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サービスを完成させるまでの「モチベーション」の保ち方

こんにちは、入江シンゴです。プログラミングのメンターサービス「MENTA」をつくっています。

昨日こんなツイートをしたところ...

という質問をいただいたので、早速書いてみました。質問してもらえるとコンテンツつくりやすので大歓迎です!このnoteでもいいので、質問お待ちしております。

ということで、モチベーションの保ち方、について。

僕はだいたい「つくる」と決めてしまったら、ほとんどのサービスはリリースするところまで公開してきました。これまで30個近くつくってます。まず、完成させることが最初の目標です。実は完成させた後の方が苦労は多いのですが、それは置いておいて...

イメージをふくらませて楽しむ

僕が最初にやることは、「どんな問題がある?」「誰が使う?」「どうやって解決する?」を考えることです。つくろうと思ったきっかけは、たぶん「どんな問題がある?」がスタートなはずですが、それを誰がどうやって使うのかをしっかり考えていきます。

「つくったのに使う人がだれもいなかった」は、サービスにおいて一番ありがちな結果なので、できるだけ先に失敗しないように本当に使う?そんな人いる?というのを考えるようにしています。

それでも作りたい!となったら、次の段階へ。次は手書きで画面イメージを書いてます。手書きがいいのは書いたり消したりがかんたんなこと。ちょうざっくりと、どんな遷移をするのかなどを考えています。

たとえば、ちょうどいまつくろうと考えているPAPROというサービスを題材にします。最初にこんな感じでやりたいことなどをまとめています。

<個人開発者の課題>
・サービスをつくってもお披露目する場所がない
・ユーザーを集客するのが大変
・開発している時間はどこかで収入を得ないといけない

<解決策>
・このサービスほしい!と思った人がパトロンになる。
・投票でランキングが変動。おもしろいサービスを見つけることができる。
・パトロンになるとコミュニティにはいって参加できる。

<開発者にとってのメリット>
・多くの人にプロダクトを知ってもらえる
・個人から小規模な支援金額を集め、開発費などにまわせる
・出資などを希望していれば投資家向けに情報をだせる

<パトロンにとってのメリット>
・おもしろいサービスをいち早く見つけられる
・サービス初期から応援してすることで意見をだして開発に参加できる・サービス初期から応援してすることで意見をだして開発に参加できる

次に画面イメージからつくっています。

画像1

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先にデザインをつくると、イメージが具体的になるのでワクワクします。これができたら「面白そうだ!」「便利になる!」と思えるまでデザインをコネコネして考えることが多いです。

とはいえ、エンジニアの場合はデザインつくるのが大変ですよね。でもここではキレイなデザインをつくるのはあきらめてOKです。必要なのはどんな機能があるか、機能や言葉を美しく配置すれば使いやすい機能美が生まれます。完璧を求めずにいきましょう。

ここから開発がスタートします。ローンチまでこぎつけるか、そのポイントは3つあります。

1.ーヶ月から三ヶ月以内で実現できる方法を考える

モチベーションを保てるのは3ヶ月がMAXだと思っています。開発工数が多くなるほど自分の期待も膨らむので失敗したときのダメージも大きくなる。

まだ、あまりサービスをつくったことがない人は、1ヶ月でつくれる範囲で方法を考えるのがベター。とにかく、ローンチする日を決めて制約をつけないとダラダラいつまでたっても終わらず完成できません。

僕はもう何度もつくっているので、3ヶ月でもモチベーションは変わりません。というか、上で紹介したPAPROなんかは1年前くらいから構想しているもので、MENTAの開発が忙しくて手をだせてなかったものです。

1年ずっと作りたいと思ってきて、それでもモチベーションは下がってません。アイデアを寝かせておいて、それでもつくりたいと思えるのものをつくるのがいいのかもしれませんね。

2.ほとんどのことは「後でやる」ことにする

ソースコードを美しく書くとか、テスト書くとか、サーバーがどうだとか、バックアップだとか、そういうのは後でOK。ヒットしなければすべてがムダになってしまうからです。まずは、とにかく早く世の中に出すことを最優先のミッションにしてしまいます。

もうひとつ。なんでもかんでも技術で解決しようとしないこと。とかく面倒なことはやりたくないのがエンジニアですが、なんでも開発していては工数が増えていくだけです。

たとえば、MENTAでいえば振込処理があるのですが、自動振込機能はあとでつけるとして最初は件数も少ないので、手動で振込にしておいて、後から開発でOKです。

CLOUD PAPERでも請求書の郵送機能があるんですが、最初は僕がすべてを受けて印刷して封筒にいれて送る、ということを毎日やっていました。途中で件数が増えだしたので自動で工場に送られて発送される仕組みを後からつけています。

自分が手を動かして解決できるものは開発しないこと。いよいよ手が回らなくなってきてからつくりましょう。

3.知っている技術を駆使する

いま、自分ができる技術でやりましょう。

例えば、使ったことがない技術を使おうとすると想定より時間がかかって挫折しやすいポイントです。そこでハマってしまう可能性が大きい。自分ができる技術+アルファで少しだけ背伸びするようなものはいいですが、未知の技術は沼にはまりやすいのでご注意を。

僕が最初の頃につくったサービスは、本のサンプルコードを拡張したものでした。たしか、タイマーをつくるサンプルがあって、それを改造して音楽が徐々にちいさくなっていくというアプリをつくりました。もちろん1ヶ月もかかっていないです。

ほかにも例えば自分が昔作った機能があるなら、コピペで流用できます。1から開発する必要はありません。いまは便利なライブラリもたくさんあります。つくらなくても組み合わせで工数をずいぶんと減らすことができます。とにかく、最初は最小限の手数でローンチ、です。

モチベーションを維持しやすくするアイデア

このほかにも続けやすくするアイデアを。

ひとつめが開発途中の様子を公開するということ。SNSでまわりにつくります!と言って追い込んでます。ローンチする日まで決めていたので、勝手に焦って頑張ってました。

次に、最初からテストユーザーを募集してしまうこと。MENTAの場合は200名ほど集まって、facebookグループでディスカッションしていました。だから最初からユーザーがいる状態でローンチできたのでした。この方法はおすすめです。

自分が欲しい物をつくると続けやすい

最後に本質をいうと、「自分がユーザーになれるサービスをつくる」こと。これが一番で、誰も使わなくても自分は使う、だってこんなサービスがほしいから!という内なる情熱を持つことができれば、モチベーションなんてやっつけてしまえると思います。

僕はMENTAができると「個人」がスキルを身につけやすくなり、結果、自由に働ける、好きな生き方を選択できる世の中になる。と思ってスタートしました。いまでもワクワクしています。

この記事を読んでいるあなたのサービスがローンチできることを、お祈りしております!一緒にがんばりましょう。




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