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個人差があって良い「香りの感覚」

「とある精油の香りを良いと思えなくて”クサイ”と表現したら、こんなに良い香りなのにクサイなんておかしい!と言われて、それから人前で香りの感覚を口にするのがなんとなく怖いんですよね〜」とおっしゃる方がいらっしゃいました。

一般的に良いと感じられる香りでも人によりその感覚は異なります。

これは「嗅覚の仕組み」を知ると納得します。

香りは「嗅覚受容体」でキャッチされますが、遺伝や生きてきた環境により異なり個人差があります。受容体の部分で香りの認識に個人差が出ますね。

そしてもうひとつ。

匂いが引き起こす生理的効果、いわゆる「精油の作用」といわれているものですが、例えばラベンダーアングスティフォリア精油には鎮静作用がありある程度実証されています。

しかし香りというのは心理的な影響を受けやすいのです。いくらラベンダーに鎮静作用があってもその香りが嫌いな人には当てはまらないのです。

これは香りが情動と記憶に結びついていることから説明がつきます。

香りの感覚は全員違っていいのです

そして香りの感覚は変化します。嫌いな香りが好きに変わることもあればその逆もあります。嗅覚、香りはシグナルでもありますね。

嗅覚の感覚はあやふやです。
精油の香りも型にはめるものでもありません。

あやふやであいまいな世界をどれだけ楽しめるか

これがアロマテラピーの楽しさでもあるんじゃないかと思います。

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