11.20 まどそら
現在入院をしている。
病についてはいつか話すとして
私がいるのは6人部屋の廊下側。
感染症対策とプライバシーを守るため、
カーテンをしめきっているから
壁中薄ピンク色の空間にとじこもる。
そんな生活から2週間が経った。
住めば都 という言葉のように、
別に廊下側でも苦労はしていなかった。
ただ、入院してからは薬の影響で眠れない日々が続いた。
夕食を済ませシャワーを浴び、
20:30頃から眠くなり眠りにつくのだが、
0:30頃には気持ちよく目が覚めてしまう。
そこから3:00〜4:00まで眠れず。
その後うとうとして眠れるときもあるが、
眠れないときは5時までは横になり、
そこからは寝るのを諦めて本を読む。
眠れないことを看護師さんに相談し、
眠剤を飲む日もあった。
眠剤を飲むのに初め抵抗があったが、
効率の良い睡眠と翌朝の疲労感の取れ具合から
悪くないものでもないかな、とも思えた。
そんな生活を送っていた。
週末、たまたま窓側のスペースが開いた。
病気が病気なだけに長期ステイが予想されるため
病棟のご好意で窓際に移動させてもらった。
窓があり、あおいそらが見える。
たったそれだけ。
けれど今まであたりまえだったことなのに
たったそれだけで気持ちが晴れやかになった。
今朝は自然と目が覚めた。
北向きの部屋だから太陽光が入ってきた感覚ではないが、
窓から見える空の色が黒ではなくすこし紫がかっていて、少しでも空を見て時間が確実に経過していることに安堵した。
もうすぐ日が昇るよ。
そう伝えてくれているそうな空をみた。
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