、note投稿の間隔が開いてきている。 私にしては珍しく、久しぶりに、外に出て、働いてるからだ。毎日、定時に起きて、同じ場所に行くとか、同じ人たちと顔を週5日合わせて、8時間過ごすのが苦手な私だし、美術創作が好きなので、そっちと、好きな文章でも書いて暮らしたい。けれど、それでは、金銭的に詰まる。結果、『もう、なんでも良いから仕事行くー』となった次第である。 頑張って、仕事探したけれど、安定したものは、今のところ見つからず、とりあえずと言おうか、知人が教えてくれた

外国語についてー最近、すこし考えが変わったこと

私の英語との付き合いは、長い。生まれて割とすぐに、日本からテキサスに引っ越して、数年住んでいた。赤ちゃんの頃のことは、記憶にないけれど、家族は日本人でも、外にいれば、ずっと英語が聞こえていたはずだ。覚えてはいないけれど、近所の子と遊んだりしていたというので、多少は、話していたようだ。 帰国後、ずっと大人になるまで日本で過ごしたけれど、常に、本や、習い事、中学校からは授業を通して、英語に触れていた。私は、言語が好きで、英語や、古語、漢文といった、普段使わない文字列を見ると、嬉

今年のアメリカ:新『南北せんそー』の話など

日本のSNSなど見ていると、ドルが崩壊するのを楽しみ待ってるポストなどがよくあって、なんだかなと、ずっと思ってる私ですが、先日、新『南北せんそー』になるのでは、と英語のSNSで、話題になっていました。1日だけの話で、みんな、別の話題に移ってしまいましたけれど。 20世紀にソ連という国があって、分割、分裂して、ロシアなどができたように、アメリカがなるのではという話、ここ10年以上ずっとありますよね。アメリカ、合衆国なので、詳しい手続きなどは分かりませんが、州は、連邦からの分離

ニューヨークで見ていること (1) 2023.11.

以前の記事でも、書いたけれど、今住んでる地域では、若者男性の死亡が、ほんとうに頻繁だ。理由は何であれ、死亡した場合、弔いのShrineが、できる場合が多いので、どれくらいの割合で死亡しているかわかる。大体、毎週、歩いて数分のところに、1つは、キャンドルが灯されて、写真とメッセージが飾られた、新しいShrineが、歩道にできる。 数ヶ月前、8月だったか、日曜の夜8時ごろ、うちから2分のところで、若い男性が、撃たれて亡くなった。銃声などを聞いたわけではなく、後からShrineを

ニューヨークで見ていること (2) 2023.12初旬

私の住む地域では、若者の死亡が多いという記事を書いた。今日も、今日と て、家から駅に向かう間にあるビルの前、お葬式で使う大きな花の輪があるのが、少し先から見えた。 近寄ると、20代らしい、薄い髭の男性の写真数枚が貼ってあり、たくさんのキャンドル。『ママより』と、花の輪のリボンに印刷されていた。子供の写真がいくつかあるのは、この男性の子供か、彼が小さかった頃のものか、どちらかだろう。 数歩進んだ、同じビルの入り口の反対側に、なんと、もう一つ、Shrine(弔い場所)があった

アメリカ英語ー”Bro”の意味するところ

どうでも良いと思いつつ、気になってる、”Bro”という言葉について。 この頃、ニューヨークで、あっちこっちで聞く頻出単語だ。 アメリカという国、住んでみると、文化的に、大きなグループから、小さなグループまで、割とくっきりと、分かれている。まず、自分の属さないグループの在り方は、尊重するのが理想とされている。そして、他者の文化様式に、許可なく踏み込むことは、あまり良く思われなかったり、失礼だと取られる場合がある。 それぞれの文化は、生活スタイル、ファッション、髪型、言葉使

アメリカ生活: "Shrine" のこと

うちの近くでは、"Shrine"が、現れては消える。日本の神社も英語でShrineというが、ニューヨークの私の住む界隈で、Shrineは、ビルディング前の歩道に作られる弔い場所のことだ。 故人が出ると、住んでいたビルや、ゆかりの場所に、ガラスの入ったキャンドルが集められて、一日中、火がたかれることがある。花や生前の写真が一枚だったり、沢山だったり飾られ、メッセージが書き込まれる。 今も、家からすぐのところに、一つ大きなものができている。先月だったか、隣のビルにもできていた

日本で買った包丁で、指を4回連続で切って、気づいたこと

10年ぶりに日本に帰国、50日ほど滞在、アメリカに戻って、2週間ほどがたった。久しぶりの大陸間移動は、体にすごい衝撃で、日本では、3週間くらいは体調がすっきりしなかったし、こちらでも10日ほど、時差ぼけでが続いた。朝5時台に目が覚めるし、夕方眠くなって3時間ほど寝てしまう。やっと、ここのところ、平常運転に戻ったところだ。 さて、日本で、買い物をいくつかしたのだけれど、その一つが包丁。もちろん、アメリカでも包丁は売っているが、よく切れる包丁が安価で手に入るのは、日本だと思う。