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重罪や。甲子園行きや!|映画『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』

前作、『翔んで埼玉』で埼玉開放戦線のリーダー・麻実麗は、戦いの末、東京への通行手形制度を撤廃した。

それから、3ヶ月。
東京への繋がりだけを重視し、横の繋がりを持とうとしない埼玉県人の横の繋がりを作る為、麗は武蔵野線の開通を発案。

しかし、乗り気ではない埼玉県人たち。

更に麗は、「埼玉県に海を作る!」と、武蔵野線で埼玉を横断した先にビーチを作ることを宣言する。

海の無い埼玉県に、海が出来る!
沸き立つ埼玉県人たち。

早速、ビーチを作る為に、砂を調達しようとするが、近県の千葉の砂浜は黒い。

そこで、麗は未開の地・和歌山にある白浜の砂を持ち帰るべく、千葉の海から船で危険な旅へと出発した!


スタッフ&キャスト

監督 武内英樹

脚本 徳永友一

原作 魔夜峰央

麻実麗 GACKT
壇ノ浦百美 二階堂ふみ
桔梗魁 杏
嘉祥寺晃(大阪府知事) 片岡愛之助
神戸市長 藤原紀香
京都市長 川崎麻世


思い切りが良い!壮大な茶番劇

「埼玉に海を作る!」って予告編で見て、海……?って思ったけど、実在していたね(笑)!

ただ、砂は和歌山県のではなく、オーストラリアのみたい。

兎にも角にも、思い切りが良い!
もう、小ネタを詰め込むことに注力していて、ストーリーは最低限しかないの!

千葉の港を出て、船が難波して麗が和歌山の海岸に打ち上げられるんだけど。
本来なら、見せ場として尺が長めでも不思議じゃないのに。
こういうとこはサクッと終るの。

あ、もう和歌山着いた。みたいな(笑)。

そんなにストーリーって捨てていいの? 茶番劇だからまあ良いか!

そう言えば、千葉の港で「(千葉開放戦線の)阿久津はどうした?! 阿久津に何があったんだ?!」って叫ぶ麗のシーンもあったけど。

色々あったよね、阿久津(伊勢谷友介)には(笑)

しかも、「◯◯に行ってるんです〜」とか、「◯◯になっていて〜」とかストーリー上のフォロー無し!みんな顔を伏せて目を逸らすだけ。

フォローしてあげて!何か言ってあげて(笑)!

そして、前作でも面白かった有名人対決も、勿論今回もあって。

大阪の有名人の間違いなさとか。
滋賀は出た!この人ー!とか。
神戸の層の厚さとか。
奈良の絶妙なカードとか。
京都の歴史の厚さとか。
和歌山……え? えええええ?!

みたいな。もうとにかく楽しい。

ちょっとした役にも有名な方がたくさんいて、「あ、あの人、誰だっけ?!」って思っている間に次のネタに行ってしまう。

ストーリーの基本は関西パートなのですが、お留守番の百美が関わる武蔵野線パートも面白かった。
東武東上線と西武池袋線の罵り合いとか。
知ってる人間には、膝を叩いて笑えるネタばかり。

この武蔵野線のエピソードの最後は……ねえ、訴えられない? 大丈夫? 訴えられない?!
映画で堂々と触れるなんて、何て大胆。

GACKTが「いろんな所に許可を取らずにやっていることが多いので、おそらく早いタイミングで公開中止になる」って言ってたのって、これ絡みじゃない?!

本当に公開中止になりそうな相手なので(笑)

早めに観に行くことをオススメします。
あー、くだらない。面白かったー。

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