見出し画像

散歩写真 NIKKOR-O Auto 35mm f2

画像1

コスモスの色は朝晩の寒暖差に影響を受けるそうだ。私は鼻風邪気味で体調がおかしい。気分転換のために散歩に出かけてもなかなかスカッとしない。しかし、猫に出会うと少し気分が良くなる。眠り猫はマニュアルフォーカスでも楽勝だ。35mm画角で丁度いいと思いながらピントを合わせた。

(NIKKOR-O Auto 35mm f2 について)
レンズ構成は6群8枚、最短撮影距離は0.3m、Ai改造済みである。フィルタ径は52mm、重量は約280g。シリアルナンバーから判断すると、1971年〜1973年に製造されている。レンズコーティングはモノコート(OCはマルチコート)。

オールドレンズでモノコートということはフレアやゴーストが発生しやすい。レンズの味としてフレアやゴーストを利用することもできるが、私は意図的に使うことはあまりない。

次の写真では逆光がレンズの中で反射してフレアやゴーストが発生しているようだ。これがオールドレンズの特性である。

画像2


オールドレンズのもう一つの特性として、モノクロに適していることがよく言われる。最新レンズにはないノスタルジックな印象の写真になることがある。この猫は黒猫だったのでモノクロ設定で撮った。勝手ながらネロと名前をつけた。
(画像はDfのカメラ内現像)

画像3


ヘッダーのアバルト595からモノクロ猫ネロまですべてNIKKOR-O Auto 35mm f2で撮影した。

MFオールドレンズは敏感な感覚を持つ人の手で合焦操作が繰り返され、人とレンズの一体感が生まれる、と考えることができる。その一体感は写真の中に浸透し、何らかの親和感や温かみが表れるような気がする。そんな写真に思いをはせながら撮る、これがオールドレンズを使う動機につながっているように思う。祖父が使っていたレンズだから大事に使い続けているという話などはよい例である。

現代において、いろんなシチュエーションでオールドレンズがどういう写真を生み出すのか、想像してみると無限の楽しみがある。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?