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北アルプス唐松岳で天上の夏休み

夏の間は、毎日山のことばかり考えているKIKUです。
あっという間に終わってしまいそうな夏山シーズンを逃すまいと、夏休みにソロで北アルプスの唐松岳に行ってきました。

日帰りで行くか迷った末、ゆっくり山を楽しみたくて山小屋で一泊。
するとこんなに素敵な景色が!

唐松岳と雲海。夏の1コマ。

やっぱり山は一夜を明かしてこそそのの素晴らしさを芯まで味わえる、と実感。

そんな素敵な夏の1コマについて綴ります。

1.なぜ唐松岳へ?

そもそもなぜ唐松岳へ行くことにしたのか。
私の職場は8月14〜18日が夏休み。
実家に帰ろうと思っていたところ、直前に急遽13日も休んでいいよという話になる。
ということは直前の3連休と合わせると9連休に。
それなら山に行かないともったいない!
13日なら平日だし、少しは空いているかも?

さて、どこの山に行くか。
お盆時期でもそこまで激混みではなく、ハードすぎず、何より暑さがしんどいのでそこそこの高度から登り始められるところはないか。
(この前週の白山がなかなかきつかったので。。)
とにかくへなちょこ思考の山選びが始まる。

前の週にテント泊で行った白山

ふと、前から登ってみたいと思っていた唐松岳を思い出す。
唐松岳は北アルプスデビューに最適な山としてもよく紹介されている。
(ちなみに私の北アルプスデビューは焼岳。天気悪くて地獄だった。)
途中の八方池までは登山者じゃなくても行ける観光地で、ゴンドラ&リフトである程度上までいけるし、白山より歩行時間も短い。
八方尾根から先はそこまで人も多くないらしい。
…まさに理想的な山ではなかろうか。

しかも直前に台風の予報があったためか、山小屋の予約も普通に取れた。
帰りのゴンドラの時間に追われて山を楽しめないのは絶対嫌だし、なるべく山の上での時間を楽しみたかったので、ゆっくり1泊2日で行くことに。

2.いざ、唐松岳

そんなこんなで白馬へ。
6月の小谷村の時に引き続き今年2度目の白馬。
昔、家族旅行でも来たなーと懐かしく思い出す。

直前まで天気が少し心配だったものの、時間と共にどんどん良い方へ変わっていく。

ゴンドラで高度を稼ぐ


スキーでもお馴染みのリフト×2回

ゴンドラとリフトでかなり高度を稼ぎ、いよいよ登山開始。
八方池までは登山客だけでなく観光客もいて、登山道と木道を選ぶことができる。
(もちろん登山道を選択。)

登り始めははガスガスだったけど、少しずつ青空が覗き始める。
歩き始めからこの景色見えるの良いなー。
確かに北アルプスデビューに最適かも。
(長い樹林帯とかだとめげそうだもんな。)

緑と青空が美しい
向こう側の山も見えた!

景色がいいと俄然足取りも軽くなる♪
しかし八方池付近はやはりガスで真っ白。
池に映る山々の画は見られず。。
復路に期待して先を急ぐ。
ちなみに八方池付近で我が地元の「七尾城山」の話をしている人がいた。
かなりのマイナースポットなのに、こんなところでピンポイントすぎる!

さて、八方池を越えると本格的な登山道が始まる。
ここからは人の数も減ってちょうど良い感じ。

途中は雪渓があったり、

雪渓の面積は年々小さくなっていると近くにいた方が話していた

お花畑があったり。

ちょっと時期が遅かった感もある

ガスっているのが逆に良かったのか、登山道はなかなか涼しかった。
下山の方が「上は晴れているけど、日差しが強くて稜線に出ると暑い」とおっしゃっていて、ちょっと不安に感じつつも歩みを進める。

結局ずっとガスの中、唐松岳頂上山荘に到着ー!

唐松岳頂上山荘。これは後で山頂に向かう途中で撮ったもの。

事前に白山へ2度登っていたのが効いて、体力にも時間にも余裕あったのが良かった。

3.山頂へ行こう

ひとまず宿泊の予約をして、荷物を置いて一休み。
寝る場所は思ったより人口が密度が高くなく、女性だけとのことで安心。
やっぱり台風でキャンセル出たらしい。

読書しながら天候回復を待つ

布団の上でのんびり本を読んでいたら、お隣の二人組がやってくる。
驚いたことに、お二人も金沢からやって来たとのこと!
白山のことなど色々お話しできて嬉しかったー。

そうこうしているうちに、山頂のガスが晴れて来た。
明日の天気がどうなるか分からないので、ひとまずこの日のうちに登ってみることにする。

いい感じに晴れそうな気配?

