見出し画像

『校歌』で繋ぐ、郷土のほまれ(地域の魅力)

皆さんのふるさとや、今住んでいるまちの学校の校歌はどんな歌詞でしょうか?
校歌はそのまちのことをよく表していますよね。

そのまちの子ども達に、自分たちのまちのことについて、詳しく知ってもらって、地域の魅力や特性(郷土のほまれ)を実感してもらう活動を進めています。

活動内容と、この活動に至った経緯について書いてみます。


①そのまちの地名・地形にはじまり、歴史や伝統を確認する。

僕たちNPO法人好きっちゃ北九州の活動は、そのまちに住む人たちが自分のまちのことを改めて見つめ、より一層の地域への愛着を持ってもらいたいと活動しています。

普段、何気なく過ごしている自分たちのまちのことを考えていくにあたり、地名や地形に裏付けされた地域の特徴を感じるところから始まり、その自然地形などに応じた歴史や伝統が紐づいていることが多いです。

こうした着眼点から、自分のまちを見つめる活動をスタートさせていきます。

(地名・地形の見つめ方については、いつかしっかりとまとめてみたいと思っています。)


②校歌に注目したきっかけ

僕たちは、色んなまちに赴き、大なり小なりのこうした講座を実施していますが、今回の『校歌』に注目した地域の魅力再発見のきっかけとなったまちがありました。北九州市門司区にある西門司校区です。

いつものように、事前準備の際にそのまちのことについてリサーチしていたとき、市民センターの館長さんから小学校の校歌のことを紹介していただき、そのまちの特徴が全て効果に凝縮されていたのです!

画像1

地形や立地のこともありますし、伝統の歴史や文化のことも歌詞にされています。

平成30年11月に実施した、シニア世代が多く参加する生涯学習講座だったのですが、この小学校の卒業生も何人もおられて、自分たちが長年住んでいる郷土の魅力や特徴がこの校歌にまとめられているという想いが高まっていき、

講座の最後には、、、「みんなで歌おう!」

画像2

この講座では、「懐かしい校歌がみんなと歌えて感動した」「普段の生活のなかで、このまちの地形や魅力と向き合っていきたい」など、とても多くの反響をいただきました。

その中のひとつには、「子ども達にこれを伝えていきたい」という声もあり、とても嬉しかったことを覚えています。


③今年度取り組んでいる『未来の種』事業

このことがきっかけともなり、令和3年度「西門司たんけんたい」という、子ども達が自分のまちの魅力や特徴を探険していき、最後は調べたことをまとめて発表するという連続5回シリーズの活動を始めています。

この活動の中心には『校歌』を置いて、子ども達が歌い覚えている、この校歌を紐解きながら、自分のまちのことを考えていくものです。

以下の写真は第1回目講座のときのものです。地域の皆さんが、自分たちのまちのことを子ども達に伝承していただいています。

画像3

画像4

画像5

第2回目講座以降は、緊急事態宣言などもあり、延期延期でこれからですが、きっと、校歌の歌詞と自分のまちの「ほまれ」が繋がっていくことで、より「自分事」と感じていくことができるのではないかと思います。


追悼

一昨日、こうした活動のきっかけとなった、木戸都子さんが急逝されました。
最初の講座で『みんなで歌おう!』と呼び掛けていたただいた方です。

子ども達のために、このまちの未来のために、といつも思われているのを感じていました。

僕たちや市民センターの職員さんなど、若い世代の人たちが伸び伸びと活動ができるように、いつも背中を押して応援していただいていたように思います。何度か手作りの差し入れをいただいたことも心に残っています。

また、長年培ったノウハウや経験から、時には適格なアドバイスをいただきました。

第1回目の西門司たんけんたい講座もお越しくださり、講座時間がかなり押してしまい、子ども達と一緒に校歌が歌えませんでした。
それが心残りではありますが、これからの宿題・課題として遺してくださったものと考え、木戸さんの意思を引き継いでいきたいと思っています。

そのまちの子ども達が、もっともっと自分のまちのことを誇りに思い、愛着がもてるように、活動していきたいと思っています。


いただいたサポートは、NPO法人好きっちゃ北九州の活動費に、大切に活用させていただきます!!