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12年間ありがとうございました。


先日のこと
中学校1年生の長男と
学校での視力検査で視力が落ちてきているとのとで眼科へ行った。

受付でいつものように
保険証と子ども医療費受給者証(受給券)を出し
座って待っていたら

『これはもう中学生なので使えませんのでお返ししますね^^』
と受給券が返ってきた。



あ、そうか、もう中学生になっていたんだった。

隣にいた長男は笑いながら検査室に向かっていった。

終わりを迎えた受給券を眺めながら
長男と病院に行った最初のことを思い出していた。

初めて長男と病院に行ったのは予防接種の時だった。
引っ越したばかりなのと、初めての子で
近くの小児科の情報がなく(今より情報がうんと少なかった)
買い物の帰りに見つけた耳鼻科、小児科と書いてある病院に
行ったんだった。

中に入ったら高齢の方ばかりで
「あれ?小児科って書いてあったのにな」なんて
不安になったことを思い出す。
2ヶ月くらいだった長男を抱っこしていたら
おじいちゃんおばあちゃんにたくさん話しかけてきてくれて
可愛がってもらえて
ほっこり優しい気持ちになって結構好きな病院だった。

初めての予防接種
泣きわめく我が子を自分がしっかりと抱っこしながら
押さえていないといけないなんて・・・
辛すぎる・・
そう思いながら古い待合室で長男に「ごめんね」と
何度も言ったのを今でも鮮明に思い出す。


それから
初めての熱
中耳炎
しぶとい便秘
風邪
インフルエンザ
おもちゃがもらえる歯医者さん

思い出す思い出の中の長男のあどけなさ

長男とはたくさんの「はじめて」を一緒に経験してきたんだな

いつの間にこんなに大きくなっていたんだろう


診察室に呼ばれて長男の隣に座ると
眼科の先生の質問にしっかりと答えていて
その姿を見ていたらまたジーンとしてしまった。

帰りの車で
『いや〜中学生になってたんだよね、なんかうっかりしてたわ
いつも当たり前にセットで出してたからさ』と言ったら
長男は笑っていた。


家に着いてから
保険証と受給券をセットで入れているハードケースから
受給券を取り出した。
なんだか分からないけどものすごく
ありがとうという気持ちが溢れてきた。
12年間ありがとうございました。

これもはじめての経験だった。




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