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『遊び』に関して、今と昔では、どちらが恵まれていただろうか?

昨夜、学童保育クラブ(放課後児童クラブ)の、連絡協議会に、父母会長として参加・出席してきました。

各学童の指導員の先生や保護者さんも参加されており、自己紹介を含めた交流の機会で、「子どもの頃、何をして遊んでいたか?」というテーマトークで、色んなお話を聴けて面白かったです。

狙いとしては、年代によって、遊び方や過ごし方が違ってきてるよねっていうことと、その頃の自分達と、今の子ども達を重ね合わせたときに、見えてくるものがあるんじゃないかっていうものです。

世代・年代も様々な皆さんのお話を聴いていて、
「何?それ?」っていう遊びもあったりして(笑)とても興味深くって面白いお話ばかりでした。
また、合わせて、今の学童保育クラブの子ども達がどんな遊びが流行っているのかもお聴きして、学童ごとの違いなども分かって面白かったです。

ぼく自身は、世代や地域性や普段の過ごし方から、あまり『遊び』をしてこなかったと自分では思っていましたが、色々と回想したり、今の子ども達を見ていると、十分過ぎるほど遊んできたなぁと思います。


昔の遊びを聴いていると、
・ボールひとつあれば何でも遊べた。
・とにかく外に繰り出して、自然の中で遊んでいた。
・危険とかの認識なく、冒険心で遊んでいた。
・近所には年代様々な人がいて、一緒に遊んでいた。
・月に一回は子ども会で何かしらの遊びや楽しみがあった。
・地面に線を引いて、独自のルールをつくって遊んでいた。
などなど・・・。

自然の中で遊んでいたという話は多かったですね。
木に登ってみたり、山の中を駆け巡ったり、田畑や草花で遊んでみたり、という感じでしょうか。

また、とにかく、今で言う「外遊び」で、地面さえあれば、ボールさえあれば、何でも遊びにしてしまって、みんなで遊んでいたと。
友達どうしや、兄弟、近所の子ども達で、自ずと、斜めの関係性が形成されて、リーダー格となる子への憧れや、年上の子が年下の子の面倒を見るなどの関係も構築されていたとのことでした。


おそらく、世代・年代によっても過ごし方が違いますし、
過去を美化しがちな中にも、あの頃は楽しかった。あの頃は良かった〜。っていう思い出は、どなたにもあるのではないでしょうか。


一方で、今の子ども達はどうでしょう?

ゲームはとっても充実しています。
屋内で遊ぶゲームツールもとてもしっかりして面白いものばかりです。

テレビゲームや、スイッチやスマホのように、自分の手中で完結する、超高性能、ハイクオリティ、そして映像もリアリティなものばかりです。
はたまた、オンライン環境において、家にいながらでも、友達を話をしながら、一緒に遊べます。

外遊びにおいても、色んな子どもへの配慮は増していると思います。
安全のこと、服装や、遊び道具のツールにしても、整備されていたり、性能が増しているものばかりです。


環境の充実度合いや性能で言えば、
昔と今とを比較すると、完全に、今の方が勝利の軍配があがると思います。

これはもう、圧倒的ですね。


では、子どもにとって「遊び」とは何か?
という点から考えたときにどうでしょう?

この話をしだすとキリがないし、専門的に深くなっていく領域ではありますよね・・・。

もう随分前に書いた記事ですが、遊びは子どもの栄養なんだろうと思います。

食事で栄養を摂取するように、遊びの中で、色んなものを摂取して、自分のなかに取り込み、育っていくのだろうと思います。
「成長する」というようなものだけでなく、心のバランスを落ち着かせ、整える機能もあるのだろうと思います。

おっと、話が逸れそうですね。


今と昔の遊びの違いから少しずつ見えてきたものがいくつかあります。

まず、ルールの中でしか遊べなくなってしまってないか?ということです。

適当にチームを分けて、はい、ゲームスタートっていう風に遊びたいのですが、チーム分けから難航し、ゲームが始まってみれば、いくつもの独自ルールがあるなかで、どれに従うのかとか・・・。仲裁が入らないと進行しないとか?(笑)
ルールを定めてあげないと遊べないっていうのがあるようです。


次に、完成したモノで遊ぶということです。

「ルール」とも同じようなテーマですが、完成したモノから、遊びがスタートするということです。
各種のゲームにしろ、遊び方がしっかりと定まって、非の打ち所の無いほど、しっかりとしたレールが敷かれています。
それに従い、ハイクオリティな遊びをしていきます。
それはそれで面白いんですが、自由度や創造性は無いですよね。
ゼロから何かを生み出していく、というのは難しいのかもしれません。

遊びのなかで、生きるチカラや想像力を養っていくとすれば、今の子ども達には、ちょっと酷な課題かもしれませんね。


そして、今も昔も自然が好きということです。

これは、人間の本能でしょうか?
子ども達は自然が大好き。色んなところに興味を示し、名も無い遊びを始めていきます。
手が汚れろうが足が汚れろうが、お構いなし。
自然の中で、触れて、感じて、見て、聞いて。
育っていく、生きていっています。

当然、昔ほど、自然に接する機会は圧倒的に少ないのでしょうが、ごくわずかにある自然遊びのことをお聴きすると、子どもが生まれ持っている本能の部分で、自然の中で楽しみながら遊ぶ力を持っているのだろうと感じました。


今と昔の、どちらが恵まれているか?
というディベート(討論)の答えは出なくて良いと思っています。

どちらが正解とも多数ともないと思います。

間にある答えとして、
生まれ育っていく子ども達には、その『環境』というのは、どうにも左右させることはできません。
それを憎もうが憂おうが、どうしようもありません。

周りの親たち、オトナたち、社会の中で、
どう子ども達を育み、育てていくのかをしっかり考えていきたいなと思いました。


今も昔も変わらない願いとして、
子ども達は、心身ともに健やかに育ち、これからの時代を生きていくチカラを身につけていってほしいなと思います。


今日もご覧いただきありがとうございます。

冒頭の自然の中でのゲームという対比した写真は、椎名トキ|noteさんの作品を使用させていただいています。ありがとうございます。



<1年前の”今日”の記事★>

そうそう、自動車税、払わねば。
燃料費の高騰、しんどいっすよね。。。

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