手にした力で弱者を救済できる人になるのだ。 王太子妃として、王妃として。|小説『断罪された悪役令嬢は、逆行して完璧な悪女を目指す』第5巻
公爵令嬢・クラウディアは、異母妹のフェルミナに嵌められ、王太子の婚約者候補から、娼婦にまで身を落とした。
流行病でこの世を去る……のかと思ったら、異母妹に出会う前まで時間を逆行する。
2度目の人生。
今度こそ、異母妹の思い通りにはさせない!
これまでの感想はこちら。
フェルミナとの決着やその他諸々の問題も一段落し、シルヴェスターとの婚約式を控えたクラウディア。
侍女に変装し、自身がトップを務める犯罪ギルド「ローズガーデン」の定期報告を受けに行った所で事件は起きる。
追ってから逃げる少年探偵・キールを助けようとして、自らも攫われてしまったのだ。
途中、侍女であるヘレンとも引き離され、クラウディアとキールが連れてこられたのは
幸せの村、と言われる謎の場所。
そこには見張りも、拘束されることもなかった。
しかし、何かがおかしい。
薬を製造しているという村。
親と別の場所で生活をする子どもたち。
そして、大人だけが参加する、謎の“儀式”……
クラウディアは村の謎を解き、無事に婚約式に間に合うのか――?
ちょっと毛色の変わった5巻
「僕はなんて運が悪いんだ!」が口癖の少年探偵・キールも出てきて、何だか名探偵コ●ンみたいなノリの第5巻。
これ、是非、北国良人さんのコミカライズで読みたいなぁ。(※2023-09-25現在コミックシーモアで1話無料です。)
あと、1人で戻ることになったヘレンが、クラウディアが攫われたことに取り乱すシーンがあったんだけど。
え、これはフラグ?
そういえば、クラウディアの兄・ヴァージルに婚約者がいる、って話は出てこなかった気がするし、ヘレンだって元々は伯爵令嬢(没落したんだっけ?)。
無くはない線か。
にしては、全然甘い雰囲気はないけど(笑)。
枢機卿相手の話はまだまだ薄っすらと残したまま、伏線の回が続くのでしょうか。
シルヴェスターの正式な婚約者になり、協力者も増えて、地位も権力も掴みつつあるクラウディアが楽しみです。
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