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入透
2020年4月7日 23:28
ぼくの頭の中に広がっている海の中に、きみの声がおちる ベルーガは灯台を越えて先へ 貝殻になったいくつかの夜が、爪先をかすめて波間へといそぐ 心臓の中にはいつだって夕暮れがつまっていたし それが恋だと気づくには、あの子は少しばかり歩きすぎていた 「砂浜に咲くのは白い花だけだよ」 そのくちづけはあの青い花柄のスカートに似ていた にんげん、と 呼ぶにはあま