ガット・ユー
肌を灼く
銀の朝焼けが狂おしく
胸骨を打ちすえる
夜と海から生まれた砂浜で
…君の足跡は小さい
白い帽子の下
淡い珊瑚のくちびる
その中にとじこめた色は
まだ箱の中の猫
「あれは皮肉だよ
猫は必ず死んでしまうのさ」
レース編みの波打ち際
点滅する思い上がり
、あるいは
帽子の下の亡骸
くちびるが薄くひらかれる
箱の蓋が僅かにずれる
こたえは
視界いっぱいの
…君の足跡は、小さかった
遠くで、猫が鳴いた
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