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アカショウビンさん、大丈夫⁉|西表島のうみ・いきものetc. #12番外編

 #12の続きです。

 2007年に、黒島の家畜市場でセリを見学をしていたときのことです。

黒島の家畜市場

 突然、ドカン!と何かがぶつかったような大きな音が響きました。

 何事!?と驚いたのですが、周りの島の人達は平然としているので、騒いじゃいけないと思って静かにしていると、一人のおじいが外に出ていくので、後を追いました。

 おじいが大切そうに両手のひらに載せていたのが、あのアカショウビンです。
 「窓ガラスにぶつかって脳震盪~」と言いながら、安全な芝生の上にそおっとおいで、市場に戻っていかれました。

脳震盪を起こしているアカショウビン

 何回か、飛んでいるアカショウビンを見たことがあります。屋根の高さくらいの低空を、猛スピードで一直線に飛んでいました。
 つまりは、窓ガラスに気づかず、ぶつかったようです。市場が建設されて間がなかったのも影響していたのかもしれません。

まだ目が開かない。
目が少し開いて、脚に力が入ってきた。
体全体に力が戻ってきた。でも目はうつろ。
ほぼ気を取り戻した。「あ~、痛かったあ」
シャキッと凛々しい姿に。ぶつかってから約10分。

 このあと、近くの木の枝に留まって休憩したのち、無事飛んでいきました。よかった~。

 こんなこともあって、リュウキュウアカショウビンは一番親近感のわく鳥になりました。

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