祈りよ風に乗って届け。
息子が一人暮らしを始めて1ヶ月が過ぎた。
住所も言わず、連絡しても応答がない。
私たち親からしたら、家出同然の独り立ち。
ただ、私の父とは連絡をとっているようだ。
先日、息子は私の実家に遊びに行ったらしい。
「元気そうだった」という事と、「しっかりしていた、だから安心して大丈夫だよ」と父から電話がきた。
息子は「今日はありがとう。じいじとばあば体には気をつけてね。」と父に伝えたらしい。
幼い頃から優しい子だった。
私の体調が悪い時、薬と水を黙って持ってきてくれたり
夕飯を作ってくれたりしたものだ。
口も聞かぬまま家出同然で家を出た息子だが、祖父母を気遣う優しい気持ちを忘れずに持っていたと知り、私は電話口で泣いた。
実はこうしてnoteを書いてる今も涙が溢れそうだ。
息子宛に「元気?」とか「体に気をつけてね」といった短いLINEをしているが返事は無い。
ただ、今まではブロックをされていたので既読にならなかったのだが、先日送ったLINEのメッセージになんと既読が付いたのだ。
驚いた。
LINEを送っておきながら、読まれることはないと思っていたからだ。
既読が付くだけでこんなに嬉しいなんて。
とにかく既読になっただけでもう満足だ。
既読は生存確認。
私は今日も息子の進む道が明るく照らされるよう祈り続ける。
この祈りが風に乗って届きますように。
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