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随想(エッセイ)

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その時、浮かんだことを書いたもの
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#海外生活

もうすぐ、あれがやってくる、アメリカ

うひょー。大統領選挙まで、2週間。なんというか、街の雰囲気が、変な感じになってきているようで、気のせいだと良いのですが。 実は、私、去年の大晦日に、選挙の話から距離をとる、基本、話題にしない、参加しない、と決めた。でも、この頃、空気がちょっと緊迫してきてるので、起こってないかのように、振る舞うのにも限界があり、逆に、自分にとって良くない気がしてきた。 と言うことで、書くことに。 さて、今回の選挙。結果については、2週間後にわかるし、私にとっての関心ごとではない。ただ、な

『空気を読むのが大切』は、日本独自のものか?

私の応えは、大きい声で『NO』『いいえ』となります。 日本とアメリカしか知らないので、アメリカのことだけになりますが、ここでも、空気を読むのは大切な、世渡りテクで、ある意味、日本より大切だと思います。 ただ、日本とは、『空気』の内容、コンテンツとプログラム言語が違っていますので、日本で空気を読むのが上手くても、アメリカでも世渡り上手になれるかは、わかりません。もしかしたら、基本的なことは、同じなので、スキルは、共通のもので行けるかもしれません。 一つ、アメリカが、日本と

LaborDay スケッチ&水彩画&詩

アメリカは、今週の月曜日、Labor Dayでした。Labor Dayは、日本で言えば、勤労感謝の日という感じでしょうか。毎年、9月の第一月曜日になります。夏の終わりで、学校も、新学年が本格的に始まります。 わたしは、17年前のLabor Day直前に、アメリカに来たので、これで18年目に突入することに。最初は、半年くらいの感じできたのですが、結局、長く滞在することになりました。 いやー、17年のアメリカ暮らし、大変でした。けど、考えてみれば、ずっとアメリカに住んでみたい

アメリカンコーヒーのなぞ

はじめてアルバイトをしたのは、確か、1987年で、京都のある喫茶店だった。 何十年もたっても、しっかり覚えていることがいくつかあって、これは、その一つ。数人の若い男性が座っているテーブルで、オーダーとっていたとき、一人が、「俺、アメリカン。」と言って、アメリカンコーヒーを注文した。 そして、次に、パンチパーマの男性が、「俺、インディアン。」と。 今思うと、おもしろいシャレなんだけど、その時、わたしは固まってしまい、男性が、少し恥ずかしそうに、照れていたこと。 さて、ア

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気がつけば初夏:花のスケッチ

笑われない英語

ずいぶん前になるけれど、英語の発音を、ネイティブみたいにしたくて、発音矯正講座を受けたことがある。その時、先生が、「日本人の発音が、ネイティブには、可笑しくて仕方ないらしい。」と言っていた。また、『笑われない英語』『笑われる英語』みたいな本のタイトルも、けっこう見かける。 でも、よく考えてみれば、英語母国語の人たちが、日本人の発音を笑っているのが、本当だったとしても、こういうタイトルや、発言は、効果的なマーケティング、宣伝文句だと思う。 外国人が、一生懸命、自分の国の言葉

近況報告:苦手な外に出て働くということをしている

さて、最近、note投稿の間隔が開いてきている。 私にしては珍しく、久しぶりに、外に出て、働いてるからだ。毎日、定時に起きて、同じ場所に行くとか、同じ人たちと顔を週5日合わせて、8時間過ごすのが苦手な私だし、美術創作が好きなので、そっちと、好きな文章でも書いて暮らしたい。けれど、それでは、金銭的に詰まる。結果、『もう、なんでも良いから仕事行くー』となった次第である。 頑張って、仕事探したけれど、安定したものは、今のところ見つからず、とりあえずと言おうか、知人が教えてくれた

ニューヨークで見ていること (1) 2023.11.

以前の記事でも、書いたけれど、今住んでる地域では、若者男性の死亡が、ほんとうに頻繁だ。理由は何であれ、死亡した場合、弔いのShrineが、できる場合が多いので、どれくらいの割合で死亡しているかわかる。大体、毎週、歩いて数分のところに、1つは、キャンドルが灯されて、写真とメッセージが飾られた、新しいShrineが、歩道にできる。 数ヶ月前、8月だったか、日曜の夜8時ごろ、うちから2分のところで、若い男性が、撃たれて亡くなった。銃声などを聞いたわけではなく、後からShrineを

ニューヨークで見ていること (2) 2023.12初旬

私の住む地域では、若者の死亡が多いという記事を書いた。今日も、今日と て、家から駅に向かう間にあるビルの前、お葬式で使う大きな花の輪があるのが、少し先から見えた。 近寄ると、20代らしい、薄い髭の男性の写真数枚が貼ってあり、たくさんのキャンドル。『ママより』と、花の輪のリボンに印刷されていた。子供の写真がいくつかあるのは、この男性の子供か、彼が小さかった頃のものか、どちらかだろう。 数歩進んだ、同じビルの入り口の反対側に、なんと、もう一つ、Shrine(弔い場所)があった

だいだい色の空の日

今日は、空が、夕景でもないのに、数時間、橙色になって、家の中もヘンテコリンな色に包まれた。 カナダの山火事の雲が、ニューヨークまで、やってきて、空気を汚染したという。数字をみると、やばいレベルまで上がっていた。ここで、何かが、燃えてるわけでもないのに、煤けた匂いが。私は、直接は見なかったが、SNSで、膨張したオレンジの太陽のビデオを見た。 数時間で、空の色は、だいぶおさまったけど、相変わらず、空気の状況をみると、汚染レベルのまま。 一日家の中にいて、窓も閉めていた。なん

アメリカ生活: "Shrine" のこと

うちの近くでは、"Shrine"が、現れては消える。日本の神社も英語でShrineというが、ニューヨークの私の住む界隈で、Shrineは、ビルディング前の歩道に作られる弔い場所のことだ。 故人が出ると、住んでいたビルや、ゆかりの場所に、ガラスの入ったキャンドルが集められて、一日中、火がたかれることがある。花や生前の写真が一枚だったり、沢山だったり飾られ、メッセージが書き込まれる。 今も、家からすぐのところに、一つ大きなものができている。先月だったか、隣のビルにもできていた

くずれゆく経済の気配と、私の髪の毛

銀行が潰れたりして、不穏な雰囲気漂うアメリカ。日本でも報道されてるとは思うけど、インフレがすごい。ニューヨーク市も、かなりきてる。 ただ、インフレと言っても、どういうわけか、アメリカの物価について、日本での情報は、大袈裟すぎるものがある。例えば、ツィッターで、卵がアメリカで二千円と見たけど、ニューヨークで、そこまでは、見たことない。高くても、12個10ドル(有機)というところ。私が買ってるのは、有機で、6、7ドルまで。 日本の情報は、当てにならないのも、あるけれど、ニュー

ニューヨークの木①   塀の後ろ

家の近くに、落書きされた塀の奥、ビルの暗がりから、斜めに歩道と空に向かい、枝を広げている木あって、この頃、紫の花を、いっぱい咲かせている。ライラックのようだけれど、もしかして違うかもしれない。 花が咲く前には、黒い防犯フェンスと落書きの壁から、幹を大きく出している様子が、動物園の麒麟を、思わせた。 10年以上住んでいる家から、徒歩5分のところなのに、数ヶ月前まで木があることにも、気づかず、みつけた時には、前はなかった木が、突然ここまでのびたのかように感じたけれど、前からそ