見出し画像

歌舞伎って、すげぇよ。 #日記 #歌舞伎 #風の谷のナウシカ #ジブリ #ナウシカ歌舞伎

………長い旅が終わった。

6時間超の新作歌舞伎『風の谷のナウシカ』を観終わりました。
4連休を使って何とか観終わりました。

面白かった。すごい面白かった。

これ、生で観たらヘトヘトだっただろうな。
休み休み観ても結構疲れたんだから。
観てる方もそうなんだから、演じてる方の疲労は計り知れない。

もしかしたら人じゃないかもしれない。

しかし、近年生演奏の舞台は少なくなったのに、生演奏だったな(おそらく一部は録音だけど)。
それだけでも生で観る価値ありそう。

私の中で、舞台は
①演者が多い
②生演奏
というだけで高得点です。
だって、滅多にないもん。

風の谷のナウシカはその2つを満たしているだけで既にハズレなしなんですよ。

そこに加えて、演技も踊りも素晴らしい!
当たり前でしょ!と言われそうだけど、なかなか無いって!

是非、一度他の演目も観てみたい。
今回、配信していた歌舞伎オンデマンドでは他の演目も配信しているので、観てみようと思います。

そして、生で!生で観てみたい。
いくらくらいするんだろ…… そして、一般で買えるものなのかな……?

とりあえず、見始めてびっくりしたのはケチャ。
素で

あ、女性が歌舞伎に出てる

って思っちゃいました。
演じていたのは中村米吉さん。
男性でした(当たり前)。

いや、本当に女性だと思ったの。
男性の演じる(男性が想像する綺麗な)女性、ではなく、女性が目にする女性っぽかった、というか。

結構、途中まで女性だと疑ってた(笑)。

そして、クシャナ様は実在しました。

私、見たんです。
アニメの中の存在だと思っていたんですけど、実在したんです。

ってくらい、中村七之助さんのクシャナ様がすごい。

なんだろう。圧っていうの?

もう、頭を下げずにはいられない、この存在感がすごい。

いや、もう、こればっかりは百聞は一見にしかず、ですよ。

あと、尾上右近さんのアスベルも良かった。

姿こそ、原作から遠い歌舞伎スタイルのアスベルなんですけど。
声が良い。

松田洋治さんに負けず劣らない凛とした声が物凄く素敵なんですよ。

あの声だけで、「あっ、アスベルだ」って思える。

尾上右近さん、詳しく存じ上げないのですが、声優のお仕事とかされる予定はないんですかね?
なんか、キュンキュンできそうな気がするのよ。

ともあれ、舞台装置とか、多分すっごいお金かかっていたと思うんですよ。

でもね。

最終的には、歌舞伎ってその演技で観客に存在しないものを想像させるのがとても上手いんだな、と。

歌舞伎を観たことのない私でも、見えるんですよ。
その踊りで、仕草で、風景が。

あと、よく歌舞伎の“見得を切る”ってあるじゃないですか。
あれ、よくわかっていなかったんですけど。

あれ、漫画の大ゴマですよね?

漫画であるじゃん。見せ場の大ゴマ。
あれですよ、あれ。

見せ場がはっきりしていて、効果音もしっかりあって、すっごいわかりやすかった。

歌舞伎って庶民の娯楽だった、と言われてもなんか敷居の高いイメージが拭えませんでしたが、いや、本当にわかりやすくて面白い。

もちろん、他の歌舞伎の演目を観たことがないので偉そうなことは言えませんが、『風の谷のナウシカ』を観て、他の演目に興味を持ったのは確かです。

まもなく配信が終了しますので、皆様、躊躇わず、是非。

よろしければサポートをお願いします。