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もしも俺達が本当の兄妹じゃなかったら、どうする?|ライトノベル『バッドエンド目前のヒロインに転生した私、今世では恋愛するつもりがチートな兄が離してくれません!? 』


OLだった鈴音作業系乙女ゲームのヒロイン、レーネ・ウェインライトに転生した。

…と、いう事は何となくわかるのだが、何のゲームなのか、さっぱり思い出せない。

レーネは記憶喪失ということにして、様子を見に来た、自分と顔は全然似ていないが、美形である兄・ユリウスと対峙した。
が、ユリウスは驚くべきことを口にする。

「記憶喪失って、本当に?」
「えっと、はい」
「学園に行きたくなくて、嘘をついてる訳じゃなく?」
「……と、言いますと?」
学園、行きたくないとは一体、何のことだろう。 首を傾げる私に対し、彼は何故か気まずそうな表情を浮かべた後、再び口を開いた。
「お前、虐められた末に階段から飛び降りたんだよ」

『バッドエンド目前のヒロインに転生した私、今世では恋愛するつもりがチートな兄が離してくれません!? 』第1巻

なんと。
レーネはユリウス曰く “魔力も学力も人並み以下の、要領の悪いバカ” で、学校・ハートフル学園で虐められ、それを苦に階段から落ちて自殺未遂をしたと言うのだ。

そして、レーネは“ハートフル学園”という名前に聞き覚えがあった。

かなり前にプレイした、ダサいネーミングやクソゲーっぷりが話題になったゲームだ。

細かいところまでは覚えていないけれど、成績によるランク付けやカースト制度があり、そんな中でひたすら攻略対象に話しかけに行き、つまらない魔法練習やテストを繰り返していくという内容だった。
そしてとにかく、初期ステータスが低い。

『バッドエンド目前のヒロインに転生した私、今世では恋愛するつもりがチートな兄が離してくれません!? 』第1巻

プレイはしていたものの、レーネも作業の多さと恋愛の進展の遅さに嫌気がさし、途中で投げ出してしまった。

これから、どうするべきか。

レーネは前世の自分を思い出していた。
両親を失い、施設で育ち、お金を稼ぐ為に学生時代は勉強に打ち込み、社会人になってからは仕事に明け暮れた。

帰宅後にプレイする乙女ゲームだけが楽しみだった。
学園ものをプレイする度に、学生時代にもっと遊びたかったと思っていた。

――状況は最悪だが、これはチャンスではないだろうか。

ヒロインだからか、今のレーネはとても美少女だ。しかも、15歳。

兎にも角にも作業ゲーなのだ。攻略対象にはとにかく話しかければいいし、沢山勉強して魔法を練習すれば、ランクだって自然に上がっていくに違いない。

『バッドエンド目前のヒロインに転生した私、今世では恋愛するつもりがチートな兄が離してくれません!? 』第1巻

どうせなら、最高ランクまで成り上がり、レーネを虐めていたヤツらをギャフンと言わせてやろう。

そして、友人と遊んだり、恋をしたり、普通の人並みの学生生活を満喫するのだ。

かくして、レーネの異世界生活が始まった――!

※4巻までKindleUnlimitedで配信中。


私の好きな作家さんの作品です

著者は 琴子
好きな作家さんの1人です。
『婚約破棄を狙って記憶喪失のフリをしたら、素っ気ない態度だった婚約者が「記憶を失う前の君は、俺にベタ惚れだった」という、とんでもない嘘をつき始めた』

『異世界で姉に名前を奪われました』

『家から逃げ出したい私が、うっかり憧れの大魔法使い様を買ってしまったら』

『二度目の異世界、少年だった彼は年上騎士になり溺愛してくる 』

『10年間身体を乗っ取られ悪女になっていた私に、二度と顔を見せるなと婚約破棄してきた騎士様が今日も縋ってくる』

と、コミカライズ版がほとんどですが、とにかく読んでる…!
女性向けライトノベルを中心に活動されている作家さんです。

出版社は TOブックス

発売は 2022年01月
既刊5巻(4巻までKindleUnlimitedで配信中)。連載中。

七星郁斗の作画でコミカライズも進行中。
既刊3巻(1巻はKindleUnlimitedで配信中)。連載中。

コミカライズ版はコロナEXでも配信しています。


吉田ルートが無いってなんてクソゲー…!

…って、クソゲー、って設定だったわ。

ヒーローのユリウスはパーフェクトでカッコいいんですけど。
なんか、実の兄妹じゃない、みたいな感じだけど、まだまだわからないことが沢山あります。

そして、友人の吉田(マクシミリアン)が本っっ当に良い人なんですよ……!

レーネとも、それなりに接点もあるし、同級生として困った時には文句を言いながらも助けてくれるし。落ち込んだのを隠した時には、気づいてくれて、真剣に励ましてくれるし。

良い人なんですよ……!
なのに、攻略対象じゃないから友人なの……!
ユリウスも他の攻略対象も吉田のことは「大丈夫」ってなるの……!

いや、別に吉田もレーネのこと恋愛的な意味で好きなワケじゃないんだけどさ。
勿論、レーネも。

ユリウスがヒーローで何の申し分もないんだけど。
ユリウスカッコいい!ってなった後で、必ずと言って良いほど、吉田良い奴……!ってなる。

何? この振り子のような感情。
そして、「作業の多さと恋愛の進展の遅さ」は転生者のレーネがヒロインになっても健在で、本当に恋愛要素は遅々として進みません。

でも、レーネを取り巻く友達が増えていって、学園生活が楽しくなっていくのを感じるのもこの作品の楽しさです。

最新刊以外はKindleUnlimitedで読めますので、是非!


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