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新成人おめでとう!〜コロナ禍成人式に想うこと〜

全国的にもニュースに取り上げていただく、北九州市のド派手な成人式は今日です。
毎年、ハッピーマンデーの「成人の日」の前日の日曜日で開催しています。

ネット上にはすごい数の写真がありました。
冒頭のものは、5年前のもので『We Love小倉協議会』の掲載しているものを使用しています。

昨年に続き、コロナ禍での成人式。
良いも悪いも、夕方には各種報道を見聞きできるでしょう。

特に北九州市のド派手な成人式は、賛否両論あると思いますが、
実は、ぼくはその昔、『新成人でつくる成人式実行委員会』の一員でした。
なので、毎年、思うところがたくさんあります。

今日はその気持ちをアウトプットしたいと思います。



①当時の課題

ぼくが二十歳のとき、成人式の実行委員会の一員として、成人式を「主催側として迎える」という貴重な経験をさせていただきました。
これは、各大学や団体から1名が代表して、実行委員会を組織して、成人式の企画の一部を検討していくという仕組みでした。全部で10人ぐらいだったと思います。

現在も、この『新成人による』実行委員会は続いているようで、とてもうれしいです。
ちなみに、ぼくはその中から男女ひとりずつ、「新成人の誓い」ということで代表でスピーチをさせていただきました。

成人式


当時の社会課題として、
『若者の無気力、無関心』
とよく言われていました。

こうした式典・イベントがあっても、『若者が、参加さえしない』というのが実情で、式典の意義さえ問われるような状態でした。

成人式の前になると、新成人たちは「成人式、行くと?」っていう会話をしていました。

そこで、ぼくたちは新成人向けの案内を工夫したり、
式典には参加型の企画を準備したり、
それぞれの大学や団体で、口コミで参加を促すなど、
『参加率を挙げる』ことを指標に頑張っていました。

ぼくたちの世代は、新成人が市内全体で約1万2千人ぐらいで、その頃としては少しだけ参加率が良く、約7割ぐらいだったと記憶しています。


当時の『無気力・無関心な若者』という課題は、
自分のことと他人のことを完全に区別したり、自分さえ良ければ良いてしまう世の中の動向によるものだったと思います。
社会の安定とともに、自由と負担(参加)の切り離しであったり、
通信の発達などに反比例して、コミュニティなど人付き合いの希薄化もその一員だったと思います。
また、当時のぼくたち世代で言えば、関東や関西に就職などで引っ越していて、帰ってこれないっていう状況もありました。若年層も含めた都心集中の仕事形態が今より強かったように覚えています。



②ド派手な成人式を見聞きして

北九州市のド派手な新成人は、多少なりしも、昔から存在していました(笑)

地域やグループごとにケンカになってしまったりは、毎年いくつかありましたが、式典に迷惑をかけるようなことはありませんでした。
ぼくたちの時も、式典はスムーズに進行しました。
面白い、酔っ払いの人はいましたけどね!(笑)
それもそのはず、同い年の新成人が企画を進行していますから、邪魔してやろうみたいな輩は出てきませんよね。

なので、色んな地域で問題視されている式典妨害みたいなのは、北九州市ではありませんので、ご安心ください(笑)

今も昔も、式典と会場外の騒ぐところは、切り分けられています。


ぼくたちの頃の課題は『参加してほしい』っていうことですが、
今の方が参加率は圧倒的に高いです!!!!

近年では、参加率が8割ぐらいと聞いています。

そして、どの新成人もド派手な衣装とともに、
『自分の地元』を掲げています。

小さいころから一緒にいた友達たちと『自分のまち』という共通テーマで、繋がりをもって参加しているんですね。

ぼくの普段のNPO活動は、『地域愛の育み』というものですが、
彼ら彼女らのそうしたパフォーマンスはとっても嬉しいです。

もし、違うまちでこれからの生活を送っていくにしろ、
自分たちの故郷を大切に思っていただけると思います。



③新成人という節目

『オトナ』の人たちは、「キミたちは、オトナの一員になるんだから、厳粛に!!」「もうオトナなのに、みっともない」って言います。

それもそうなんだと思います。
新成人のための成人式の定義もきちんとしなおした方が良いのかなと思います。
まぁ、人それぞれで良いと思いますが。

「オトナへの入学式」なのか、
「コドモからの卒業式」なのか。

もちろん両方で良いと思いますが、
ひとつ言えることは、北九州市でのド派手なのはこの日のみで、日常では全く姿が違います(笑)

ひとつの節目として、盛大に!明るく!友達たちと過ごして、その節目を越えていくように思います。


ぼくが新成人代表としてスピーチしたことは、うろ覚えですが、
『育ててもらった20年、次はこれからの世代を育てていく順番、しっかりと次の世代を育てていけるような人になりたい』ってスピーチしたと思います。

それが十分にできているのかは分かりませんが、
こうした節目に、こういう気持ちを新たにできる機会というのは大切なものだと思います。


④ちなみに・・・

現在の成人式は、『メディアドーム』という競輪の会場を使用しています。
ちなみに、ここは『競輪発祥の地』と言われています。

競輪・競馬・競艇。公営ギャンブルが3つも揃っている楽しい街です。

ぼくたちの頃は、今は無き『スペースワールド』でやっていました。
ここ数年で取り壊され、新しい姿に変わっているところです。

スペースワールド

(閉園する前に、息子と行ったときの写真です)
(この息子も今では、ぼくの背を越しました(笑))

スペースワールドが無くなってしまうというときに、
全国から『修学旅行で行った~』というコメントが多数あって、嬉しかったです。


⑤コロナ禍での成人式の誓い

これは、『ぼくの』コロナ禍での成人式の誓いです(笑)

昨年、今年と、記念すべき節目の成人式を迎えた新成人たちは、ろくに飲み会や同窓会もできずに寂しい思いをしたと思います。
昨年もいくつか飲み会クラスターの報道もありましたし、今年もあるかもしれません。
でも、全体の人数から考えるとごく一部なもので、大多数の新成人たちは、社会の一員として、そうした自粛もされたんじゃないかと思います。

なので、ぼくの誓いとしては、
『2021年、2022年の新成人の人たちとご一緒する機会があれば、飲み代は全部おごる!!!』
ここに宣言しておきます(笑)

これをご覧の皆さんも、各地・各世代で、これからの世の中を大いに盛り上げていくであろう新成人たちを応援していきましょう!!


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