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講師インタビュー vol. 3🤸‍♀️ダンサー/振付家うの

こんにちは。性別の枠にはまらないイベントを企画しているirOdori〜彩り×踊り〜です🌈

今月はイベントを一緒に企画している方々のご紹介をしています!

第3回となる今回は、ダンサー/振付家の舎川咲子(ダンサーネーム:うの)さん。独特な世界観に引き込まれるダンスを振付してくださるうのさんの、幼少期から今取り組んでいることまで、たくさん語っていただきました。

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野山を駆けずり回っていました!

・幼少期はどのような子でしたか?

二人の兄のやっていることをずっと真似して遊んでいました。都内の家の裏に野山があって、兄と一緒に野山を駆けずり回っていました。家に帰ってきたら血まみれだった、なんてこともありました(笑)。

身体を動かすことが好きで、小学生低学年まではサッカー、ソフトボールや水泳などいろいろなスポーツをしていました。
小3からは朝日生命体操教室で器械体操を習いました。楽しかったのですが、器械体操は低身長の方が有利なのに身長が伸びてしまい、また高所恐怖症で平均台の上で技をするのが怖くなってしまったので、卒業してやめました。

中学生になって、興味のあった運動部の中でも仲の良い子に影響されてバレーボール部に入り、セッターを務めました。高校は都立駒場高校 保健体育科 女子バレーボール専攻に入って、全ポジションを務めました。

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(インタビューの様子)

ダンスを始めて性格が明るくなりました

・スポーツっ子だったんですね。ダンスに出会ったきっかけを教えてください。

兄がダンスサークルに入っていたので、大学生になったら自分もダンスサークルに入ろうと思っていました。指定校の大学、日本大学法学部に推薦で決まった高3の10月、すぐにまた身体を動かしたいと思って、一足先にダンススタジオに通ってみることにしました。

通い始めてしばらくして、先生に「うのちゃんは喋っている時は全然表現しないのに、踊るとすごく表現できるよね」と言われました。ダンスを通して自分を表現できる、というダンスの魅力に気付いた瞬間でした。自分を表現できるようになったお陰で、性格が明るくなり、社交的になりました。大学入学前からもうダンスにハマっていました(笑)。

入学後もダンスに没頭しました。ただ、自分で学費を払う必要があったのでアルバイトもたくさんしていました。大学の授業、ダンス、アルバイト、全部を両立するのはとても大変でした。

そのような生活を送る中で、将来何をしたいか考えるようになり、ダンサーになりたいと強く思うようになりました。自分と同じように、自身を表現するのが得意ではない人に、ダンスを通して表現できるということを伝えたい、と。

ダンスの道に進むのに、大学の肩書のためにダンスを制限しながら残りの大学生活を過ごしたら、将来きっと後悔すると思い、大学2年で思い切って大学を退学しました。大学に行かない分もダンスを学んで頑張ろう、と決意しました。

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ダンスのイメージが伝わると嬉しい

・大きな決断でしたね。今はどのような生活をしていますか?

午前中にカフェでアルバイトをして、午後にダンスレッスンを受けたり教えたりするという生活を毎日しています。

◎ジャズダンス入門(irOdoriのバレエ・ヨガとのコラボイベント、スタジオのみ、不定期)
◎アクロバット練習会(自主開催、スタジオのみ、不定期)
◎crescent dance school(幼稚園生・小学生対象)
◎有料学童施設

にてダンスを教えています。
ジャズダンス入門では、J-POPなどの曲に合わせてダンスが初めての人向けに振付をしています。
アクロバット練習会では、小学生で習った器械体操の経験を活かして、倒立・側転を始めとする基礎的な技を教えています。
子供へのダンスレッスンでは、ヒップホップを中心に、子供たちがやりたいことをジャンルを問わず教えています。曲に合わせて身体を動かすことを楽しんでもらうようにしています。

ダンスを教えるのは好きですね。自分のダンスのイメージがお客様に伝わった時や、お客様が最初は振付を覚えるのに必死だったのに、だんだんと振りを覚えて身体で表現しようとしてくださるのを感じた時は嬉しいです。

(2020/2/15 Jazz × Ballet × Yogaコラボ練習会)

頭の中の世界を舞台の上に持っていく

・うのさんの踊りは感情豊かで惹きつけられます。舞台活動はいかがでしょうか?

