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美しい人。

「美しい人」という言葉を見聞きした時
どんな人を想像しますか。

わたしにとっての美しい人は、
「完璧じゃない人」のこと。

それから、
眉間じゃなくて目尻に沢山皺がある、
そんな人のこと。

ダメなところも情けないところも、
綺麗事も汚い感情も矛盾も全部抱えて、
それらに時に涙し、もがいて
でも鼻水垂らしながら全部笑い飛ばしてしまう
そんな人が美しいなって、思う。

清廉潔白なんかでなくていい。
心の内にどろどろを抱えていていい。
どろどろでも真っ黒でも良い。
たくさんの痛みを経験したことで、
人の痛みを理解できるようになったのなら、
その方がずっと、美しい。

見た目の美しさなどは一時的なもので、
歳を取れば皆必ず老いていくものだ。
整形などで抗いたければそうすれば良いが
そこに人間としての内なる魅力や
美しさなどは反映されない。

どれほど抗おうと何をしようと
人は必ず、必ず老いてゆく。
60,70,80歳になって、20,30歳の外見を
維持できるような人はこの世界に存在しない。

その肌には皺が増え、シミができ、弛んでゆく。

そう、どうせ皺なんてみんなできる。


それならば眉間にではなく、

目尻や口元に「笑い皺」を
深く深く刻みたい。

笑った顔が笑い皺でくしゃくしゃだなんて
それほど美しいことはないじゃないか。



それでは今日はこの辺で。


最後まで読んでくださってありがとう。

また気が向いたら、来てくださいね。



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