なんでもするから いなくなんないで|BL漫画『ピットスポルム』第3巻
※この作品はBL漫画です。
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晴れて恋人同士になった2人。
夏休みも近づき、皆が浮き足立つ中、矢野は一人で考え込んでいることが増えた。
その事を小田島が尋ねると
矢野は経済的な理由から、帰省を止めようと悩んでいた。
悩んでいたことを打ち明けた後で。
隠すことでもないから言ったけど、気を遣わせるような事を言ってしまった、と後悔した矢野は、小田島に謝ろうとするが、彼は出かけたまま帰ってこない。
やっと帰ってきた小田島に、矢野は「おかえり」と言うより前に
と、小田島に頭を下げた。
頭を下げたままの、小田島は、考えなしに帰省を促したことを謝り、もっと頼って欲しい、と矢野に伝える。
そうして、彼は、「デートに行きたいところが出来た」と、あるものを矢野に見せた。
慌てる矢野に、小田島は
こうして、2人での帰省が決まった。
幸せになったからこその悩み
恋人同士になったからと言って、全ての問題が解決するわけではない。
寧ろ、新たな問題が生まれることもある。
両思いになった2人のその後は、正にそんな感じで。
矢野の生まれ育った場所へ行って。
小田島は、矢野が大事にしていたもの、大事にされていたことを目の当たりにする。
周りの人間も彼を慕っていて。
彼自身も、家計のことがなければ、本当はここに留まっていたかったはずで。
特待生でいられるように、勉強なんかいくらでも教える。
だから、いなくならないで。
と、言う小田島の苦悩は、今までの、自分を同性愛者だと認められない、という苦悩とは違って、苦しんでるシーンなんだけど、幸せになったんだなあ、と思っちゃう。
しかし、このストーリーの2人の障害は正しく“経済格差”で、自分じゃどうにもならないことばかり。
矢野も、気持ちは固まってるし、中途半端な気持ちじゃない、と言いながらも
と、答えている。
そうなんだよねー。学校卒業したとして、自分の生活だけを考えれば良い、って状況でもないしね。
間髪を入れずに来月には4巻が発売するんですけど。
苦悩するイケメン・小田島を堪能するのも良いのですが。
学生らしい2人の楽しいエピソードも見たいなぁ……
しかし、やっぱり、幸せになったからこその悩みだなぁ。
うんうん。
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