山荘から15分程度登ると山頂に到着!

やっぱりなかなかスッキリ晴れない

女性の二人組が、「ソロですか?写真撮りますよ〜」と声をかけてくれて、青空が入るように色々な角度で写真を撮ってくれた。
(山で会う人って本当になんて良い人ばかりなんだろう。)

ひとまずピークを踏破して満足して山荘に戻ると、同じ区画のもう一人の方が登場。
こちらは同じくソロ女子の方で、五竜から縦走されて来たそう。
かなり山に登っているらしくて、バイタリティ溢れる素敵女子でした。
ソロで行っても誰かしらとコミニュケーション取れるから寂しくないのが山の良いところ。
山好きの人とお話しできるの楽しい。
ちなみに彼女は他にも石川県の人に会ったそうで、唐松岳は石川県民率が異常に高い説が浮上した。笑
まぁ、車で行きやすいもんな。

そして夜ご飯の時間に。

夜ご飯はハンバーグ!

4.まさかの大絶景!

ご飯を食べている間に外がみるみる晴れてくる。
もはや西日が眩しいくらい。
これはとても美しい夕焼けが見えるのでは?!
外に出てみると、想像をはるかに越える美しい景色が広がっていた。

雲海の中に佇む北アルプスの山々。剱岳の存在感がすごい。
山アプリで山の名前を確認

本当に美しくて、どんどん色が変わっていって、ずっと目が離せない。

唐松岳に沈む夕日を見る人々
山荘の前
赤く染まっていく空

そう、こういう景色がみられるから山はやめられない。
登るのはやっぱりきついし、達成感はもちろんあるけど、
こういうご褒美がないと、決してストイックとは言えない私は登山を続けてこられなかったのではないかと思う。
写真には撮られなかったけど、雷鳥も登場してくれて、言うことなしの夕暮れだった。

日が沈むギリギリまで空を眺めた後、就寝。山の夜は早い。

途中、夜中の2時半頃トイレに起きて外に出てみたら、すごい数の星が。
流れ星も結構見れた。この日は流星群の日だったらしい。
これはご来光も期待できるかも、と思いながら再度眠りにつく。

5.期待のご来光は…

翌朝、4時起床。
外を見ると…真っ白で何も見えない。。
晴れてくるかもしれないという望みを抱いてヘッデンで道を照らしながら登る。

空が明るくなり始めて、途中ご来光が期待できるかも?な景色も。

山頂に着くと、同じように晴れることを期待している人達で賑わっていた。

さて、期待のご来光は…?

日が…出た…?

ご来光の予定時刻はとうに過ぎた。どうやらご来光は雲の中にいるらしい?
なんとも微妙だったけれど、まぁこれはこれで美しいかな。

朝の山頂

しばらく空を眺めた後、ゆっくりと山荘に戻る。

振り返って見た唐松岳

帰ったら朝ご飯。

健康的な朝ご飯

前の席の男性が、「椎茸お好きですか?恥ずかしながら食べられなくて…」と声をかけてきて、椎茸の煮物を4個食べることに。笑

ご飯を食べ終わったらもうやることもないので、お隣さん達に別れを告げて下山開始。
この日は下山だけなのでゆっくりで良いのだけど、昼前から雨予報だったのでなるべく早めに下ることに。

下りは早い。ぐんぐん下ってあっという間に八方池。
復路に期待していたけど、やっぱりガスで真っ白。。

これはこれで幻想的?

またきっと晴れてる時に来よう。

八方池からは木道を使ってみる。なかなか長い道のりー。
ポツリ雨が当たったタイミングでリフト乗り場に到着。
無事登山終了!

途中カフェでお茶などしつつ、下界へ。明らかに温度が高くなってくるー。

下界は真夏。いやーやっぱり山の上は涼しいんだな。

おまけ

下山後に行きたかった場所へ。

三俣山荘図書室は残念ながら提供日だった。。

山に関する古本を沢山扱っている書麓アルプさんで本を購入。

どちらもとても面白かった

9月から北アルプス芸術祭も始まるようなので、また行きたいなー。

登山後、白馬のペンションに泊まって、アウトドアショップ巡りしたり岩岳マウンテンリゾート行ったり満喫の旅に。

とってもリフレッシュできた天上の夏休みでした。

あぁ、もう山に行きたい!
(週末晴れて〜もう台風来ないで〜)

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