熱量:中原淳一×内藤ルネ
昭和のデザインやら流行やらを調べているうちに、付録文化とイラストレーターさんの関係に辿りつきました。
少女雑誌の付録と言えば漫画家さんのイメージだったのですが、イラストレーターさんが基盤を作っていました。
詳細はブログで紹介しています。↓
☆昭和の少女雑誌を支えた8人のイラストレーター
http://irohacross.net/2016/10/shouwa_girlsfuroku.html
ブログ読むと長いので、下記8人を挙げさせて頂いてます。
中原淳一 / 松本かづち/勝山ひろし/内藤ルネ/田村セツコ/牧美也子/水森亜土/高橋真琴 (敬称略)
他にも素晴らしい方沢山いますが、特に有名な方8人に絞っています。
この8人の中で更に、時代を創った人を挙げるなら中原淳一さんで間違いないかと。それまでの日本の付録をガラリと変えているんです。凄いです。
中原さんの絵は海外のテイストが強く、付録も細部まで工夫が凝らしてあります。戦後間もない時期にこのセンス。
☆創刊70周年記念それいゆ70企画サイト
http://www.junichi-nakahara.com/soleil70/
ブログでは付録との関係を中心にピックアップしているのですが、調べているとその他諸々の事が分かりました。
内藤ルネさんは、中原さんの創刊誌「それいゆ」でイラストレーターデビューをしています。
ルネさんのサイトのキャプチャです。↓
☆内藤ルネオフィシャルサイト
http://www.naitou-rune.jp/
ルネさんはデビュー以降、中原さんの後継者的存在で、時代を引っ張っています。現役なのですよ~。
よく見ると、中原さんとルネさんの絵、ちょっと似ていませんか??
クリエイターさんに「似ている」はご法度ですが、正直似ていると思っていました。
※「画風が全く異なる」と書かれている資料もありましたが、私は似ていると感じるのです。シャープな輪郭に、釣り目気味のぱっちりお目目。
なので二人が師弟関係だと知って妙に納得しました。
実は、中原さんの絵に衝撃を受けたルネさんは、猛アタック!
60通の手紙を送ったそうです。
そして諦めかけた時に、中原さんから返事がきたとか。
第一線で活躍するクリエイターにこれだけアタックする熱量が自分にあるかな??と思わず考えてしまいました。
せいぜい10通?いや5通・・・?いや1通・・。
実力があれば売れる。・・・とは限らない。
実力がある人達でも、自分で掴みに行ってるんですよね。
60通ですよ・・・すごいなぁ。
熱量を伝えるって大事ですよね。
昭和のクリエイターさんにまた1つ勉強になったのでした。
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