【再臨】幼稚園受験の面接練習で父親が瞬殺された話
面接練習再び
ちょっと前に、三女の幼稚園受験に向けて面接練習に臨んだ様子をかいた。
笑えないくらいの惨敗だった。
敗因は声の張りが足りなかったのと、口癖が止まらなかったこと。
実は他にも指摘はいっぱいあったのだが、書いていると涙が止まらなかったため割愛した。
あれから1ヶ月も経たないうちに、今度は前回よりもガチの面接練習に臨むことになった。
以前よりも志望校別にフォーカスした内容で模擬面接が行われる。
面接官役の先生も、幼児教室の先生方の中でもトップ of the トップの方にチェックしていただけるとのこと。こちらも気合が入る。
気合が空回りしないよう、志望動機をしっかり言えるように何度も反復練習。
志望動機はだいたい父親に聞かれる。
父親への質問として、最初に聞かれることが多いため、ここで失敗するとズルズルといってしまう。失敗はできない。
幼児教室へ向かう移動時間は、ほぼ志望動機だけの暗記で終わってしまった。
前回と同じだ。まったく反省できていない。
ちょっと雲行きが怪しくなってきたが、そこは根拠のない自信でカバーだ。
移動中、三女はとても元気で、都心のビルを見上げて
とはしゃいでいた。
三女については機嫌が良ければそれで良し。まだ2歳。
面接は大丈夫そうだ。
面接官の攻撃
都心の人の波をかき分け、なんとか幼児教室のあるビルへ。
教室のある階までエレベーターで昇り、扉が開くとなにやら子どもの泣き声が。三女はちょっと不安そうな顔になり、急におとなしくなった。
教室の待合室で靴を履き替え、軽くお茶を飲んだ。
先に到着していた保護者と子どもが4組くらい。さっき泣いていた子以外はみんな行儀よく椅子に座っている。
というか、泣いている子がいても冷静でいられるその精神力エグい。どんな特殊な訓練を受けているんだろう。
それに対して僕はというと、何だか落ち着かない。
いままで何度か面接練習したことはあるのだが、やっぱり慣れないこの空気。水槽の金魚を数えながら気を静める。
ほどなくして案内役の先生からアナウンスがあり、面接の部屋へ案内された。
カバンを荷物置きに置いて、ネクタイをギュッと締めた。窒息しそうになった。
妻と三女が僕の後ろに並び、ドアをノック。
えっと、ノックは3回だったよな…?
ドアを開けていざ出陣。
早くも緊張してしまい、声が出ず。
ドアを開けて5mほど先に、あのドラゴンボールでおなじみの野沢〇子似の先生が座っていた。
オーラがとんでもなかった。
明らかに幼稚園の先生が発するものではない。はたして練習になるのだろうか。
野沢氏の隣にもう一人補助の先生が座っていたのだが、オーラでかき消されそうなくらい存在感を消している。
どこかの怪しいスピリチュアルなセミナーに迷い込んでしまったようだ。
とりあえず野沢氏の先制攻撃で、僕の残りHPは3になった。
席に座って、最初は三女への質問。
三女も野沢氏のインパクトにやられているのか、緊張して全く喋れない。
でも何とかうなずいたり指さしたりして、先生とコミュニケーションは取れている。立派すぎる。
バナナが大好きというアッピールには成功したようだ。
そしていよいよ僕への質問タイムへ。
僕「企業の様々な業務を、ITを活用して自動化・効率化する仕事をしております」
志望動機から聞かれないパティーン。
それから何個か質問を受けた。普段の子どもとの接し方、子どもの性格、育児をする上で気をつけていること。などなど。
著しく欠陥している日本語力を駆使し、なんとか答えていく。
そして妻へ質問が移った。
あ、僕に聞かれないパティーンもあるのね。
あれだけ反復練習したのに。したのに。。。
妻はスラスラっと答えた。
瞬殺フィードバック
面接練習が終わり、先生方からのフィードバックの時間がやってきた。
野沢氏の喋るスピードが、面接練習の時よりも3倍くらい遅い。
スピリチュアルなカウンセリングを受けているようだった。
ゴクリ。
はい、無事〇亡。お疲れ様でした!
この後の記憶はあまり残っていないが、
野沢氏の話し方がゆっくりで、メモが取りやすかったのは覚えている。
追記
あと、「どんな子に育ってほしいか」と聞かれたら「自立した子に…」と答えるのがベターとのことだった。
もちろん志望校によって求める子のイメージは異なるので、一概にこれが正解とは言えない。
自立って何だろう。みんな普通に自立していくんじゃないの?とか余計なことを考えてたり。
受験って難しいなぁ。
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