受託をやめて「サービスだけで生きていく」宣言から2年。その後のご報告。

2018年4月にそれまで15年続けてきた受託開発をやめる宣言をしました。

その理由は「自分で作ったサービスで生活できるようになりたい」と思ったから。それまでも合間の時間で個人開発をしていて、自分のサービスが使われる体験が楽しくて「これだけをやっていたい」と思ったのがきっかけでした。

さて、それから2年が経ちました。ここで振り返って、どのような変化があったのかを書き残しておこうと思います。

おおきな不安がのしかかった

まず最初はワクワク感はなく、不安の方が大きかったです。

新規の受託開発をストップしてからも、それまでのクライアントからの紹介や新規案件のお話があったり。それらを断るのは、正直なところ迷いがありました。

ただ、断り続けたことで、もう自分にはサービス作っていくしかないんだ!という思いを固めることができました。そこで中途半端に受託を受けていたらもとに戻っていたと思います。

最初につくったサービスがスタート

一発目のサービスとしてスタートしたMENTAは出だしから順調で、2年たった今では月間流通額が1,500万円を超えました。

ユーザー数も15,000人を突破。年間で億越えの流通を生み出すサービスを作れたことに自分でも驚きはありますし、ありがたいと思っています。

順調に成長をつづけたものの、まったく安心した瞬間はありませんでした。気を抜けばとまってしまうんじゃないか、もっと使ってもらえるようにするにはどうすればいいのか、そのほか日々のサポートであがってくる改善など目まぐるしく過ぎていきました。あっという間の2年。

サービスだけで生きていけるようになった

ありがたいことに一つ目のサービスがうまくいったことで「サービスだけで生きていく」という目標は達成することができました。(むしろ、受託時代より売上が伸びている)

サービスをつくると、そのサービスが自分の身代わりのように24時間はたらいてくれます。これが大きいです。

たとえば、MENTAの前、2012年からCLOUD PAPERというサービスを運営していました。このサービスは毎月十数万円、安定的に売り上げを維持しています。いま、そこに自分の手はかかっていません。

サービスが変わりに働いてくれて、そのおかげで時間とお金を生み出してくれます。その時間でまた新しいサービスを作ったり、そのお金で人を雇ったりすることができるので、さらに大きなことに挑戦していけます。

MENTAも売上が伸びたことで開発チームをつくることができました。そのおかげでまた自分の時間をつくることができ、その時間をつかって新しいサービス開発に力を注いでいます。

今はこんなサービスをつくっているところです👇

メンバーだけが参加できるSNSを無料でつくれる「voyage

プロフィールページ作成サービス「motton

家族で共有できる買い物メモアプリ「FamilyMemo

そして、個人開発者を支援するサービス「PAPRO」を開発中です。

もし自分がサービス開発に専念するときにこのサービスがあれば、助かっただろうなと思います。

MENTAも開発を手伝ってくれるメンバーがいたおかげで、開発スピードをあげれましたし、クオリティも維持できました。メンバーに相談したり、意見を聞くこともできます。

もし、PAPROで資金を集めることができれば最初からチームを作ることもできるでしょうし、受託をストップしても心配がなくなります。

もし、PAPROで事前にユーザーを集めることができたなら、ローンチするときからユーザーに使ってもらえます。これはプラットフォームサービスには大きいと思います。

ユーザーとつながる場所としてPAPROが存在することで、パトロンになってくれた人たちとコミュニケーションがとれるスペースを作り、例えば新規ベータ版をいち早く使ってもらうだとか、いろんなことができます。

事前登録受付中ですので気になる方はTwitterのDMからご連絡ください。

サービス開発者のまいにち

サービス開発だけやっている僕の毎日。スケジュールは全て自分本位で決めることができます。何をどれだけやってOK。ただし、そんな自由があるからこそ正解はないので迷いも生まれます。

何を優先させてやるのかを決めるのが大事で、難しいなといつも思います。毎週、タスクリストを洗い出したり、サポートの内容を見たりして、次にやった方がいいことをリストアップしてます。

あとはだらけないように、午前中は開発しかやらないと決めています。

やることは上のように先に決めて1週間をスケジュールしているので、午前中は決められたタスクをやっていく。ここは受託時代と同じですね。自分のサービスを作っているのか、クライアントのシステムを作っているかだけの違いです。

午後はブログやSNSなどでメモでまとめたことをシェア。基本的には自分が体験したことの中で人に役立ちそうなことをシェアしたいと思ってます。それがないのは行動不足...ということで開発したり、本を読んだり。

youtubeでも個人開発のノウハウや体験をしゃべってるんですが、なんと1,300人超えました。かなりニッチな分野だと思うんですが、どのくらいまで伸びるのか気になってます。

あと、本からヒントを受けることが多いです。読んでいて、これは自分のサービスにも応用できそうだとか、ひらめきを得ることがよくあります。自分の頭の中だけじゃ限界があります。

ということで、サービスだけで生きていく、という目標が達成された今、つぎなる野望は「別のサービスをヒットさせる」ことです。これからもサービスづくりに挑戦していって、新しい市場を開拓してみたいです。

この記事を読んで個人開発をはじめたい!と思った人は、入江開発室というコミュニティも運営していますのでぜひ。



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