出来ない自分にOKを出せますか?
出来ても出来なくてもそれが自分です。
出来ない自分もOK、出来る自分もOKとどんな自分にもOKが出せるようになると、出来ないと悲しんでいる相手にもそのまま寄りそえるようになります。
まずは自分に向き合うことが傾聴の第一歩だと思います。
今回からは自分と自分との関係性について書いていきますね。
自分と自分との関係性に初めてしっかりと向き合う
私が初めて傾聴を学びに行った場所が㈳日本傾聴能力開発協会でした。
今はこの協会の傾聴1日講座®などの講師をしています。
その日は「傾聴サポーター講座」という講座を受講していました。その頃は4日間に渡る講座で、その中でたくさんの自分と向き合うことをしました。
なぜ自分に向き合うことをしっかりとやるかというと…
傾聴で一番大切なことは
「自分と自分との関係が良いこと」
という基本的な考えがあるからです。
自分と自分との関係性をとても大切にしているんですね。
私…書けない!
その講座の2日目のこと「自分の・・・について書いてください」というものがありました。
その頃の私は、まだ自分の気持ちを置き去りにして、周りの人を最優先に生きている頃です。
私は言われたその課題に何も書けずにいました。
その質問に対して、一緒に受講しているみんなはどんどん書いているのがわかるのです。
紙の上をペンが走る音がずっと聞こえてきます…
私は書けない自分に焦りを感じてきました。
自分に向き合おうとするのですが、全く思いつきません。
「自分のことなのに、なんでひとつも書けないんだろう…」
自分でも不思議でした。
自分の気持ちを無視し続けた生活
だけど、今考えるとわかるのです。
私は自分の気持ちを見ることをほとんどしていませんでした。
自分の気持ちを無視して生きていたんです。
周り優先の生活は、夫婦関係でも職場でも。
夫を怒らせないように。
自分がいい人に見られたいから。
だから周りの人にいいよいいよと言い続けて来たんだと思います。
こんな人が傾聴で人に寄りそえると思いますか?
今ならわかります。自分を無視していては人に寄りそうことができないのです。
書けない私にかけられた言葉
そして、講座の中の「自分の・・・について書く」時間の終了間際です。
時間は刻刻と過ぎていく。
私は書けないと焦る。
私の目の前にあるのは真っ白な紙。
全くなにも出てこない。
協会の代表の岩松正史先生が、教室の中を様子を見ながらゆっくり歩いていて…ちょうど私の横を様子を見ながら通りかかったのです。
先生の顔を見て
「書けません…」
と恥を忍んで言いました。
そうしたら先生は軽ーく
「書けない自分もOK!」
と言って通り過ぎました…
その言葉に私は唖然!
「こんなことにもOKを出していいんだ!」
と本当に驚いたのです。
だって課題ですよ!
その課題ができないことにもOKを出していいの?とその時はまだ理解できませんでした。
どんな自分もOKなのです
そうなんです。どんな自分もOKなんです。
課題が出来なくても、書けなくても。
今は私は書けない自分なんだなとそこでやっとわかるものがあるのです。
今の自分に自分自身で気づいて、今自分が居る場所を確認する。
それならこれから私はどうしたいのか?が考えられるようになるのです。
現在地を知らないと、次にどこへ向かうかもわかりませんからね。
出来ない自分にもOKを出す。
その自分も〇だよね。と自分でできない自分を認めてあげてください。
まとめ
出来る自分は褒められるけど、出来ない自分をまだまだだと自分にダメ出ししていませんか?
どんな自分もそのままで大切な自分です。
まずは出来ない自分にもOKを出してみてください。
そうしたら不思議なんですが、あなたの周りにいる出来ないなぁと思っていた人のことも認めてあげられるようになってきます。
まずは、出来ない自分にもOKを出せるようになると自分自身が楽になってきますよ。
「あなたがあなたでいること、私が私でいること」をサポートするための活動に使わせていただきます。 自分を大切にする傾聴を全国に広めていきたいです。