見出し画像

菜園3年生日記 その1

なかなか上手くいかない今シーズン


梅雨入りの気配を感じる今日この頃、植えるべき苗を植え、蒔くべき種を蒔いて、ようやく春の菜園作業もひと段落というところでしょうか。
春にぶわぁと暖かな日が続いて、今年は早く季節がやってきたななんて思っていましたが、5月6月と気温があまり上がらず、今週も肌寒い日が続いています。
そんな気候のせいなのか、今年はなかなか上手くいかないなと感じているところです。


サトイモを植えるとひと段落という感じ。
田んぼの近くで環境が合っているからか、毎年美味しくできます。


咋年は信じられないくらい美味で大きなイチゴができたので、今年もとても楽しみにしていたのですが、苗づくりが上手くやれなかったからなのか、今時期の気温があまり上がらないからなのか、今年は不発。
数少ない小粒イチゴ、そろそろ収穫できるかしらと翌日様子を見ると、たいてい先客(ネズミ?カラスなどの鳥?)に食べられていて・・・
イチゴは、家庭菜園ベスト5に入るくらいお気に入りだったので、残念無念。
私の口に入ったのは僅かでしたが、甘酸っぱい味を噛みしめました。


また、昨年は難なく育ったズッキーニやインゲンなどの豆類なども、出芽しないもの、出芽してもその後の生長が思わしくないものが多くあり・・・
育苗は温度管理や水加減が大事なんだなということを痛感しました。


衣装ケースで保温しながら育てているナスの苗



地域柄暖かくなるまでに時間がかかり、種から育てた夏野菜が収穫期を迎えるのはお盆過ぎてだいぶ涼しくなってからだったりするのですが、種から育てるのは楽しいなと思っています。
今は割とテキトーで作物に合った育て方をしきれていないので、育苗については、追々もっと学びたいなと思います。


そして、今年はヨトウムシやネキリムシという虫にことごとく苗をやられています。
どうやらキャベツの苗に卵が大量についていたのだと思われるのですが、みるみる間に幼虫が葉に群がり、食い尽くしていく姿にはぎょとし、毎朝夕様子を見てはがっくしきていました。
混色で植えたレタスの苗もあっという間になくなりました。
葉に群がっているところや土を掘り返して見つけ次第、捕殺したり、ニワトリ達のエサにししています。
今は苗も生長し、食害もだいぶ落ち着きつつありますが、本当にものすごい数で驚きました。


下の苗は小さいうちにほとんど食べられて
しまったため、見るも哀れです


そんな色々がありつつも、毎度次はこうしよう、あぁしようと考えるのは、楽しく飽きることがありません。
たとえ失敗しても食うに困るわけではなく、実験するような気持ちで楽しみながらできるというのはありがたいです。


今年はキウイにもたくさん花がつき、うれしいです


不耕起栽培


この春、千葉にある50noen五十嵐武志・ひろ子さんという方々の話を聞く機会があり、自然農の中でも不耕起栽培に興味を持つようになりました。
不耕起の畑で無肥料で作物が育つまでには、今の土壌にもよるでしょうが、3年とか5年とかの長い時間がかかるそうですが、そういう土壌では虫や植物、菌などの生き物が耕起や施肥、農薬などの役割を担ってくれ、生き物にやってもらう環境を作るのが私たち人間の役割なんだそうです。

これまでの畑に対する見方や考え方ががらっと変わり、そしてまたぐっと深まって、すごく興味深く面白いと感じているのですが、この視点に立つと、我が畑でネキリムシやヨトウムシの対応に苦慮したのも、キレイに除草されていて彼らが食べるものが何もなかったのも一因だったのかなと今は思っています。
そして、彼らを食べる捕食生き物が少なかったのかなとも。


日に日にレタスが切られていくのにはげんなり・・・


そういえば、春先、カブやアスパラ菜、小松菜などの種をまき、順調に出芽したのに、いつの間にかなくなってしまったのも、彼らのご飯になったのかなぁと今思い返しています。
葉物は秋だとムシの被害が少ないからか、収穫まで辿りつくのですが、春はたいてい、いつの間にかなくなってしい、毎度難しいなと感じています。


我が畑は、毎年春になると近所の人がトラクターで畑全面をうなって(こちらの言葉で「耕す」という意味)くれるのですが、来シーズンからは耕さずにやってみたいなと思っており、最近読んだ「土がよくなり、おいしく育つ 不耕起栽培のすすめ」なども参考にしながら、今畑中にクローバーを蒔いたり、秋には麦系も蒔いてみようと思っています。


専門用語も多く半分くらいしか理解できませんが、面白いです。



何が正解かすぐにはわからない、手探りの世界。
それでも自分なりに考えて、できる範囲で少しずつ、私も生き物の豊かな環境を整えてきたいなと思っています。
菜園3年生の今年は、新たな視点を手に入れ、ますます畑が楽しくなってきました。

山菜は終わりを迎えつつあり、夏野菜にはまだ早い今時期、
キヌサヤはありがたい


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?