秘めた感情と向き合うこと

昨日、創作本編を更新しました。

前回からまた時間がかかった割にたった一ページかよ!って話なんですが、これには訳がありまして。実は今の今まで書いてた話はこの先の場面で、今回の更新分は「やっぱりこの場面を入れよう!」と突然思いついてぶち込んだものでした。なので次の更新もそう時間かからずにできそうなだけのストックがあったりします。実際どうなるかはともかく。
実際にお話を読んだ方には嘘だろ?と言われそうなくらい、今回は重要な場面でもあるんですが……これには深いような深くないような訳がありまして、その辺りも含めて色々語りたいところですね。

以下、ネタバレ含めた話になります。

本来はもっと先の場面を想定した展開だった

今回の話はシエルの中に燻る感情に焦点を当てた話でしたが、これまでの構想ではこの話はもっと先の、彼にとってもっと重大な決断を迫られた時に発露させるつもりで居たものでした。
あまりここで尺を取り過ぎてグダグダしたくないのも本音で、だから最初は故郷の話もさくっと済ませるつもりだったのもあります。
ただ、いざ彼の故郷まで来る話を書くと、そこをただの通過点にしてしまうのはどうしても勿体ないというか、心苦しいというか、それを捨てるなんてとんでもない!となりまして。
先々のことや、シエル自身のこと、お話としての流れまでを勘案して、やっぱりここで彼の感情を整理させる機会を設けようと決断しました。そんなこんなで突発的にねじ込んだ形になります。

……という感じなのですが、正直なところ、シエルを泣かせる展開は採用自体を迷っていたんです。それは特別重視することか、その展開を入れることで後味が悪くならないか、どのタイミングが良いか、などなど。当初予定していたタイミング(それがどんな展開かはまだ言えませんが)もあって、本当にそれがベストなのかずっと悩んでいました。
ただ、シエルという少年の性格・境遇を考えた時、果たして彼の抱える感情に一区切りをつけられるのが仇をボコボコにした時なのかと問われると、正直に言えば否だと感じたんですよね。そんな手段よりも、失った人たちの思い出を打ち明けて、思いっきり泣いた方がすっきりするし、彼の望む在り方に近いんじゃないかな、なんて思ったんです。(無論、本編では未だに仇敵が暗躍しているので、いずれ再び対峙の時が訪れるわけですが……)
だからこういう形でシエルが涙を流す展開となりました。
これは個人的な話ですけれど、自分も昔、祖父が亡くなった半年後くらいに何気なく祖父の話をしようとして自分でも驚くくらい号泣した(しかも授業中に……)経験があったので、それも話を組み立てる時の参考でした。

なんにせよ、今回のお話は物語として進展するような情報こそ少ない回でしたが、この先のシエルにとって非常に重要な心の揺れ動きを描いた回であり、これを書いたことがこの先のお話にも影響を及ぼすんじゃないかな、なんて思ったりしています。
そこに向けてまた更新を頑張りたいですね。

ねじ込みの弊害

ただ、今回こうして突然話を追加してねじ込んだので、普段の話の組み立てがちょっと崩れた部分もあるんですよね。

元々、自分は一章を四~五節に分けてその一節を更に起承転結で構成する話の作り方をしていたのですが、たまにそれが無理あるな~と感じることもあって。分かる人には分かるかもしれませんが、特に二章三節とかめっちゃ話がぎゅうぎゅうだし。一つの話の中で場面変わり過ぎだろ、と。
本編の製本化をするために序盤の手直しも進めているし、今後はその辺りの最適化を踏まえた修正を検討しても良いのかな、なんて考えてもいます。
色々バランスも考えなきゃなんですけどね。むっず。

そんなこんなで

更新しました!というお話でした。
最近はフレンドさんのところにお邪魔してマイクラしてたり、二月くらいからちまちまやってた転職が決まったことに喜び半分寂しさ半分恐怖半分……あれ?みたいな感じだったり、学園アイドルマスターのリーリヤさんを育成してたり、あれもやりたいこれもやりたいあとダラダラもしたいで時間足りないんですが、次回の更新を(また休載扱いにされないくらいのペースで)目指して頑張りたいなーと思ってます。

それでは!

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