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昨夜、毎月楽しみにしている『サポのよる会』が開催されました。

北九州市市民活動サポートセンター|noteが主催していて、北九州市内のNPO関係者がハイブリッドで集まり、色んなテーマで対話をしています。

昨夜のテーマは『防犯』について。
『K-9』というNPO法人さんがプレゼンをしていただきました。

K-9さんたちは、警察犬と一緒に防犯活動をされたり、防災や救護に関する普及活動もしてらっしゃいます。
とても専門性が高い中にも、市民への波及を考慮され、親しみやすい活動も展開されています。

プレゼンでは、
災害時の犯罪について様々ご紹介されました。
また、災害対応に従事した色んなジャンルの方にアンケート調査を行っており、
水面下での確認されていない犯罪の実態などにも、生の声が聞こえてきたように思いました。

その後、皆さんで意見交換しました。
多くの学びと刺激を得たように思います。

とりとめもないですが、ぼくの頭の中にあるものをアウトプットさせてください。

冒頭の写真は、稲垣純也|noteさんの作品を使用させていただいています。ありがとうございます。


①日常と非日常

おかげさまで、ぼくたちの暮らしはとても平和です。
事件・事故なんてめったに起きません。
安全であり、安心して生活しています。
これが日常です。

事件や事故なんかが日常のなかで起こってしまうような地域もあります。
そうした場所においては、それらへの意識・関心はとても高いでしょう。

現在のぼくたちの暮らしにおいては、事件・事故は『非日常』と言えるでしょう。

災害も同じです。
突然起こってしまう災害は、まさに非日常で、いつもとは違う波に突如として呑まれていっていまいます。

先ほどのプレゼンでは、災害時の犯罪なので、非日常×非日常で、日常からは遠く離れている問題のようにも感じました。

しかしながら、非日常は、日常の延長戦で起こります。
そうした万が一が起こらないように、日常をいかに過ごしていくかが重要です。


②やっぱり地域の力、やっぱり町内会の力

防犯のことは、防災のこととも繋がっています。
防犯のことは、福祉のこととも繋がっています。

それらの解決方法・対処法の先頭バッターは、やはり地域・町内会ということです。

それらに日夜携わっているそれぞれのNPOの方々が、そう口を揃えておっしゃいました。
明らかな共通項です。

地域住民でのコミュニティがしっかりしていれば、
犯罪は起こされにくいし、
災害時にも声をかけ合うことができます。
日常の福祉においても大きな力を発揮します。

別に町内会でなくても良いと思いますが、
地域住民が繋がるきっかけとなるのが町内会機能が多いと思います。

犯罪を起こされないまちづくりのためにも、地域コミュニティがしっかりしていると良いですね。


③犯罪機会論

何か事件が起きると、犯人の人柄や動機を詮索します。

『何でそんなことをしたのか?』
それをいくら探っても、後のまつりです。
人の気持ちは変えられません。ましてや犯罪者の心理なんて。

生い立ちのことまで特集するワイドショー。アホか。

犯罪への立ち向かい方として、超重要な考え方があります。

犯人の『動機論』ではなく、
なぜ、その場所で起きたのか?
他の場所では起こすことができなかったのか?
なぜ、その人が狙われたのか?
なぜ、そのタイミングだったのか?

『機会論』を考えていくことが重要です。

もと首相が撃たれた後に、ぼくが以前に書いた記事です。参考まで。

つまり、
犯人を抑止するというアプローチでなく、
ここで、このまちで、『犯罪を起こさせない』というアプローチが重要になります。

落書きが多いところには、またイタズラされます。
ゴミが落ちてるところには、またゴミが捨てられます。
街灯が切れていて、暗いところは犯罪が起きやすいです。
人目につく道路よりも、人目につかないところが狙われます。
ガードレールのある道路より、無い道路の方が、誘拐されやすいです。
子どもが一人になってしまう通学路、危険です。
ご近所どうしが気軽にあいさつしてるまち、犯罪者は入ってこれません。

そんな『犯罪機会』を考えていきます。


④人を憎む防犯

防災においては、相手は自然現象です。
仕方のないこと。
万が一、この地球が荒れたとき、命を守れる自分であれ。
どうしようもない自然の摂理のなかでの、恐怖(課題)への対応です。

一方で、防犯の難しいのは、
相手が『人』であること。
また、それを守るのも『人』であること。

子ども達に、誘拐されるからな!怖いからな!!と口やかましく行っても、善意と悪意の区別がつきません。

ネット社会のなかで、ぼくさえもそうですが、みんな悪い人に見えます。クリックするのが怖いです。

人は怖いものだ。
初めて見る人は悪人と疑え。

絶対に犯罪を無くそうと思えば、そういった教育になってしまいます。

ただ、これで良いのでしょうか?
先日、北九州市内で、下校中の小学生が、大人から声かけられたって、防犯メールが届いたそうです。
近所のおいちゃんが、ただ挨拶しただけかもしれません。
そんなご時世です。

せっかく毎月の料金を払っている高齢者宅の固定電話。
携帯電話も持ってますから、めったに鳴りません。
固定電話が鳴っても出ないそうです。詐欺まがいのことが多いからですね。
そんなご時世です。

世の中が、全て善意のある人だったら、こんなこと考えなくて良いのに。
せめて、このまちだけでも、せめて、ご近所さんだけでも、そうありたいと願います。


⑤『守ってあげられる存在』というアプローチ

すでに、K-9さんでは取組まれているということですが、
ぼくが一連の話をお聴きし、
前述のような本質を考えていたときに、ふと思いました。

ディフェンスからオフェンスのようなアプローチに切り替えられないかということです。

こんなところを一人で歩いてたら誘拐されちゃうからな!分かったか!
変な人から声をかけられたり掴まれたりしたら、防犯ブザーを鳴らすんぞ!

というような、自分の身を守るアプローチを教えてしまいがちです。

それは、人を憎むこと。怖いです。

でも、そうした現実の犯罪もあります。

例えば、
一人で帰ってる子がいます。
犯罪が起きてしまわないように、どうしてあげれば良いでしょう?

小走りで近づいていってあげて、一緒に帰ろうって声をかける。
複数人になると犯罪は起きにくくなります。

そんな風に、力もない自分も、助ける側になることができるっていうアプローチができたらと思っています。


ウチの子ども達には、家の前を通る人には、
みんなに挨拶をしなさいって言います。

ウチの子から挨拶しなかったときには、ぼくは強く𠮟ります。

でも、ちゃんと挨拶したときには、
偉かったねって。
向こうの方も挨拶してもらえて嬉しかったと思うよって。
そのおかげで、『何かあったら助けてもらえるだろうし、こうして挨拶ができる街は犯罪が起きにくいんよ』って、いつも伝えています。

熱意ある地域住民から、子ども達へ挨拶すると、防犯メールが鳴ります(笑)

でも、子どもから地域の方々にあいさつをすることはヒーローです。
このまちを守る一歩目です。


ちょっとしたことが、このまちを、自分達を守ることになります。
さて、もうこんな時間です、子ども達に支度をさせないと。
今日も一緒に登校する子たちが、ウチのピンポンを鳴らすでしょう。「まだ~?」(笑)

いつも待たせてゴメンね(笑)


今日もご覧いただきありがとうございます。


<1年前の”今日”の記事★>

書いた書いた!!
ホント、これですね。
今でも、この漢字はあのシーンで使われてたって思います。

ついでに思ったのは、英語は、音楽で覚えましたね!!(笑)


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