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別府や湯布院よりおすすめ 大分県ラムネ温泉

私の生まれは九州で、休みの日には家族で温泉に入りに遠方へ行くほど温泉好きな一家だった。
車の免許を持つようになってからは、ふらっと一人で温泉に行ったりもしていた。
お昼間の温泉は、相当有名な温泉でないかぎり、地元のおばあちゃんが一人二人入っているくらいで、ゆっくりと湯船に浸かれる。30分も入っていられるほど温泉に強くないが、明るいうちに風呂に入ると、今日1日が良い日になったような気がして気分がよくなる。

九州の温泉地といえば湯布院や別府が知れ渡っているが、ここはいつ行っても人が多い。
碌に体も洗わず湯船に行く人、ずぶぬれのまま脱衣所へ行く人、そのマナーの悪い人に注意する人。人が多い分、目が嫌なことに行きがちで、風呂に入りに来ているのに疲れる現象が起きてしまう。
あまり混まなくて、お風呂に入ってる間は楽しい気持ちになれるような温泉が私が希望する温泉だ。

温泉地は色々いってみた私がおすすめしたいのは、ラムネ温泉である。




前が見えないほど大雨のなか、くじゅう高原を横断することになり、迷い込んだ場所にぽつねんとあったのが、ラムネ温泉だった。
観光客もおらずがらんとした受付でお金を払い、温かいにごった内湯に浸かってぽかぽかしてくると、運転で気が張った心も緩んでくる。
露天風呂の入り口からは、台風の激しい風が吹きぬけてきていたが、好奇心で行ってみることにした。雨はそこまで降っていなかったが、風に激しく吹き付けられて、日よけが右へ左へ動き回っている。夏なので寒くはないし、この状況で温泉に来たことに笑いながら露天風呂に浸かった。湧き出る温度が低いのか冷たい。夏だから心地よい冷たさであった。
浸かって数秒のうちに、しゅわしゅわと体に泡粒がついて、びっくりした。これがラムネ温泉の名前の由来であり、日本一の炭酸泉が湧き出る場所、長湯温泉と私の出会いである。




最初はその珍しい泉質に惹かれたが、タオルなどのグッズが充実していたり、建物の雰囲気が抜群によかったり、行くたびに素敵ポイントが発見でき、ますます推しになっていった。



個人的にはひそかに経営していてほしいが、もっと持て囃されてもいい温泉だと思う。

▼ナンバー28エンド 天然のバブ

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