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1.5 ケートゥム

90年代にパラジャーノフ監督の『アシク・ケリブ』を観て、「世の中にこんなに美しい映像があったのか!」と驚愕しました。私の東欧趣味の起源です。

映画「アシク・ケリブ」より

パラジャーノフはソ連時代のグルジア(現ジョージア)で生まれたアルメニア人。
アルメニア人も彼自身も大変な迫害を受けたそうです。
パラジャーノフから、「国境も主義も宗教も関係ねえ! 美こそが大切」と学びました。

本日は「ケートゥム」、アルメニアのクリスマスイヴの食事です。年明けが忙しすぎて「東のクリスマスは中止」説もありましたが、シェフに「そこを何とか!」と頼みこみ、作ってもらうことに。

《メニュー》
・ざくろジュース
・タナプール(ヨーグルトのスープ)
・きゅうりとトマトのサラダ
・クク・サーブジ(ハーブのオムレツ)
・ガパマ(かぼちゃの詰め物)

タナプールは、ヨーグルトと卵を混ぜて(えっ?)、炒めた玉ねぎ+麦+ミントを加えたスープ。「ヨーグルトと卵を混ぜて温めたら固まってしまうのでは?」と思ったら、クリーム状になるんですね。面白いですよー。
※麦を入れすぎると食感がモコモコになります。

きゅうりとトマトのサラダは、トマト+きゅうりのピクルス+コリアンダー+ねぎ+イタリアンパセリ+ミントの葉を、普通のドレッシング(レモン+塩こしょう+オリーヴオイル)で和えたもの。
酸っぱ旨いサラダで、何となくトムヤムクンの味がします。そういえばコリアンダー=パクチーですね。

クク・サーブジは、ハーブいっぱいの塩味のオムレツ。
イタリアンパセリ+コリアンダー+ディル+ねぎがたっぷり入っています。オムレツにするとコリアンダーはちょうどいい風味に。くるみとクランベリーが面白い食感と味。簡単でおいしいので、余った葉物の処理にもおススメです。

そして本日のメインはガパマ
種を抜いたかぼちゃにフィリングを詰めて、オーヴンでじっくり焼きました。
フィリングは、刻んでバターで炒めたドライフルーツ(あんず&レーズン)とナッツ(アーモンド&くるみ)+ごはんを混ぜて、はちみつ+塩+シナモンで味付けしたもの。

3、 2、 1、 ──ガパマッ! 

ガーーーン!!

衝撃的な料理ですね。(・∀・) 寄生獣を思い出しました。

「ガパマはメシなのか? スイーツなのか?」と論じられているので、デザートは用意しませんでした。私はガパマは「甘いメシ」だと思いました。
味は好み♡ 今度ポットラックがあったらガパマとナイフを持っていきたいです。

Շնորհավորシュノールハヴォール Նորノール Տարիタリ!
新年おめでとうございます!
お互い、素敵なことが沢山ありますように!

☆妊婦さんや子どもの親にお金を配るのは、「(やって当たり前の)子どもの貧困対策」であって、「少子化対策」ではないですよね。
「美しい日本」の家制度を守りながら多子化を目指すなら、クローニングはどうでしょう? 子どもを培養して→キブツで育てて→人出の足りない土木・介護・IT・パソナの道に進ませるというような。(・∀・)


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