基本的には自分が出演したいと思うナンバー(ダンスの作品)には出たいと言って出るようにしています。
ナンバーを創る(ダンスを創作する)のも好きで、年に数回やりたいと思っています。ナンバーは複数人で出演する作品もソロの作品もあります。作品は誰かに依頼されて創り始めるのではなく、先に創ってから公演に応募しています。

私なりのナンバーの創り方をお話しすると、まずは振付したい曲を探します。振付を始めてからは、ヒットチャートなど皆が知っていそうな曲を積極的に聞くようにして、振付したいと思える曲を普段から探しています。

曲を聞き流していると、たまに頭に情景が思い浮かぶ曲に出会います。そして、この頭の中の世界を舞台の上に持っていきたい!と思ったら、振付を始めます。最初は色だけのイメージとか、抽象的な絵のイメージだけがあるのですが、歌詞の一つ一つの言葉も聴きながら具体的なイメージを膨らませます。

型にはまらないダンスを味わってください

・まさにアーティストですね。irOdoriは「性別の枠にはまらない」をコンセプトにしていますが、イベントへの思いを教えてください。

私自身、何事にも定まらないタイプで、物事をガチッとはめるのがあまり好きではありません。ダンスのジャンルも一つにはまらずに色々とかいつまんでいますし、踊り方も女性らしくも男性らしくもなく中性的な踊り方が好きです。

バレエも踊りますが、バレエなら「女性は女性の振り、男性は男性の振り」という型を崩した踊りが好きです。男性の動きを舞台で踊ったこともあります。

ダンスが初めての方に対してダンスを教える時は、ご自身の表現したいように表現できるように心がけています。好きに表現できた方が楽しいじゃないですか。型にはまらないダンスを味わってください。

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アプリを開発します!

・最後に、うのさんの将来の夢を教えてください。

インストラクターとして、教える場を増やして、「ダンスを通して表現できる」ということを、もっと多くの人に伝えたいです。
ダンスは今、小・中学校で必修の授業ですが、そこで子供が触れるダンスと、私たちプロフェッショナルのダンスには、大きな溝があると感じています。ダンスは音を聞いて身体を動かすだけではない、表現するものだということを、子供にも大人にも知ってもらえたらと思います。

ダンサーとしては、自分の踊りにもっといろいろな引き出しが欲しいです。そのために、何か一つのジャンルを極めるというよりは、あらゆるジャンルを物怖じせずにチャレンジして、その一つ一つを磨いていきたいと思います。

他にも最近は、アプリを開発するために、プログラマーの兄に教わりながらプログラミングを勉強しています。ダンスが身近に感じられるようなマッチングアプリを一人で構想しています。
ダンスをしたい時に単発でできるようなスタジオのほとんどは、渋谷・新宿などの都心にしかなく、地方にあるダンススタジオのほとんどは、入会金を払って定期的に通わなければなりません。この地域格差をアプリによって解消することで、地方に住んでいる人でも「今日は早く帰れた」とか「子供を預けている合間に」などのふと空いた時間にダンスレッスンを簡単に申し込んで簡単に参加できるようにしたい、と考えています。

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終わりに

うのさんのダンスへのひたむきな想いがとても伝わりました。アプリ開発についてはirOdoriとしてもぜひ関われたらと思いました。乞うご期待!?
スタジオでのレッスンは、安心して外出できるようになるまではしばらくお休みしていますが、9/21・22に「遊び箱」という舞台でうのさんナンバーがお披露目されます!詳細を知りたい方は、ぜひうのさんやirOdoriのSNSをフォローしてください。

うの
Instagram @unoooo.0516
公式LINEアカウント https://lin.ee/3qBJEAm

irOdori〜彩り×踊り〜
Email info.irodoriodori@gmail.com
Instagram @irodori_odori
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インタビューを受ける方を募集します

このnoteには、すでにirOdoriイベントに関わっている方だけでなく、イベント・レッスン参加者の性別や性自認(自分が自身を認識している性)を尊重しながら、または従来の性別の枠を超えてバレエ・ダンス・フィットネスなどを教えているインストラクターやスタジオのインタビュー記事も掲載したいと考えています。

30分ほどのインタビューで2,000円(相談可)をお渡しします。ご興味のある方がいらっしゃいましたらぜひご連絡ください。また、ご興味のありそうな方が周りにいらっしゃいましたらぜひご紹介ください。

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