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看板猫とエリック・クラプトン

いつもより少し遠くまで散歩していたら、中古レコード店に猫がいるのを見つけた。入店してレコードやCDを一通り見た後、看板猫の写真を撮らせてもらった。私が猫好きだとわかると暖かいスキンシップでおもてなしをしてくれた。店主に話を聞くと看板猫は心の支えになっているらしい。個人的なことや震災でつらい思いをされたようだ。「ハリーとトント」、「ボブという名の猫」、「養老センセイとまる」のような関係に思われた。

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店内をみているとエリック・クラプトンのCDを見つけた。スローハンド(エリックのニックネーム)のジャケット写真は若いときのもので、スーツ姿は似合わないな思いながら、懐かしさとともに少し笑ってしまった。

エリック・クラプトンはジンジャー・ベイカー、ジャック・ブルースと伝説的ロックバンド『クリーム』を結成した。3人の強烈な個性がぶつかり合うすさまじい演奏は若者の心を熱くした。

それから数十年経ち、「ギターの神様」エリック・クラプトンは立派なおじさんになった。そしてコロナの時代でつらい経験をした。AZのワクチンを接種してひどい副反応に悩まされ反ワクチン派になってしまった。

全く生きづらい時代になったものだが、看板猫に触れたりエリック・クラプトンのことを思い出したりして少しだけ心に平穏さがもどった。

紹介した動画は"Sunshine Of Your Love"でジャック・ブルースのボーカルにスポットがあたっている。ギターを弾いているのがエリック・クラプトンである。実は、私が心を揺さぶられるのはジンジャー・ベイカーのドラミングである。「狂気のドラミング」と言ってもいい。叩くことは人間の本能だが、その本能に潜む狂気をコントロールして表現することは常人にはできない。

表現上の狂気は人をインスパイアするが、今後「狂気の時代」になるとそう言う余裕もなくなるにちがいない。

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