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片思いが過多重いになり、こじらせた女の末路

のむらです。

生い立ちのこと書くとか言っといて、一発目からこれです、はい。
先々月、8月に転職して早2ヶ月。
もっと勉強したい、学びたいと思ったがための行動。転職したこと自体なんの後悔もしていないけれど、私には一つ心残りになっていることがあるのだ。

それは、片思いをしていた元上司にあてた手紙が、ちゃんと彼のもとに届いているかどうか。
何故こんな状況になったのか、順を追って説明してみる。

約3年前に入った前の会社だが、入社して3ヶ月程してから出会ったのが、その人だった。
最初の印象は結構悪かった。見た目がチャラチャラしているし、私のような太った地味オンナのことを見下している雰囲気があった。華やかな女性のことしか眼中に無いんだろうと思っていた。だからと言って特に気にも留めていなかったけど。

私は人の出す雰囲気に呑まれたりして、ピリピリした雰囲気だと仕事に影響が出やすい。上司はとても要領の良い人でもあった。だから、私みたいに要領が悪くて苦労している人のことが理解できないとも言っていた。上司の出す雰囲気が本当に苦手で、薬がないと仕事に行けない時期も続いた。努力しているつもりでも、結構キツいことを言われて落ち込む日もあった。

それでも一緒に仕事をしていく内に、だんだんと打ち解けてきて、色んな事を話せるようになった。仕事も楽しくなっていった。人間ちゃんと話せば分かり合える、そんな気もした。

その矢先に発表された上司の異動。
またヘルプに行けば会える。そんな気楽に考えていたが、異動してしまうと距離感が一気に開いてしまった。
部署の違う人への相談って筋違いなんじゃないか?そう思ったら、上司と交流しようとする気持ちが急に後ろめたくなってきた。
異動前にラインくらい交換しとけよ、おバカ。今思えばここが大きな分岐点だった。
そして気づく恋心。
でも、勇気なんかない。

悶々と過ごしながらも、会社の別の異性に声をかけられたりして、流れのままに付き合ってみたりもした。

けれど長続きなんかしなかった。
誰かを忘れるための恋愛。
そんなのじゃなくて、もっと心から愛し愛されたい。

今年の初めになって、異動先の部下の女の子と付き合っていると聞いた。
色んな人から、元彼からもキレイな子なんだよって聞いていた。
上司はずっと彼女がいないって聞いていたから、心の何処かで安心していたけれど、誰かのものになる可能性なんて全然ある。油断していた。

一日放心していたが、ならば私は行動を起こして女磨きをするのだと奮起した。

魅力的な女になりたい。
かつて上司と一緒に仕事していた頃、田舎臭いだの芋臭いだの私服がダサいだの言われていた。

痩せたい。
元彼からもダラしないとか、太っている人はマイナスイメージだとか散々好き勝手なことを偉そうに言っていた。努力のできない人間だ、みたいな決めつけをしていた。そんな風に言われるのは悔しかった。
太っているから駄目とか、痩せているから偉いとか、そんな考えではないけれど。
確かに私は人生この方ずっと太ましく生きてきた(笑)し、ダイエットに成功と言える成功もしたことがない。
なんたって生まれた病院でのあだ名は「一気飲みの〇〇(苗字)ベビー」。ミルクの飲みっぷりが相当良かったらしい。生まれつき「食」への執着がものすごいのだ。ナメてもらっては困る。

それから、私はダイエットに励むようになった。YouTubeで筋トレ動画を見ながら、体を動かした。食事にも気をつけるようにした。食べないようにする!ではなく、低カロリー高タンパクかつ満足感のある食事をとって工夫した。
運動が苦痛だと思っていたが、ストレッチも挟みながらだととても気持ちいいことに気がついた。運動って楽しいんだ。計5キロくらい痩せることができた。

運動を始めて3ヶ月くらい経った頃。
久しぶりに上司に会った。
もうその頃は退職の話を直属の上司には伝えてあった。今後関わる人ではない。それに、上司にはとびきり可愛い彼女がいるのだから、人の幸せを邪魔する気持ちなんていらない。邪魔なもの。
そう思っていたのに……

他の職員からいじめられていないか、体調崩したのは、もしかしてストレスか?
上司の口から出たのは、ぶっきらぼうながらも、私のことを心配する言葉ばかりだった。
嬉しい。
でも、そんな言葉かけないで。
また余計な気持ちが、必死で消してきた気持ちが出てしまうから。
なんて残酷なのだろう。
消そうとしても消そうとしても消せない。

けれど、退職するまでにお礼はきちんと言わなくては。

そして7月。上司と一緒に仕事することになった。
本当に久しぶりにちゃんと言葉を交わした。
だが、事件が起きた。
パソコンを見ていたら、急に肩に上司の肩がドンと触れた。すると、かなり密着するように私の体に触れてきたのだ。まるで後ろから抱きすくめられているような態勢。え?どういうこと?私の頭の中は大混乱。
なんでこんなに近いの?なんで何も言わないの?抗議しようとして、後ろを振り返った。すると、私がまるで上司の胸に顔を埋めるみたいな態勢になってしまった。
いやいや、私がしたいのはこういうことではなく。
自分で書いていて思うけど、上司めっちゃ頭おかしいと思う。ハラスメントに厳しい昨今なのに。あんまり調子に乗ってみな?飛ぶよ?(首が)
しばらくすると上司は離れた。

もうドキドキしすぎて一日なーんもできなかった。
私のこと女として褒めてみたり、最近寂しいんだって言ってみたり(直接私に言ったわけではない)。なんとなく彼氏いるのか探られたり。もしかしたらもしかしてって思っちゃった。「太ってて地味オンナ」な私だけど。
後から聞いたけど、「あいつ痩せたか?」って言ってたって。ちゃんと見てほしい人に見てもらえた。わかってもらえた、私の努力。

ライン聞きたいのに、いまも彼女と付き合っているのか聞きたかったのに。
飲みに行きたいって誘いたかったのに。
なのにいざ口に出そうとすると、緊張しすぎて何も言えなかった。なにやってんだろ。

最低限口に出して言いたかった感謝の言葉すら言えなかった。
早々に帰ってしまった。

だから書いてみたの、手紙。
感謝の言葉を書いた、多分誰に見られても恥ずかしくはない内容。
渡すなんてもっての他だから、直属の上司に託してきてしまった。
上司のもとに手紙が届いたかは、わからない。先日、直属の上司にラインしてみたけど、素っ気なさ過ぎて手紙のこと聞く気無くなった。
前から知っていた上司のインスタをフォロー申請してみた。知り合いなんだから、深く考えずに申請してみてもいいかなって。
普段こんなことしないけど。
けれど、申請は却下されていた。
あ、上司はもう私のことどうでもいいんだ。
そうなんだ。
ショックを受けたけど、なんだかスッキリした。

ありがとう。
そして、ごめんね。
気遣ってくれて、私が辞めることを寂しがってくれてありがとう。
大好きだったよ、上司。

願わくば、この先の私の人生に、「あの時上司にアタックしなくても良かった」と思えるほど良い人に巡り会えますように。

次回!
京都、安井金比羅宮へお参り!
縁切り寺のご利益はいかに!!笑

てな訳で来月京都行きます。
そうだ、京都行こう。

上司の似顔絵。玉ねぎってあだ名があった。本人に見せたら絶対怒られる。

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