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9月14日 『おいしさの見える化』

『おいしさの見える化』を図書館で借りて読み始めたのだが、この本けっこうよさげだ。

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表紙はすごくポップな感じなのだが、中身はけっこうしっかりしている印象。
本書は、食品のおいしさをどのように消費者に伝えたらおいしそうだと思ってもらえるか、といったことについて書かれている。

そのために、脳がおいしいと感じる仕組みについて、生理学、脳科学の方面から解説し、おいしさに関する化学的、物理的、情報的要因を明らかにしていく。

そうした原理を解明したうえで、おいしさを伝えるための言葉にはどのようなものがあるか単語をリストアップした「おいしさ単語と文法」を示したり、マーケティングの戦略を示す。さらに、私たち自身が、食品を味わうときどのようにすれば、よりおいしさを感じられるかについても教えてくれる。

まだまだ読み始めなので概要しかわかっていないが、なかなか楽しげな内容になっている。
とくに「おいしさ単語と文法」、おいしさを感じる力をつけるトレーニングについて気になっている。

少し先取りして見てみる。

 「おいしさの単語辞典」では、このようにおいしさを表す単語が列挙されている。これを覚えればより他人に食品のおいしさを豊かに伝えられるだろう。

おいしさを感じられるようになるトレーニングについては、目次を見る限り四つあるらしい。

・味を分離して感じる力をつける
・味・香りを時間軸で感じる
・いろいろな香りを感じる
・自分の商品の特徴を探す〜比較テイスティングの勧め〜

けっこう具体的でよさそう。

こんなに内容が盛りだくさんなのにページ数はほとんどなくて、160pくらい。
食品マーケティングの基本的な教材として使っていきたい。

実はこの「おいしさの見える化」問題については大学から疑問に思っていたことだった。
私自身がなにかを食べたとき、そのおいしさについて他人に詳細な形で伝えられないのがもどかしかった。なにを食べても「おいしい」くらいしか言えないのは嫌だった。

そんな悩みをダイレクトに解決してくれそうな本を見つけられたので、とても嬉しい気分になったのだった。

晴れ
『おいしさの見える化』

(2022/09/14)

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