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2024年3月期第1四半期決算のポイント解説

本日開示の決算発表資料はこちら

皆さまこんにちは
株式会社アイリッジ IR担当です。
本日、2024年3月期第1四半期決算を発表しましたので、
今回は決算のポイントについて解説していきます。

※詳細に関しましては上記リンクより決算説明資料をご覧ください。


1.業績ハイライト

2024年3月期第1四半期は、
 売上高  1,117百万円(前年同期比+8.8%)
 営業利益 △208百万円(前年同期は△45百万円)

と、増収減益で着地しました。

P4 決算概要
 

また、セグメント別では、
売上高
 OMO事業     1,064百万円(前年同期比+7.2%)
   オンラインマーケティング関連 842百万円(前年同期比+15.3%) 
   オフラインマーケティング関連 221百万円(前年同期比△15.5%)
 フィンテック事業    55百万円(前年同期比+50.1%)
 調整額       △1百万円

営業利益
 OMO事業     △206百万円(前年同期は△24百万円)
   オンラインマーケティング関連161百万円(前年同期は0百万円)
   オフラインマーケティング関連△45百万円(前年同期は△24百万円)
 フィンテック事業    △5百万円(前年同期は△22百万円) 
 調整額          3百万円

以上のようになりました。

P5 セグメント別実績の概況


2.今回の決算のポイント

① 売上高は堅調に推移

 例年、下期に売上高が偏重する傾向にある当社の業績ですが、その中でも主要事業であるOMO事業オンラインマーケティング関連を中心に堅調に推移しました。

P6 売上高の推移


② 新プロダクトAPPBOX(アップボックス)の提供開始

 当社の今後の中長期的な成長の柱となるアプリビジネスプラットフォーム「APPBOX」を第1四半期より提供開始しました。

P21 「APPBOX」市場投入

【ご参考】
APPBOX」の位置づけは「FANSHIP」の機能強化・進化版。

「APPBOX」はアプリ開発における主要な機能群をSDKとしてプラットフォーム上で提供するサービスです。利用者(アプリ開発者)は、プラットフォーム上の機能群から必要な機能を選択することで、ゼロからのアプリ開発・パッケージアプリ利用・既存のアプリへの機能追加と、状況に応じた利用が可能となります。APPBOXを効果的に使うことで、アプリ開発をよりスピーディに、より安価に実現することができるようになります。

 〇ポイント
  FANSHIPはアプリに組み込んで利用→別途アプリ開発が必要
  APPBOXはアプリ開発の段階からの支援が可能

P23 「FANSHIP」は「APPBOX」へ


③ 第1四半期は27名の大幅増員

 OMO事業オンラインマーケティング関連を中心に採用を実施。前四半期比で+27名増と開発体制・営業体制の強化を図っています。なお、今後も中長期的な事業拡大を見据えた積極採用を継続します。

P15 従業員数の推移


④ 一部開発遅延案件が発生(76百万円の原価増)

 ②「APPBOX」市場投入、③人材採用による先行投資の実施とタイミングが重複したこともあり、第1四半期の原価率は前年同期比+11.0ptと悪化。
開発遅延案件の影響は一時的なものであり、24/3期下期には挽回を見込んでいます。

P7 原価率の推移


⑤ 第1四半期業績に関するまとめ

・当社業績の売上高/利益は下期偏重の傾向
・売上高は堅調に推移(前年同期比+8.8%)
・次の理由から原価率は悪化(前年同期比+11.0pt)
 ①「APPBOX」市場投入+新規採用などの先行投資を計上
 ②一部開発遅延案件により原価増、なお影響は一時的なもの
・以上から、営業利益は△208百万円(前年同期は△43百万円)で着地

P9 営業利益の推移


⑥ 当社プロダクト解約に伴うMAUの剥落の発生

 前四半期に予定していた一部アプリの解約に伴いMAUは剥落。前年同期比としては+3.1%の微増となるものの、剥落分を除くMAUは+18.5%と、引き続き成長基調にあり、剥落の影響は限定的となっています。

P10 MAU(Monthly Active Users)の推移


3.2024年3月期、重点取組みの状況

24/3期は中期的な売上高成長率の加速実現に向けた取組みを進めています。
ここからはその進捗状況について解説します。

P19 24/3期 3つの取組み


進捗①「APPBOX」への投資継続

 「APPBOX」への投資継続については、上記の決算のポイントのとおりではありますが、第1四半期より計画通り市場投入が完了しており、    今後のアプリ開発案件等での導入に向けて取り組みを進めています。

P20 進捗①「APPBOX」への投資継続


進捗② デジタルマーケティング企画/成長支援の強化

 NTTアドと当社が戦略的協業を実施しました。

P24 進捗② 顧客企業のデジタルマーケティング企画/成長支援の強化

 今回の戦略的協業により、NTTアドと当社のぞれぞれの強みを組み合わせた「オンライン・オフラインにおける最適なCXソリューション」を構築。

P25 NTTアドとアイリッジが戦略的協業を実施

具体的には、NTTアドが提供するCXソリューションプログラムのうち、
 Unit1:アプリ=送客  
 Unit2:SNS=話題喚起
に対して「APPBOX」「Kit-Curu」などのソリューションを提供します。

P26 CXソリューションプログラムの提供開始


進捗③ 新規事業の育成

P27 進捗③ 新規事業の育成

・フィンテック事業(デジタル地域通貨プラットフォーム「MoneyEasy」)
 青森県むつ市のデジタル地域通貨調査研究事業を受託。下期に開始予定。例年下期に導入が偏重しており今後も下期に向けて積み上げる見込みとなっています。

P12 フィンテック事業の状況

・Co-Assign
 アサイン管理の脱Excel化「Co-Assign」の累計導入社数が100社を突破。主にシステム開発会社を中心に、アサイン管理を課題とする企業への導入が進んでいます。

P28 Co-Assign累計導入社数100社を突破

・ゼロカーボンゴー!
GX(グリーントランスフォーメーション)分野の新規事業を開始しました。

P29 ゼロカーボンゴー!概要

「ZERO C Plugin!」により、消費行動から生じたCO2排出量がスマホアプリなどを通じて可視化できるようになります。例えば、排出量をオフセットするためのカーボンクレジットを消費者に購入してもらうことで、直接削減に協力してもらうことができたり、ポイントによる還元を通して、企業や商品へのロイヤリティを高めるといった使い方が可能となります。

P30 ZERO C Pluginの概要


・ChatGPTなどの生成AIを活用したシステム開発支援を開始

 当社グループでシステム開発を行う株式会社プラグインで、企業の業務システム等においてChatGPTなど生成AIを活用するための開発支援サービスを開始しました。

P31 ChatGPTなど生成AIを活用したシステム開発支援

参考:リリース本文

Tech Tomorrow は当社のミッションです。


以上、2024年3月期第1四半期決算のポイントについての解説でした。
新規プロダクトや新規事業、採用による組織体制の強化など先行投資の多かった第1四半期ですが、これからの成長にご期待いただけますと幸いです。

ご質問などございましたらHPよりお問い合わせください。


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本記事は、情報提供のみを目的として作成しており、
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