見出し画像

小学校低学年(6〜9歳)の運動指導で意識して取り組んでいること

まず、少しでもご興味を持ちこのページを開いて頂きありがとうございます。

前回は「子どもの内から猫背姿勢を癖付けるのは危険!?」について書いていきました。

今回は、「小学校低学年(6〜9歳)の運動指導で意識して取り組んでいること」について書いていきたいと思います。

早速、私が普段実施している小学校低学年の運動教室で意識的に取り組んでいる事をまとめていきたいと思います。

〜運動教室で大切にしている5項目(小学校低学年編)〜

◉全可動域を使用した全身運動
◉できるだけ多くの運動種目
◉体験と変化
◉強度設定
◉楽しい→自信

上記の内容について詳しく書いていきたいと思います。

全可動域を使用した全身運動

小学生の時期はもともと柔軟性が高く、関節可動域も広いものです。

が、私の運動教室に来ている低学年の子ども達でも柔からい子もいれば、そうでない子もいます(前屈で指が地面に付かない子もたくさんいます)。

高学年になると、それが顕著に出る印象です。

もともと備わっている柔軟性をいかに維持していく為には、ストレッチで維持すると言うよりも、全可動範囲を使って運動する様に心掛けてています。

関節を大きく動かす=筋肉もその分大きく伸びながら動かしている。となる為、ストレッチの要素も十分に入る上に筋力の向上にも繋がります。

柔軟性(筋肉が伸びる能力)だけを伸ばすと言うよりも、可動性(関節を正常の範囲、またそれ以上に動かせる能力)を広げるに近いでしょうか。

とは言え、まずストレッチで柔軟性を伸ばす事が必要な選手には教室の中でも入れる様にしています。

できるだけ多くの運動種目

私がこの年代で多くの運動種目を入れる理由としては、一つの運動種目を長々とやると"飽きてしまう"が先立ち、目的とする事から遠ざかってしまう為です。

子どもの注意力が持続する時間は年齢+3分とも言われています。

絶え間なく変化させる事を意識してやっていますが、反応がいい時は間を置いて敢えて何も言わない様にもしています。

そう言った時は子ども達の中で勝手に「こうした方がいいんじゃない?」とか「待って、オレが先やるから見といて」などの反応が見られます。

仲間同志でその様な"時間や空間"が生まれた時は、もう僕いらないんじゃないかな?とも思ってしまいます。笑

できるだけ集中が持続できる範囲の時間内で多種多様の内容を実施していく導いています。

体験と変化

私の運動教室に来ている子ども達の多くは普段サッカーや水泳を習っている子がほとんどです。

普段習い事で実践している内容とは全く違う体験をしている子も多いはずです。

なので、初めてやる様な動作が連発する時も多いはずです。

例えばサッカーであれば足でボールを操作する事がほとんどの中、敢えて手で物を扱ったり、自分の体重を手や腕で支える様な内容を取り入れたりしています。

とは言え、幅広い基礎的なスキルを向上させる事が一番の目的である為、走るや跳ぶ、止まるや回るなどの運動能力を養う内容をベースに取り組んでいます。

その中で、内容に変化を与え、少しずつ難易度を上げながら子ども達がやってみたいと思う様な刺激を考えてやっています。

この様な体験の数が増える事で、競技動作に転換する力が養うと思っています。

強度設定

小学校低学年はまだ骨端が成長段階の為、骨に過度な負荷と繰り返しの負荷がかかる事は避ける様に注意しています。

例えばその日のテーマがジャンプ動作とすると、多くの時間ずっと跳び続ける事で、動作がまだ未習得の子であれば踵や膝に負担を掛けてしまい痛みに繋がる事もあります。

大きな負荷や圧力が加わると外傷・障害を起こしやすくもなります。

普段一つの競技に集中している子どもは、競技特有の同じ様な動作が繰り返すことになる為、筋の不均衡も考えられる事から、極力偏りない内容を取り入れる様にしています。

できるだけ負荷が掛かりやすい種目は回数を減らし、種目を分散してやる様にしています。

楽しい→自信

以前の投稿でも書かせてもらいましたが、子どもはできた時に認めてもらいたい欲求があります。

楽しさの中でも、「できた!」の楽しさをたくさん感じてもらいたいと思っています。

できないと楽しくないし、つまらない。

そんな心境で身体が前向きに動く事はなく、やってみたい!と言った気持ちが生まれる事はないと思っています。

以前実際にあったケースですが、後転ができない子がいて、その子は右手の支え方に問題があった為、その場で「起き上がる時に右手で地面を押してごらん」と伝えると、即座に修正され後転ができる様になりました。

そこからは何度も何度も成功を楽しむ様に後転を繰り返しており、最後は自信ありげな顔付きになっていました。

その動ける喜び、そしてその先の景色をどんどん子ども達に見てもらいたいと思っています。

最後に

小学校低学年の時期はあまり多くの事を求め過ぎず、また伝え過ぎず、楽しさの中に積み重なる成長があればいいなと思っています。

その中に動ける喜びやまたやってみたいと思う本人の中の楽しさがあれば100点です。

まだまだ私も指導をさせてもらう中で日々試行錯誤しています。

今後も子ども達の指導で自分の考え方をこの場で伝えていきたいと思います。

次回は、小学校高学年(9〜12歳)の運動指導で意識して取り組んでいる内容について書いていきたいと思います。

最後まで読んで頂いてありがとうございます。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?